ソーシャルレンディングで失敗!損する投資家が見過ごす5つのポイント

ソーシャルレンディング

年々、ソーシャルレンディング業界の投資額が拡大して盛り上がる中、私もしっかり儲けさせてもらってます。

 

しかしソーシャルレンディングの中には、貸倒れによって投資家が大損失を被った失敗例も出てきています。

 

そこで今回は、1度も損失を出したことのない筆者が、ソーシャルレンディングの失敗を避けるための大切な5つのポイントを解説します。

 

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ソーシャルレンディングの失敗例

ソーシャルレンディングで大損失が出た、もしくは損失になりそうなことで有名なのは、以下2つの事例でしょう。

 

  • みんなのクレジット事件
  • ラッキーバンク事件
  • グリーンインフラレンディング事件

 

1つずつ詳しく見てみましょう。

 

2017年 みんなのクレジット事件

みんなのクレジットに対する金融検査で多数の管理不備が見つかり、2017年3月から1カ月の営業停止処分が下されました。

 

 

 関連記事 ▶ みんなのクレジット|衝撃事実!!金融検査の結果、行政処分へ!

 

管理不備の内容を要約すると、

  •  投資家から集めた資金の大半はグループ会社へ横流し
  •  代表の白石氏が投資家の出資金を私的利用
  •  担保表記の偽装

 

出資金の私的利用を指摘されていた白石代表は辞任し、無責任にも一目散に逃げてしまいました。

 

既に運用中ファンドの配当金や元本返済はしばらく続きましたが、2017年の夏ごろから返済遅延が発生しました。

 

さらには、みんなのクレジットに対して複数の投資家が裁判を起こすなど混乱が広がっていきました。

 

 

そして2018年2月、大事件が起きました。

 

約97%の大損失が確定!

みんなのクレジットは投資家から集めて融資していた31億円を、わずか1億円足らずで売却してしまったのです。

 

損失率は実に約97%

 

100万円投資した人は、わずか3万円しか返済されなくなりました。

白石伸生 氏の「みんなのクレジット」は、ソーシャルレンディング史上最悪の事件を起こしたのです。

 

2018年 ラッキーバンク事件

ラッキーバンクは国内不動産関連の事業者への貸し付けとしては業界でもトップクラスの高利回りで評判高い事業者でした。

 

こちらも金融検査の結果、2018年3月に業務改善命令を受けました。

 

業務停止となった「みんなのクレジット」と比べればマシですが、以下の処分理由を見ると、やはり悪質と感じざるを得ない部分があります。

  •  ラッキーバンクの融資先の大半が社長:田中翔平氏の親族が経営するX社であり、経営会議に田中氏も参加していた
  •  X社の売上は改ざんなど書類不正で融資を通りやすくしていたうえ、「融資先は厳正な審査実施の上選定」との宣伝文句だった。
  •  ファンドの担保として設定された不動産は不動産鑑定評価でなく、対外的に公表できない不動産評価の価格だった

 

ラッキーバンクもみんなのクレジットと同様で、貸付先の大半が自分が関係する会社であって、正しい融資評価を行わずして貸付をおこなっていた節があります。

 

場合によっては、X社のポンジスキーム(自転車操業)の一環として「ラッキーバンク」が利用されたとみなされても仕方がないように見えます。

 

グリーンインフラレンディング事件

こちらも2018年の事件で、10%以上の高利回りファンドで有名だったグリーンインフラレンディングが自転車操業に陥り、配当・元本償還ともにできなくなってしまいました。

 

グリーンインフラレンディングと言えば業界シェアNo1のmaneoグループに属しており、maneoなら大丈夫という神話が崩壊した瞬間でした。

関連記事 ▶ グリーンインフラレンディング|自転車操業の噂を客観的に分析

 

グリーンインフラレンディングのファンドを営業・募集していたmaneoに対して、虚偽表示と管理体制が不十分とする理由で、金融庁から行政処分が下されました。

 

●億円の損失可能性!

ラッキーバンクは業務改善命令を受けた後、新規のファンド申し込みを中止しました。(2018年5月15日時点も再開されず)

下図は2018年5月15日時点のラッキーバンクの運用実績です。

運用中が約56億円あり、何億円が返済されずに損失となってしまうのか、まさにこれからが正念場です。

 

既に返済遅延ファンドが噴出している模様

投資家たちのTwitter上での口コミを見ると、新規ファンドが調達できなかった結果なのかX社からの返済が滞ってしまい、返済遅延ファンドが頻出する状態になっている模様です。

 

損失を出した投資家ブロガー

私のようにソーシャルレンディングの投資実績をブログに書いている人は多数おり、ブロガーの中にも多くの人がみんなのクレジットやラッキーバンクの被害にあっていました。

みんなのクレジットでの損失の続きで、結果のご報告です。

898,578円が、27,903円になってしまいました。。。

 

引用:中年SEのソーシャルレンディング投資日記

中年SEのソーシャルレンディング投資日記
システムエンジニアの中年男が、ソーシャルレンディング(貸付型クラウドファンディング)の投資の日々を記録するブログです。高配当案件により、毎月15万円の不労所得を得ています。

 

利益額は43.7万円(税引き前)で、損失額は214.6万円でした。

損失は全てみんなのクレジットのデフォルトによるものです。

 

引用:けにごろうのはじめてのソーシャルレンディング日記

2018年1月~3月ソーシャルレンディング投資実績~みんなのクレジット損失確定 初の年間収支マイナスに - けにごろうのはじめてのソーシャルレンディング日記
日本初のソーシャルレンディング・クラウドファンディング専門ブログ maneo、クラウドバンク、ラッキーバンク、ガイアファンディングなどで資産運用に挑戦します。目指せ年利9%!毎週 水・土 更新

 

特に「けにごろう」氏は、ソーシャルレンディングの世界のカリスマ投資家です。

 

経験豊富な投資ブロガーでも見分けることが難しかったのかもしれません。

 

わたしA氏は・・・

ちなみに私はいずれの業者においても損失を出しませんでした。

 

みんなのクレジットには投資していましたが、いくつかの理由であやしい業者と思っていたため、少額で且つ短期間のファンドにのみ投資していました。

 

その甲斐もあって、業務停止命令の事件が起きた後、すみやかに全額引き出すことができました。

 

ラッキーバンクは、個人的に犬が嫌いだから・・・というのは冗談で、都内の不動産で利回り8%~10%の案件なんて普通に考えたら無理があるのでは?と最初から疑っていました。

 

また情報量が薄かったり不動産評価に関する第3者チェックの形跡がなかった・・・といった懸念も私が投資を踏みとどまる理由となりました。

 

ここまで見てきた3つのソーシャルレンディングのように、リスクが顕在化して大きな損失が出たのは融資先の貸倒れではなく、サービスを提供するソーシャルレンディング事業者自身がリスクの根源となりました。

 

ファンドの利回り、担保、貸付期間などを吟味する前に、まずはソーシャルレンディング事業者が大丈夫な企業か?詐欺やポンジスキームに利用される恐れがないか?をチェックしましょう。

 

失敗するソーシャルレンディングの5つのポイント

投資家に失敗をもたらすソーシャルレンディング事業者を分析すると、いくつかの特徴に気が付きます。

私がソーシャルレンディングに投資する際にはこの特徴を参考に、必ず以下の4つの特徴と1つのアンチパターンの合計5つのポイントをチェックし、納得できる答えを得たサービスにのみ投資します。

 

失敗ソーシャルレンディングの特徴① 企業の業績が非開示

ソーシャルレンディング企業のホームページ等で業績を調べることができる業者とそうでない業者があります。

例えばmaneoクラウドクレジットOwnersBookは運営会社が自らの決算情報を開示しています。

みんなのクレジットやラッキーバンクの決算情報は非開示でした。

上場企業でなければ業績を公開する義務はありませんが、やはり開示してくれれば投資家の判断材料にもなりますし、開示する企業の自信の表われでもあるでしょう。

 

失敗ソーシャルレンディングの特徴② 代表者の経歴に傷がある

私はソーシャルレンディング事業者の代表取締役社長が過去に不祥事件などに関与していないか?また関与した企業が倒産していないか?などを調べます。

不祥事や倒産を過去に経験している代表者は、同様の自体を招くリスクが高いと考えてます。

みんなのクレジットの前・代表の白石氏は以前に経営していた会社が倒産していますし、他にもいくつかのトラブルに関連していました。

 

失敗ソーシャルレンディングの特徴③ 経営に対して第三者の牽制が効いてない

みんなのクレジットやラッキーバンクには第三者が経営に関わっておらず、牽制が聞かない状態でした。

maneoやクラウドクレジットは他の企業から資本出資を受けており、相応の情報開示とチェックが行われることが容易に想像できます。

しかもその出資元が世間一般的に優良と言われる企業であれば、そのソーシャルレンディングに投資する安心材料となるでしょう。

f第三者チェックが無いがために、事件を起こした事業者のように正しい融資判断がなされることなくファンドが組成されたり、資金が使いまわされたりするリスクが高まります。

ソーシャルレンディング主な出資企業
maneo
  • GMOクリックホールディングス
  • SMBCベンチャーキャピタル
クラウドクレジット
  • 伊藤忠商事
  • マネックスベンチャーズ
SBIソーシャルレンディングSBI

 

失敗ソーシャルレンディングの共通点④ ファンド情報の量と質が乏しい

投資家から資金を集めるために、本来は各ファンドの情報をしっかり提供して、投資家に正しく判断してもらう必要があります。

しかし失敗するソーシャルレンディングは融資先が特定企業に限定されることから、どの案件も提供できる情報が似通ってしまいます。

このままだとファンドの魅力が伝わらず資金が集まらない可能性があるため、無理なキャンペーンや高金利でお金をばら撒くことで、投資家の気をひくような手段に出る傾向があります。

ファンド情報の乏しさと過度なキャンペーンには注意が必要でしょう。

 

アンチパターン:有名メディアを信用する

みんなのクレジット、ラッキーバンクいずれも雑誌やWeb等のメディアに掲載されたことで投資家が安全と勘違いしてしまい、資金が集まった側面もあるでしょう。

ソーシャル業界自体は話題性が高いため、メディアは広告料を払ってくれて明らかに変な事業者でなければ、基本的に掲載してくれるものです。

日経●●とか東洋●●といった有名メディアに掲載される=安心!なんて鵜呑みにしないよう注意が必要です。

 

私が安心して投資中のソーシャルレンディング3選

最後に、私が個人的に安心を感じながら投資しているソーシャルレンディング事業者を3つご紹介します。

 

1つ目のFunds(ファンズ)は、2019年1月にサービスリリースしたばかりの新しいソーシャルレンディングですが、総額7,000万円超第一号ファンドがわずか15分そこらで完売するなど業界で一番話題になっている事業者です。Fundsを運営するファンズ社はみずほフィナンシャルグループから出資を受けるなど、業界内・外から高い評判を得ています。

Funds

Fundsの公式HP

 

2つ目のクラウドクレジットは、海外事業者への融資に特化したソーシャルレンディングであり、海外ならではの高利回り案件が魅力です。

また伊藤忠商事やマネックスグループなどの優良企業から出資を受けるなど、業界内・外からの評判も高い事業者です。


公式HP:ソーシャルレンディングCrowdcredit

 

3つ目のOwnersBookは不動産専門のソーシャルレンディング事業者であり、

2017年9月には運営会社のロードスターキャピタル社が東証マザーズ市場に上場しました。
公式サイト:OwnersBook

 

ソーシャルレンディングは新興の投資商品ではありますが、初期からビジネスをしている会社は5年以上も実績を出していますし、私のような投資経験者も増えてきました。

世界のソーシャルレンディング市場はもっと盛り上がっていて、日本も今後勢いが増していくと見られています。

まだまだ成熟期なので今回ご紹介したようなトラブルが起こる可能性は十分にあります。

信頼できる事業者をしっかり見極めて、ソーシャルレンディングの強みである安定的な利回りによるインカムゲインを得たいですね!

 


以上、本日はここまで。

それでは!

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