アメリカの株価上昇が止まりません。
2020年に入ってイランとのトラブルで一時的に株価が下落したものの、情勢が落ち着きを取り戻した以降は株価が戻るどころか、すごい勢いで歴史的な最高値を更新し続けています。
ここまで調子が良いと、多くの人は「バブルがはじけて暴落するのではないか?」という不安を持つようになります。
そこで今回はいくつかの指標を用いて、アメリカ株が暴落するタイミングと、市場に与える影響の大きさに関して考察を書きたいと思います。
S&P500指標は連日の最高値更新!
2008年のリーマンショックが起きて以降、アメリカ株は右肩上がりを続けてきました。
上図はアメリカ株式市場の代表銘柄を組み合わせた指標:S&P500ですが、2019年においても右肩上がりで、2020年に入ってもやはり絶好調です。
筆者は2019年中旬ごろに世界的な株価下落局面がやってくると予想して、投資信託の半分を売却して利益確定してしまったので、惜しいことをしたなと悔やんでいます・・・。
なぜこんなに米国株は上がるのか?
アメリカ株はなぜこんなに強いのか?
その理由はFRB(アメリカの中央銀行)による金融政策と、企業の収益力にあると考えられています。
2018年の金融危機対策としてFRBは大幅に金融緩和を行いましたが、足もと経済が回復してきたと見ると、計画的且つ緩やかに金利を引き上げることで、投資家が安心して投資できる環境を作っています。
またアメリカの上場企業は国際競争の中で強さを発揮し、米国株の魅力を引き上げます。
金融施策と実体経済の見事な調和がアメリカ企業の高い利益を生み出し、株式の魅力に貢献しています。
まずは2020年4月に下落相場がやってくる?
歴史を紐解けば株式相場がずっと上がり続けることはなく、どこかで暴落による調整を経験した後、上昇気流を再スタートすることを繰り返してきました。
では米国株の次の下落相場はいつなのか?
モルガンスタンレーのアナリストが興味深い指摘をしています。
interest rate strategists “expect the Fed to expand its balance sheet through April/May.”
翻訳すると「金利の専門家は4月~5月まではFRBがバランスシートを拡大させる(量的緩和を行う)ことを期待する」を書かれています。
アメリカ株式の好調はFRBによる量的緩和に支えられている側面があります。
4月~5月に緩和が解除され、逆に金融引き締めへ向かった場合に株価下落につながることを懸念しています。
実際に2019年10月22日の週にFRBから供給量が減ったことがあったのですが、S&Pのパフォーマンスも下がりました。
FRBによる資金供給(緩和)と株価に相関関係があることを示しています。(下図の通り)
(図の引用:”Is The Market Up This Week? Just Ask The Fed’s Balance Sheet“) |
暴落のタイミングを知る方法はあるか?
4月~5月に金融緩和が終わるのか?
また緩和したからといって株価が本当に下がるのか?
こればかりは時期が来ないと答えは出ないので、4~5月頃のS&Pの動向を注視するしかありません。
では他に米国株の暴落のタイミングを知る方法はあるのか?
長い目でおおよそのタイミングを知る方法として、S&Pの年足チャートと3年間の平均リターンを目安にする方法があります。
「3年間の平均リターンがプラス10%に達したところで売って、マイナス10%を割り込んだところで買う」という法則で運用すれば、だいたいの買い時と売り時を間違えずに済むそうです。
下図を見てください。
オレンジ色が3年間の平均リターンなので、オレンジが+10%のところで売る、-10%のところで買うを繰り返せば、グレーのS&Pの実際の動きと連動して収益を出すことができそうですね。
しかしよくよく見ると今は+10%を超える付近にいるので、売り時?なのでしょうか。
最近のアメリカ株式の好調ぶりからすると、利益確定の売りならまだしも、空売りからのスタートはおすすめできないというのが筆者の見解です。
次の暴落時に株価はどれくらい下がる?
暴落相場がやってきたとして、株価はいくら下がるのか?
気になりますよね。
こちらも参考になるグラフを見つけました。
上図は経済の回復期間の長さと、その次にくる暴落時の下落率の関係を表したものです。
まず目にはいってくるのは、現在がアメリカの歴史上で最も長く経済回復(成長)が続いていると言う点です。(上のグラフの横軸:Dec-2017、縦軸:126が該当)
そして前回に目を移すと、72週の経済回復が続いた後に-51.24%もの大暴落を経験しました。
これは記憶に新しいサブプライムローン問題~リーマンショックが原因で起きた金融危機を示しています。
過去最大級の下落はというと、1926年からの経済回復後に起きた約80%の暴落がありました。
これは世界史でも習うアメリカを発端とする世界大恐慌を指しています。
全期間における経済回復後の平均下落率は-29%、そのうちトップ7の経済回復期間後におきた市場の収縮は平均で-36%です。
以上のことから、2020年後に起きる暴落相場は-36%以上は落ち込むことを見込んでおいた方が賢明でしょう。
まとめ
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株価が暴落するまで株式投資を控える人におすすめの投資
株価が下がるまで株を買うのを控えておこうかな・・・
と考えている人もきっと多いですよね。
そんな人に、利回り2~6%くらいで増やせる投資商品:Funds(ファンズ)をご紹介します。
Fundsとは?
ファンズはお金を借りたい法人と個人投資家をつなぐ商品です。
資金需要者(借り手)は3ヶ月~12ヶ月程度の借入期間の経過後に元本+利息(分配金)を投資家へ支払います。
利息は2%~6%と株式投資ほどではないのですが、しっかり利益を得ることが可能です。
お金の借り手はどんな会社?
Fundsでお金を借りている企業は、基本的に上場企業、もしくは非上場であっても成長している有名な会社ばかりです。
これまでの実例をあげると・・・
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ワールドビジネスサテライトでも特集
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【Fundsとは?のまとめ記事はこちら】
以上、本日はここまで。
それでは!
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