12月2日から国内の複数の証券会社でサステナブルディベロップメントボンドを販売
最近、気になるニュースを見かけました。
ポンドなので債券(公債 or 社債)ということは分かりますが、サステナ・・・って何でしょうね?
ということで、さっそく謎の債券:サステナブル・ディベロップメント・ポンドについて、詳細や購入方法について調べてみました。
サステナブル・ディベロップメント・ポンドとは?
別名でサステナビリティボンドとも言われるこの債券は、社会の持続可能性に貢献することを目的に発行されます。
環境、社会、貧困・・・など世界の様々な問題を解決するため発行されるもので、主に政府系金融機関や自治体など公的機関が発行されることが多く、公債の色合いが強く出がちです。
最近たびたび耳にする「SDGs(持続可能な開発目標)」もそうですが、行き過ぎた資本主義を正すためにお金を費やす流れが最近はよく見られますね。
(SDGsの17テーマ) |
2019年12月発行のサステナブル・ディベロップメント・ポンドとは?
今回筆者が見かけたニュースは世界銀行が12月に発行する公債で、インドネシアの通貨:ルピアで発行されます。
発行の目的は開発途上国の貧困削減や開発支援を行うものです。
教育・保健・インフラ・行政・農業・環境等さまざま分野で世界銀行が支援するプロジェクトがありますが、それらを資金面でサポートするようです。
利回りは?
利回りは年間5.45%(税抜き)が予定されています。
利払いは年に2回(毎年1月と7月)実施され、元利払いともに円建てで行われます。(インドネシア・ルピアで支払われても困りますしね w)
リスクは?
公社債の代表的なリスクと言えば発行体のデフォルトリスクですが、何せ今回は世界銀行なので大丈夫なように思いますよね。
アメリカの大手格付け会社2社(Moody’s、及びS&P)によると、世界銀行の信用は最高ランクであり、潰れる可能性は限りなく0に近いと言えます。
一方で為替リスクが今回の公債の危険度を左右すると考えてよいでしょう。
直近5年のインドネシア・ルピアの為替動向を見ると下図の通りです。
5年で約20%も下落しています。
利益のうち一部が税金で差引かれることを考慮すると、もし5年前に同じ公債が発行されていても残念ながら大した利益が出なかったことでしょう。
まあ、もともとの目的が持続可能な社会作りへの貢献なので、利益を追求するのではなく世のために投資するという感覚が大切なのでしょうね。
どこで買える?日本でも購入できる?
さて利回り5.45%の世界銀行発行のサステナブル・ディベロップメント・ポンドですが、日本でも購入できる証券会社があります。
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上記2社から購入可能となっています。
両者の公式ホームページを見たところ、Webからの購入申し込みは行っておらず、対面もしくは申込書ベースとなっている模様です。
連絡先等は両社の同ポンド販売に関わるプレスリリースをご参照ください。
=> とちぎんTT証券
社債に似た利回り2%~6%の金融商品
社会貢献の投資ってのは良い響きですが、サステナブル・ディベロップメント・ポンドは儲けの期待が薄いので、本気で投資してる人としては魅力に欠けるかと思います。
そこで公社債に似た商品のFunds(ファンズ)について紹介します。
Fundsはお金を借りたい法人と個人投資家をつなぐ商品です。
資金需要者(借り手)は3ヶ月~12ヶ月程度の借入期間の経過後に元本+利息(分配金)を投資家へ支払います。
利息は2%~6%と株式投資ほどではないのですが、しっかり利益をだせる水準です。
どんな企業がお金を借りてるの?
Fundsでお金を借りている企業は、基本的に上場企業、もしくは非上場であっても成長している有名な会社ばかりです。
これまでの実例をあげると・・・
東証二部上場企業のデュアルタップ社は、マンションブランド「XEBEC」シリーズを手がける国内の不動産デベロッパーです。
アイフルはCMなどでもお馴染みで説明不要でしょうが、東証一部上場の国内最大手ノンバンクです。
LENDYはオンライン融資サービスを提供するベンチャー企業ですが、三菱UFJフィナンシャルのアクセラレータプログラムで優勝するなど、注目度の高いスタートアップです。
こういった企業が利回り2%~6%でお金を借りるということで投資家の信頼も高く、案件が売り出されると即完売になるほど人気です。
筆者も近年トップクラスのおすすめ投資商品です。
もし興味を持たれたなら、ファンズのホームページで詳細を調べてみてはいかがでしょうか。
【Fundsとは?に関して筆者なりにまとめました】
以上、本日はここまで。
それでは!
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