トルコリラ(TRY)が大暴落しています。
トルコ経済そのものは比較的堅調で、平均年齢が若い人口構成であることから、これから大きな成長を遂げる!と期待が高まっていました。
このような通貨の下落に見舞われたのは、何か特別な理由があるのでしょうか?
また、今後のトルコリラの展望はどうなるのでしょうか?
トルコリラ大暴落のチャート
(チャート:私が取引で使うFXプライム by GMO より)
上図は最近のトルコリラ・日本円のチャートですが、トルコリラ(TRY)は7月までは1トルコリラ=24円前後で推移していました。
8月に入って急落!
一時的ではありますが、1トルコリラ=15円台まで下落しました。
8月24日時点では多少持ち直して、18円台で推移しています。
暴落の原因は?
暴落の原因として言われるのが、拘束された米国人牧師の釈放をめぐる米国との政治的対立です。
しかし、これは最近起こった事件の1つであり、後付けされた理由に過ぎません。
なぜならトルコと米国の対立なんて日常茶飯事だったからです。
トルコリラが下落した真の理由は、以下の2つと言われています。
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エルドアン大統領が自らに近しい人物を財務大臣に据えるなど、強権的な政治運営によって中央銀行の独立性を失ったと判断されました。
中央銀行といえば金利をコントロールする機関です。
金利コントロールを失った通貨が危険と思われ、トルコリラから米ドルや日本円など安全通貨に投資家資金は流れていきました。
トルコリラの今後の予想
このように8月に大暴落してしまったトルコリラですが、8月下旬には何とか18円台まで持ち直しを見せました。
今後はどのような動きを見せるのか?
テクニカル分析を用いて予想してみました。
ローソク足とMACD分析
(日足チャート:私が取引で使うFXプライム by GMO より)
上図はトルコリラ・円の日足チャートです。
上段にローソク足、下段にMACDを配置する私のお馴染みの分析チャートです。
ローソク足は1トルコリラ=14円台をボトムとして、大きくリバウンドしました。
そのリバウンドに合わせて、MACDの短期線も大きく上昇し、長期線と交わる形となりました。
MACDの2つの線の傾きは水平に近いため、上昇にも下落にも転じる可能性がある不透明な傾向が見て取れます。
次に月足チャートを見てみましょう。
(月足チャート:私が取引で使うFXプライム by GMO より)
上図はトルコリラ・円の月足チャートです。
ローソク足は1トルコリラ=14円台をボトムとして、同じローソク内で大きくリバウンドしました。
MACDは8月が終わってないためあまり反応してないように見えますが、9月になったら短期線が長期線を大きく下回るでしょう。
そうなるとMACD的には下落トレンドに入ったと判断することができます。
このようにローソク足とMACDで分析したら、トルコリラはまだまだ下落の余地があるため、投資しない方がよいという結論に達しました。
ぱっと見テクニカルで分析・予想
最後にFXプライム by GMO の自動分析・予想ツールの「ぱっと見テクニカル」で分析・予想を行ってみます。
ぱっと見テクニカルはFXプライム by GMO が提供する機能で、最大過去10年分の為替データを分析した結果から、今後のFXチャートの動きを予想しようというものです。
月足分析
長期のトレンドを見るために月足で分析したところ、最も形状が似た赤線はトルコリラの下落を示唆しています。
一方で2番目と3番目に形状が似た緑線と青線はトルコリラの上昇を示しています。
どっちやねん!って感じがしますが、最近似が下落であれば、やはり下落リスクを警戒すべきでしょう。
日足分析
続いて、短期・中期分析に向く日足で分析してみましょう。
最近似の赤線はほんの少しトルコリラの上昇を示唆しています。
一方で2番目に形状が似た緑線はやや下落、3番目に計上が似た青線はほぼ水平という予想が出ています。
このようにFXプライム by GMOのぱっと見テクニカルで予想すると、ハッキリとしたトレンドが見えないことが分かります。
その原因は、もしかすると過去に例を見ないくらいのトルコリラ暴落が起きているのかもしれませんね。
こんな状況で、トルコリラを新たに購入しようなんて無謀なトレードをするのは、おすすめできません。
しかし大暴落後には急上昇というボーナスステージも待っているでしょうから、その時を見計らって投資したいなと思います。
ひとまず今は静観!
今後もトルコリラを注視していきます。
今は高金利通貨に投資するならメキシコペソが筆者はおすすめです。
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以上、本日はここまで。
それでは!
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