不幸な個人投資家のエピソードを紹介します。
その人は40代後半の平凡な主婦でありながら、子供の学費をソーシャルレンディング投資に使い込み、約2,500万円もの損失を出してしまったというのです。
いったいなぜそんな大失態が起きたのでしょうか。
2,500万円の大損失の経緯
今回の記事は人気雑誌:SPAが時々発行するお金向けの特別号:Yen_SPA! 2020年1月臨時増刊号から引用してきたものです。
先日は不動産のサブリース契約で約2億円もの借金を背負わされた話でしたが、今回は子供の養育費を失うといういたたまれなくなるような物語です。
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ソーシャルレンディングの甘い誘い文句にのって、平凡な主婦だった彼女は投資を始めました。
2018年当時、子供の留学費用のために貯めていた貯金を運用する方法として、SL業界大手のクラウドバンクで少額の10万円から始めました。
無事に全額返済され配当金ももらえたので、主婦さんは一気に拡大路線に走ったのです。
投資先が全て返済遅延
主婦さんは業界最大手のmaneoへの投資を中心に拡大していきました。
maneo本体への900万円を皮切りに、グリーンインフラレンディングに700万円、ガイアファンディングに400万円、クラウドリースに1,100万円と新しい募集案件が出るたびに投資を重ねていきました。・・・(中略)・・・
気がつけば総投資額は約3,700万円に膨らんでいました。
今この文章を読むとゾッとするような文章が並んでいます。
なぜならここに書かれているSL事業者は全て返済遅延を起こし、裁判ものになっている企業ばかりだからです。
資産は3,700万円 → 1,200万円へ大激減
2018年6月、グリーンインフラレンディングで最初の返済延滞が発生。
以降、投資した全ての会社で遅延が発生していき、現在この主婦さんの手元に戻ったお金は1,200万円だけでした。
つまり3,700万円の投資元本はあっという間に2,500万円も失われたのです。
問題は匿名化スキームにあり!
ソーシャルレンディング投資は、最終的にどんな会社へ融資されるのか分からないため、実在する会社なのか?つぶれそうな会社ではないか?といった懸念が当初から取りざたされてました。
なぜ融資先企業が分からないかというと、貸金業法に定められた匿名化スキームが2018年時点では適用されていたためです。
一方で2019年に匿名化スキームは解消されることとなりました。
堅実な事業を行う会社への融資ファンドを組成できるような、真っ当なSL事業者だけが生き残れる時代へと移っていってます。
Funds:サービスリリース時から匿名化してない珍しい業者
融資先情報の公開における筆頭事業者としてFundsというSL事業者があり、筆者も好んで投資をしています。
融資先企業名がオープンなうえ、アイフル・デュアルタップ・ムゲンエステートといった東証株式上場の有名企業、及びグループ会社へ投資できる安心感があります。
利回りは1.5%~6%と業界の中で高くはないのですが、安心感を第一に考えて配当を得たいとする投資家にはうってつけのSL事業者です。
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以上、本日はここまで。
今回はソーシャルレンディング投資で2,500万円も失った、しかも子供の養育費という悲しい話を共有させてもらいました。
ソーシャルレンディング業界は2018年から続いた事故を機に生まれ変わろうとしています。
投資家は同じ失敗を繰り返さないように、SL事業者やファンドをしっかり見極める必要がありますね。
それでは!
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