不動産投資型クラウドファンディングで最も有名なオーナーズブック(OwnersBook)で、返済延滞中のファンドがあるというショッキングな情報が入ってきました。
先日も別の貸付型クラウドファンディング:クラウドクレジットにおいて、筆者が投資したファンドが2年も延滞した後、20%以下の元本で戻った悲しい話を共有しました。
そしてオーナーズブックの延滞ファンドも筆者に直撃しました。
わたしどんだけ引きが強いんでしょう。。
今回はオーナーズブックの延滞ファンドについて取り上げ、デフォルトリスクがあるのか?について調査したいと思います。
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オーナーズブックとは?
オーナーズブックは多くの種類があるクラウドファンディングの中でも、不動産投資に特化したサービスです。
オーナーブックを通じて集まった投資家資金をロードスターファンディングが不動産に投資した後、管理・運営を行ってくれます。
不動産投資はまとまった元本が必要なうえ、投資後も手間が非常にかかるため、本業がある人にとってはハードルの高い投資分野です。
オーナーズブックを利用すれば、元本を複数の投資家が負担することができ、管理はオーナーズブックにお任せできるようになり、リアルな不動産にないお手軽さを実感んできます。
いわば初級者向けの不動産投資プラットフォームと言える存在ですね。
オーナーズブックの特徴
オーナーズブックには主に以下のような特徴があります。
- 東証マザーズ上場のロードスターキャピタル社の子会社が運営
- 利回り3%~5%の安定した収益ファンドを1万円から購入可能
- もともと不動産事業を行っていたプロたちが運営するため目利き力が高い
- 全案件不動産担保による元本保全でリスクを低減
- 日本トレンドリサーチ社の結果で信頼度No1の不動産型クラウドファンディング
オーナーズブックはプロの不動産業者に任せながら、1万円と少額で不動産投資を始めることができるのがよいところです。
また、運営会社の親会社がマザーズ上場しているということもあり、信頼度の高さが第三者リサーチの結果にも現れています。
2021年に返済が延滞になったファンドとは?
ここからが本題です。
2021年3月に期日を迎えるはずが1年延滞となったファンドが爆誕しました。
延滞ファンドの概要
該当の延滞ファンドは、2019年9月に募集された「大阪市中央区ホテル素地第一号」です。
2021年3月末には元本が返済されるスケジュールでしたが、2021年3月のギリギリになって1年間延滞のプレスリリースが発出されました。
(プレスリリースの抜粋)
2021年3月31日が最終弁済日であるところ、新型コロナウイルス感染拡大に伴うインバウンド客の一時的な落ち込みと不動産取引量の一時的な停滞等により、担保不動産の売却が最終期限内に整わないことから、貸付先である不動産保有会社AY(「本借入人」)より1年間の最終弁済日延長の申出を受けました。
新型コロナウイルスの感染状況や不動産取引の見通しに加え、貸出期間等の条件変更要望に対する柔軟な対応を求めた金融庁要請等を加味して検討した結果、当該申出を受諾し、本案件の最終弁済日を2022年3月31日まで1年間延長することといたしましたのでお知らせいたします。
新型コロナウイルスの影響ということで誰のせいでもないので、仕方ないですよね。
ところで、オーナーズブックから2021年3月に発表されたことなのに、なぜ筆者が2022年1月になって本記事を書いてるのか疑問に思う方がいるでしょう。
理由は単純で、筆者がオーナーズブックのことを忘れていたことが要因です。。
資産額や口座数が増えると、50万円未満の口座への感度が低くなり、ついチェックを怠りがちになります。(嫌味に聞こえたらすみません・・。)
デフォルトのリスクはあるか?
デフォルトによる返済不能となるリスクはあるかというと、大丈夫だろうと予想してます。
筆者がそう考える根拠として、下図の募集額と担保不動産の評価額を見てください。
大阪市ホテルファンドの募集額7.5億円に対して、土地の評価額が11億円もあります。
つまり評価額の3割引で売却してもファンド募集額の全てをカバーできるわけです。
大阪の中心地という好立地ですし、オーナーズブックは不動産のプロ集団をうたってるわけですから、評価額は信用できるだろうというのが筆者の見解です。
筆者の投資金額は?
ちなみに筆者は大阪ホテル素地ファンドに30,000円投資していました。
当初は2021年3月末までに下表のとおり分配と元本返済が行われる予定でしたが戻ってこず・・。
分配予定日 | 元利支払日 | 利息(予定) | 元本(予定) | 合計 |
---|---|---|---|---|
2020/01/20 | 2019/12/31 | 394円 | 0円 | 394円 |
2020/04/20 | 2020/03/31 | 373円 | 0円 | 373円 |
2020/07/20 | 2020/06/30 | 373円 | 0円 | 373円 |
2020/10/20 | 2020/09/30 | 378円 | 0円 | 378円 |
2021/01/20 | 2020/12/31 | 378円 | 0円 | 378円 |
2021/04/20 | 2021/03/31 | 369円 | 0円 | 369円 |
2021/04/20 | 2021/03/31 | 0円 | 30,000円 | 30,000円 |
合計 | 2,265円 | 30,000円 | 32,265円 |
なお配当金の実績は下図のとおりで、2021年4月分までゲットできています。
残るは元本30,000円の返済のみです。
実は過去にも返済延滞になったファンドがあった!
ピンチの時こそ会社や個人の真価が問われるものです。
実は過去のオーナーズブックファンドも返済延滞を引き起こしたことがありました。
上図の「江東区商業ビルファンド」が該当ファンドで、 この時も筆者は投資していました。
オーナーズブックでは数多くのファンドが運用・返済されるなか、延滞することはほとんどありません。
早くも2回目という筆者の引き強いさがスゴイというか、恐いですね。。
江東区商業ビル第一号ファンドはデフォルトした?
江東区商業ビル第一号ファンドの最後の結論はというと、無事に元本・配当ともに満額で返済されました。
デフォルトの第一報があった2019年7月から約半年後の2020年2月、投資したお金は戻ってきました。
しかも当初の返済予定日だった2020年9月よりかなり前倒しての最終弁済となったのです。
担保不動産の価値が低いという噂もあったので元本割れしても驚かないように腹をくくっていましたが、うまく売り手が見つかったようで良かったです。
オーナーズブックの過去ファンドに元本割れやデフォルトはあるか?
早くも筆者は2度目の事故に遭遇するわけですから、過去に元本割れやデフォルトのファンドががなかったのか?気になりますね。
オーナーズブックでは過去全ファンドの実績を公表しておりまして、それによると全募集218件中192件は元本返済済みで、元本割れは0件となっています。
筆者が経験した2ファンド以外にも、過去に期日延滞となったファンドがあったかもしれません。
もしあったとしても元本割れすることなく返済されているため、今のところオーナーズブックへの信頼は揺らぎません。
HPトップページを見るとオーナーズブックには好感♪
今回の延滞ファンドの一件で、オーナーズブックを高く評価する場面がありました。
それはホームページトップのお知らせに「大阪市ホテルファンドの期間延長について」と大々的に発表してるのです。
このお知らせは2021年3月に発出されたもので、おそらく発生からずっと掲載しっぱなしなのでしょう。
投資家に対する誠実さを感じますし、サービスへの自信の表れだと感じました。
問題が生じた時に情報を隠さずオープンにし、周囲の協力を得ながら克服する方法を考えるのは、優秀な企業や個人の特徴です。
オーナーズブックをますます応援したくなりました。
2022年3月に大阪市中央区ホテル素地ファンドは返済された?
この記事を本ブログへ投稿したのは2022年1月なので、返済予定の3月を楽しみにしています。
情報アップデートがあったら、この記事に追記します!
以上、本日はここまで。
それでは!
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