VIX指数をご存知ですか?
別名「恐怖指数」とも呼ばれ、投資環境がどんな状態にあるかを示す指標で、株価の予想に使われることもあります。
そんなVIX指数の「売りポジションが過去最高」というブルームバーグのニュースが話題になっており、株式投資などのマーケット参加者は動向に注目しています。

VIX指数とは?
「VIX」はVolatility Index(ボラティリティ インデックス)の略称で、投資家が予想する今後の株式市場の値幅が大きくなる(リスク大)と上昇し、値幅が小さくなる(リスク小)と下降する性質を持つ指数です。
ここでいう「株式市場」とはアメリカのS&P500種指数を指しているため、VIX指数はアメリカの株価の不安度を代弁してくれます。
シンプルに言うなら、VIXの数字が大きい=不安、数字が小さい=安心ということです。
VIX指数は株価と逆相関する
(図の引用:楽天証券の解説ページより)
VIX指数は株価と逆相関の関係にあると言われています。
上図の通り、VIX指数が上がるとS&P500(米国の代表的な500銘柄)は下落し、VIXが下がると株価が上昇している様子が分かると思います。
ここ10数年でVIXが最高値だったのは?
過去のデータを見ると、VIX指数が最高値を付けたのは2008年10月です。
どんな時か分かりますか?
前回の世界金融危機:サブプライムローン問題で、リーマンブラザーズが倒産した頃ですね。
それ以降はユーロのごたごたやギリシャ問題などが起きるものの、おおむね右肩下がりで進んできました。
2019年11月現在を見ると、VIX指数は過去最安値付近をフラフラと動いてます。
機関投資家のショート VS 個人投資家のロング
最近の動向はというと、ブルームバーグ社の記事によると機関投資家(いわゆる法人の投機的投資家)はショートポジションを過去最高レベルで積み上げているそうです。
VIXの売りが示すのは、機関投資家は株式市場がしばらく安定することを見込んでいるようです。
逆に上場投資商品のVIX指数関連の残高は過去最高水準となっているため、個人投資家の多くが株式市場の下落を予想しています。
機関投資家 VS 個人投資家でどちらが勝つのか・・・という構図ができています。
【ブルームバーグの参考記事】

あなたならどっちに乗りますか?
私は個人投資家のVIXが高まる意見に同調しますが、どうなることやら。
正解は後からしか分からないので、いつの日か答え合わせしてみたいと思います。
以上、本日はここまで。
それでは!
Twitterアカウントをフォローしていただければ記事の投稿や更新をお知らせします。
コメント