ここ最近、投資詐欺のニュースを多く見かける気がしますが、また新たな事件が発生しました。
テキシアジャパンという会社が絡む詐欺で、被害総額は460億円にものぼると言われてます。
ここ最近では最大の詐欺事件で、投資の素晴らしさをブログで啓蒙したい私にとって、胸が痛む思いです。
今後こういった被害者を増やさないため、どんな騙しが行われていたのか詳細を解説します。
調べた結果、なんと!犯人たちは自ら「お金は返さない」とメッセージを出して詐欺を教えてくれたという驚きの事実も判明しました。
テキシアジャパン事件の概要
まずは事件の概要を説明したニュース動画をご覧ください。
エグザイル?と勘違いするような風貌で歌うのが、今回の詐欺を首謀した田中正人(銅子正人)氏です。
同士が経営する投資コンサルティング会社:テキシアジャパンホールディングスは全国でセミナーと称した集まりで余裕資金のある個人が次々と被害にあいました。
投資商品は配当×ねずみ講
テキシアジャパンが提供していた投資商品のサマリーは以下の通りです。
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お金を預けると株式や投資信託のように配当をもらえるという仕組みです。
これだけ見ても、さっそく問題点が浮かび上がってきます。
本来、金融商品は「元本保証」をうたうことは禁止されています。
また月に3%の配当(すなわち年間36%の配当)なんて法外な利回りの金融商品はありえません。
下図の通り、自分が紹介して加入した会員が多い人ほど上のランクに位置付けられ、より多くの配当をもらえる「ねずみ講」の要素もはらんでいました。
人の金銭欲を利用する「ねずみ講」によって、被害者拡大につながったもと考えられます。
投資商品の裏付けは?
なぜ年間36%もの利回りが出せるかというと、その裏付けは以下のような解説がなされていたそうです。
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こんなすごい田中正人(銅子正人)氏のテキシアジャパンにお金をあずければ、高配当が得られるよ♪というセールストークなのでしょう。
私は一目見て嘘くさいと思いますし、騙される人がいることが不思議でなりません。
しかしこのレベルで騙される人が1万人以上もいるという事実が、日本人は金融リテラシーが低いと言われる所以なのでしょう。
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被害者の人数と金額は?
テキシアジャパンの被害者は全国およそ1万3,000人、合計460億円のお金が被害額の対象と報じられています。
また弁護士を中心に被害者の会が発足されているようです。
関連記事 ▶ テキシアジャパン被害者の会 |
どんな人が騙されたか?
被害にあった人の多くは「中高年」の「女性」と言われています。
「中高年」については、多少の余裕資金はあるものの老後を考えるとお金に不安がある人の心の隙間を狙ったのでしょう。
また「女性」については、田中正人(銅子正人)氏のエグザイル的な風貌にトキメキを抱いた女性がいたのかもしれませんね。
現在は警察は金が暴力団の資金源になっていた疑いもあるとみて捜査しています。
テキシアジャパンとはどんな会社?
今回、投資詐欺をはたらいたテキシアジャパンとはどんな会社なのでしょうか?
提供サービスは?会社のホームページによると・・・
まずホームページはこちらです。
テキシアジャパンHD ▶ https://texsearjapanholdings.amebaownd.com/ |
テキシアジャパンは大きく分けて2つのサービスを提供していたようです。
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今回報じられている詐欺事件は後者の「投資コンサルティング」でしょう。
しかしお金を預かって配当を出す時点で「コンサルティング」の領域を逸脱しています。
資産運用のためにお金を預かる場合、金融商品取引業者として金融庁へ登録が必須ですが、調べたところテキシア社は無許可業者であることが分かりました。
金融庁の該当ページを見れば無登録業者か否かの判別がつくので、「怪しい業者だな~」と思ったら必ずチェックしましよう。
関連記事 ▶ 金融庁の金融商品取引業者一覧 最新版 |
代表の田中正人(銅子正人)とは?
被害者13,000人以上、被害総額460億円と大規模な詐欺事件を首謀した田中正人(銅子正人)とはどんな人でしょうか?
経歴を調べてみたところ、金融マンとはかけ離れたプロフィールばかりが出てきました。
名前:銅子正人(どうこ まさと) 通称(偽名?):田中正人 年齢:42歳 居住地:シンガポール プロフ:大学時代に名門サッカー部に所属し、ジュビロ磐田とも対戦経験を持つ 最近の活動
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なぜ金融のプロでもないこの人にお金を預けてしまったのでしょうか。。。
実はお金を返さない(詐欺)と発信していた
被疑者側は出資者に対して配当等の現金を元気玉と称していたそうです。
元気玉という言葉が、今回の事件を既に物語っていたと私は直観的に思いました。
元気玉とは、ドラゴンボールで主人公の悟空が繰り出す必殺技の一つです。(あの世で界王様から教えてもらった)
元気玉は大きく2つの特徴を持っています。
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これを見て気が付きませんか?
あらゆる生き物(投資家)から元気(現金)を分けてもらうけど、敵に向かって投げつけたパワー(現金)は生き物(投資家)に戻ってきません。
つまりお金は「投資家→運営会社」への一方通行を示唆していた可能性があります。
だから「世の中を救うための元気玉(=返済しない)って言ったじゃないか」と被疑者側が言い放つかもしれません。
私ってひねくれ者ですかね?
いずれにしても被害に合った方には同情しますし、1円でも多くの返済がなされることを祈ってます。
ところでテキシアジャパンが元気玉を投げつけた「敵」は何だったんでしょうか?
今後の警察の捜査が進めば、集めたお金の使途も明らかになってくるでしょう。
テキシアジャパンを詐欺業者と見抜くポイント
元気玉はちょっとしたユーモアで書いたのですが、他にもテキシアジャパンを詐欺業者と見抜く疑問点がたくさんあったと思います。
代表的なものを書き連ねてみましょう。
●元本保証をうたっている(禁止!) ●年間利回り36%と高配当をうたうが、ハイリスクを負うこと以外の実現は難しい ●FXで安定的な利回りを確保することは不可能 ●社長を含む主要メンバーに金融業のプロが見当たらない ●金融庁の金融商品取引業者に未登録 ●元気玉(笑) ●ホームページのドメイン名が「ameboaownd.com」とアメブロ関連の無料サービスを使っており、普通の会社ではありえない(ドケチ?) ●ホームページを見ると情報が薄く、金融を語る前に会社としての体を成してない |
今回はテキシアジャパンが逮捕に至りましたが、上記のような特徴を持ったなんちゃって投資業者が世の中にゴマンといます。
自分自身でちゃんと調べ、自分の頭で考えて投資をしましょう。
Googleでいくつかのキーワードを組み合わせて検索するだけで多くの情報が得られるので、最低限、インターネットで調べることは習慣づけましょう。
初期投資が安く、5%以上の配当が出る投資商品
テキシアジャパンと同じく配当収入を得ながら、1万円以内と気軽に始められるソーシャルレンディングという金融商品について紹介します。
同じといってもテキシアジャパンのような無登録業者でもありませんし、伊藤忠やマネックスグループなど上場企業も出資する投資商品です。
ソーシャルレンディングとは?
ソーシャルレンディングとは、個人投資家が企業や個人へ融資を可能にするプラットフォームです。
ソーシャルレンディングは個人投資家も間接的に融資を行い、貸付金利から分配金を得ることができます。
日本のソーシャルレンディング市場は急拡大中
(矢野経済研究所の「国内クラウドファンディング市場の調査」から筆者が作成)
上のグラフは日本のクラウドファンディング市場の投資額推移を表してます。
市場が右肩上がりで急拡大していることは自明ですが、クラウドファンディング市場の内訳は融資型クラウドファンディング、別名:ソーシャルレンディングが約90%と圧倒的な割合を占めています。
ソーシャルレンディングは日本でも既に多くの投資家が参入する注目の投資商品です。
利回りは?
ソーシャルレンディングを提供するサービスが様々ある中で、業界平均利回りは8~9%※と言われています。
(※参考:ZUU fundingの調査)
定期預金であれば、利回りが高い銀行でも0.1~0.2%であることを考えるとソーシャルレンディングの利回りの高さは魅力的です。
おすすめのソーシャルレンディング事業者
事業者は20を超えるとも言われているので、初めての人はどこのソーシャルレンディングを使えばいいのか迷いますよね。
ソーシャルレンディング投資歴3年を超える筆者が、実際に投資して分かったおすすめの事業者を3つご紹介します。
1つ目はFunds(ファンズ)です。 2019年1月にサービスリリースしたばかりの新しいソーシャルレンディングですが、総額7,000万円超第一号ファンドが約15分で完売するなど業界で話題沸騰中の事業者です。 Fundsを運営するクラウドポート社はみずほフィナンシャルグループから出資を受けるなど、業界内・外から高い評判を得ています。 |
2つ目のクラウドクレジットは、海外事業者への融資に特化したソーシャルレンディングであり、海外ならではの高利回り案件が魅力です。 また伊藤忠商事やマネックスグループなどの優良企業から出資を受けるなど、業界内・外からの評判も高い事業者です。 |
3つ目のOwnersBookは不動産専門のソーシャルレンディング事業者であり、2017年9月には運営会社のロードスターキャピタル社が東証マザーズ市場に上場しました。 |
世界のソーシャルレンディングは日本より圧倒的に盛り上がっていると聞きますので、日本でも数年後はみんなが知る存在となってくれるのではないでしょうか。
以上、本日はここまで。
それでは!
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