ソーシャルレンディングの比較サイトを提供するクラウドポート社が、第二種金融商品取引業の登録を完了しました。
だから何だ?って疑問を持たれる人もいるかもしれませんが、ソーシャルレンディングの専門メディアが、金融サービスの提供側に回ることが予想されます。
最近は問題ばかりで悪い評判が強まってきたソーシャルレンディング業界ですが、クラウドポートが新たな波を起こしてくれるかもしれません!
【ソーシャルレンディング業界の問題に関する記事】 |
※2020年1月23日より「株式会社クラウドポート」は「ファンズ株式会社」に社名が変更されたので、「クラウドポート社=ファンズ社」としてお読みください。
CrowdPort(クラウドポート)とは?
クラウドポートのことを知らない人のために簡単に解説しておきます。
ソーシャルレンディング専門のメディア
クラウドポートは、ソーシャルレンディングに特化したメディアです。
ソーシャルレンディングについて公正で中立的な情報提供をすることで、あらゆる人に、質の高い投資機会と出会える場を創造する
上記のミッションを掲げ、中立的な立場からソーシャルレンディング事業者を比較したり、関連ニュースやコラムを発信しています。
ソーシャルレンディングという投資商品がまだ歴史も浅く情報量が少ないため、このようなニュートラルな立場で情報発信してくれるサイトはありがたい存在です。
運営会社は?
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会社概要は上記の通りで、設立からわずか2年のベンチャー企業です。
代表取締役の藤田氏は大丈夫?
会社があやしくないか?詐欺を働くような会社でないか?
特に設立から間もない企業だと不安ですよね。
その不安を払拭するため、私は必ず社長の経歴を確認するようにしています。
そこでクラウドポートの社長である藤田雄一郎さんについて調べてみました。
サイバーエージェントに入社後、Webサービスに関する事業に携わっていました。
その後、WEB構築やマーケティング支援事業を行う企業を創業し、2012年に売却しました。
2013年にソーシャルレンディング事業会社であるクラウドバンクの立上げメンバーの一人として参画しました。
クラウドバンクは2018年12月時点で400億円以上のファンド資金を集め、業界Top5に君臨する代表的なサービスへと成長しています。
参考記事)クラウドバンク|評判や口コミは?実際の運用実績とともに徹底分析 |
そして藤田さんがクラウドバンクの次に選んだのが、ソーシャルレンディングの専門メディアのクラウドポート(CrowdPort)の起業です。
私は藤田さんと何度か話をする機会がありましたが、非常に紳士的で、ソーシャルレンディング業界を良くしたいという強い思いが印象的でした。
既に起業で成功した過去があり、大手ソーシャルレンディング企業も育てたという経歴を見ると、藤田さんが代表取締役社長なら、この会社はきっと大丈夫だと思ってます。
次にクラウドポートが提供するサービスについて、いくつか取り上げてみましょう。
クラウドポート
(引用:https://www.crowdport.jp/news)
社名と同じ「クラウドポート」が同社の代表的なサービスです。
20社以上あるソーシャルレンディングを業界横断的に比較してくれるサービスです。
「現在応募中のファンドで利回りが高いのは?」についてクラウドポートを使えば・・・
上図のように利回り順に情報を提供してくれます。
他にも「新着」、「運用期間の長さ」、「キャンペーン」といったいろんな切り口で比較情報を提供してくれます。
クラウドポートニュース
(引用:https://www.crowdport.jp/news)
ソーシャルレンディングに特化したニュースを提供する珍しいサービスです。
ソーシャルレンディング事業者へのインタビューや、様々な投資家・ブロガーの記事など、ここでしか得られない情報が満載です。
マイ投資レポート
ソーシャルレンディング投資家の苦労話でよく聞くのが、口座管理の煩雑さです。
各事業者はそれぞれ特徴があるので、多くの投資家が複数事業者で運用しています。
投資家は事業者ごとにマイページへログインし、ファンドの運用状況を確認する必要があるため、大変な労力がかかります。
このような複数口座管理の悩みをマイ投資レポートは解決してくれます。
マイ投資レポートで各事業者のログイン情報を登録しておけば、横断的・テーマ別に分散投資具合をグラフで見たり、償還予定日を一覧で見ることができるようになります。
以上、ここまでクラウドポートの主な提供サービスについて見てきました。
ここまでご紹介したものだけでも便利さが伝わったかと思います。
そして冒頭に書いた通り、クラウドポートは第二種金融商品取引業を取得することで、次なるステージへ踏み出すようです。
CrowdPort(クラウドポート)の新たな金融サービスとは?
本登録完了を受け、2019年1月より新規サービスの提供を予定しております。
プレスリリースによると、今回の第二種金融商品取引業の取得したことで、2019年1月から新サービスをリリースする予定のようです。
どのような金融サービスを提供してくれるのか、予想してみましょう。
そもそも第二種金融商品取引業とは?
第二種金融商品取引業を取得することで信託受益権や集団投資スキーム持分など「証券化商品の販売業・仲介業」を行うことができます。
ソーシャルレンディングも第二種の登録によって可能になります。
ちなみに一般的な株式(有価証券)は第一種金融取引業の扱いなので、今回の第二種の対象ではありません。
CrowdPort(クラウドポート)の新サービスを予想!
まあ単純に想像すればソーシャルレンディングなんでしょうね。
しかしクラウドポートがこれまで提供してきた価値を考えれば、普通のソーシャルレンディングではないのでしょう。
中立的な立場からサービス提供してきた延長として、例えば既存のソーシャルレンディング事業者を束ねるようなサービスかもしれませんね。
OwnersBook、クラウドクレジットといった人気のソーシャルレンディング事業者のファンド申込みが1つの画面で完結するといった内容なら非常に興味深いですし、私は絶対に使います。
既存のマイ投資レポートの機能と組み合わせれば、いよいよソーシャルレンディングの共通プラットフォームと言えるかもしれません、すばらしい!
・・・
とまあ考えるほどに妄想は膨らみますが、リリースは1月ということで間近なので、正式発表を楽しみに待ちましょう。
新サービスリリースされました! |
以上、本日はここまで。
それでは!
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ソーシャルレンディングを絞って投資します!
この記事の途中でもふれたとおり、ソーシャルレンディング業界は問題が噴出しており、特に事業者による不正が横行している状況です。
これまで数多くのソーシャルレンディング事業者に手広く投資してきたことを反省し、これからは投資先を何社かに絞って、リスク低減に努めたいと考えてます。
まず2つの事業者は決定しました。
1つ目はOwnersBookです。
不動産専門のソーシャルレンディング事業者であり、2017年9月には運営会社のロードスターキャピタル社が東証マザーズ市場に上場しました。
事業者が上場企業で、黒字で、ファンド全て担保ありという安定感に魅力を感じる人にはOwnersBookがおすすめです。 |
2つ目はクラウドクレジットです。
海外事業者への融資に特化したソーシャルレンディングであり、海外ならではの高利回り案件がずらりと並びます。
また伊藤忠商事などの優良企業から出資を受けるなど、業界内・外からの評判も高い事業者です。 |
今後、もう1社固定できる事業者を見極め、合計3事業者を目安に投資していきたいと考えてます。
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