クラウドファンディング大手のCAMPFIREが子会社を設立し、新たな投資商品をリリースしました。
サービス名はCAMPFIRE Owners(キャンプファイヤーオーナーズ)。
利回り1.5%~8%となかなか高利回りなようですが、本当に投資しても大丈夫でしょうか?
キャンプファヤーオーナーズとは?
キャンプファイアーオーナーズは融資型クラウドファンディングと呼ばれる種類の商品で、資金調達したい事業者に、 応援したい投資家のお金を届けるサービスです。
投資家は応援金の見返りに契約前に定めた利率の分配金を受け取ることができます。
どんな仕組みなの?
キャンプファイアーオーナーズの仕組みをざくっと表したものが上図です。
左手にいる事業者がお金の借り手で、右手にいる個人投資家がお金を貸すのですが、多くの投資家がいる中、バラバラにお金が振り込まれたり返済されたりしたら明らかに混乱しますよね。
1人1人と金貸借契約してたら事業者が事務作業で死んでしまいます。
そこでキャンプファイアーオーナーズが間に入って、事業者と投資家の間の契約ごとやお金のやりとりを管理してくれるのです。
運営企業のキャンプファイヤーとは?
キャンプファイヤーは何者よ?って思う人もいるかもしれません。
実はクラウドファンディング(特定の目的のために多数の投資家から資金を集める事業)業界では老舗で大手にあたります。
資本金30億円以上、従業員100名以上が在籍する会社で、代表を勤める家入一真さんは連続して起業する有名なアントレプレナーです。
最低投資額は?
キャンプファイヤーオーナーズの最低投資額は1万円からとなっています。
少額で投資できるので、複数ファンドに分散投資することでリスクを軽減できます。
利回りは?
期待利回りは1.5%~8%に設定されています。
2019年9月のサービス開始から12月までに5ファンド募集されてきましたが、実際の利回りは3%~6%に設定されてきました。
他の投資商品と並べて考えると、公社債よりリスク・リターンが高く、株式よりも低いミドルリスク・ミドルリターンの金融商品です。
リスクは?
キャンプファイヤーオーナーズのリスクは関係各社の倒産(デフォルト)が最大のリスクです。
借り手企業が倒産すれば投資した資金は毀損し、最悪は1円も戻ってこないことがありえます。
もう1つ倒産(デフォルト)リスクを抱えているのが、間に入ってるキャンプファイヤー・オーナーズの運営企業です。
クラウドファンディング業界の大手とはいえ、企業規模で言えば中小企業より少し大きいくらいなので、運営企業リスクは頭に入れておく必要があるでしょう。。
リスク例)カンボジア農業支援ファンドの場合 図の上半分は借り手企業のデフォルトのケース、下半分はキャンプファイヤーのデフォルトのケースで、いずれも投資家の元本は欠損する可能性がある |
手数料など投資にかかる費用は?
まずキャンプファイヤーオーナーズの口座開設、及び口座維持に関わる費用はありません。
投資家は気軽には始めることができます。
実はファンドに投資する時にも、投資家が直接的に手数料を支払うことはありません。
じゃあキャンプファイヤーオーナーズがどうやって設けているか?というと、下図の通り仲介手数料を借り手企業から得るビジネスモデルになっているのですね。
キャンプファイアーオーナーズのファンドは買いか?
筆者の個人的な意見を述べるとキャンプファイヤーオーナーズは「買い」に値すると思います。
まず運営会社がキャンプファイヤーという点は、クラウドファンディング業界で実績が十分にあるので、このサービス自体が詐欺であるリスクは低いでしょう。
【詐欺事業者によるクラウドファンディングの例】
応援したい事業者やファンドに融資し、疑似的にオーナーの感覚を味わいつつ配当をもらえる体験は、きっと他の投資商品で味わえないものでしょう。
一方でデフォルトリスクが懸念されるので、注意して選定する必要があります。
もし購入したいファンドを見つけたら、特に借り手企業をしっかり調べましょう。
その事業がうまくいきそうかどうか?
最悪その事業がうまくいかなくても借り手企業は存続できる体力があるか?
しっかり見極められれば、企業を応援できる喜びと1.5%~8%の利回りゲットの両方を得ることができる良いサービスだと思います。
以上、本日はここまで。
それでは!
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