月例の日経平均株価の分析・予想を始めます。
2018年に入ってから日経平均株価は軟調続きで、特に2月は株価が急落する日が何度もあり、「大暴落がくるぞ!」と声高に叫ぶ(自称)専門家が多数出てきました。
今回の投稿では、日経平均株価の先月(2018年3月)の分析、及び今後(2018年4月以降)の予想について書きます。
※この投稿は筆者A氏の個人的な見解です、投資は自己責任で行ってください。
(前回)2018年3月の株価分析・予想を振り返り
上図は先月3月上旬に日経平均株価の予想で使ったローソク足チャートです。
上図の一番右から2番目が2018年2月のローソク足ですが、米国株の暴落に合わせて日経平均株価も大きく下落し、一時21,000円を割れてしまい、20,900円台を付けました。
その後、多少のリバウンドはしたものの、2月の終値は22,068円ということで始値の1,200円も下落して終わりました。
上値と下値の目途ですが、上図の青色→から引いたレジスタンスライン(上値目途)が25,200円付近、黄色→から引いたサポートライン(下値目途)が20,900円付近と予想していました。
株価の方向性は「中立、暴落リスクを懸念」と予想し、長らく続いた「上昇」の強気予想を先月変更したばかりでした。
【2018年3月上旬時点の予想】
レジスタンスライン (上値目途) | 25,200円 |
サポートライン (下値目途) | 20,900円 |
日経平均株価の方向性 | 中立、暴落リスクを懸念 |
2018年4月上旬時点の分析・予想
上図は4月4日の日経平均株価のローソク足チャートです。
上図の一番右から2番目が2018年3月のローソク足ですが、3月も2月に続いて株価は軟調な結果でした。
3月の株価は大きく下落し、一時20,300円台をつけるなど20,000円台を割れる可能性が出るほどの下落圧力がかかりました。
株式市場には悲観的ムードが漂いましたが、日経平均が20,000円台を何とか死守したことは評価に値するでしょう。
もし20,000円を割ってしまうと、市場は大きく下落することが予想されるからです。
なお株価急落の原因は米国株式にあると言われています。
日中の変動幅が500ドルを超える日がザラにあるほどで、不安定な動きが続いています。
昨年からの株価上昇スピードが速すぎたため調整が起こっているに過ぎないとの見方もあれば、株式バブルがはじけて大暴落に転じるという悲観的な見方もあります。
私個人の見解は一時的な調整ですが、テクニカル分析をすると確かに危険な予兆は見えつつあるので、株式市場の大暴落を警戒して追加投資は控えてます。
レジスタンスライン・サポートライン
もう一度同じ図を使ってレジスタンスライン(上値目途)とサポートライン(下値目途)を確認しましょう。
レジスタンスラインは先月時点と変わらず青色→の25,200円付近です。
サポートライン黄色→はこれまで20,900円付近にあると予想してきましたが、20,400円付近に修正したいと思います。
実はサポートラインは3月上旬の予想の時に20,900円→20,400円に修正したばかりだったのですが、3月の動向を見てやはり20,400円だろうと判断しました。
いずれにしてもまだ20,000円台のサポートラインは割れてないというのが私の見解です。
MACD分析
続いて、相場の方向性(トレンド)を測るテクニカルチャートのMACDで分析してみましょう。
上図は4月4日の日経平均株価のMACDです。
昨年2016年11月頃にゴールデンクロス※1 が生じて以来、ずっと紫色の短期線が上、緑色の長期線が下の形が保たれていました。
まさに典型的な株価上昇局面のチャートが続いていたわけで、その結果、本当に2017年の日経平均株価は上昇を続けました。
2018年もしばらくは上昇相場が続くのだろうと予想してきましたが、2月になって事態が急変してきました。
短期線が急降下を始めており、このまま進むと長期線を上から下へ突き抜ける、すなわちデッドクロスが起きるリスクが見え隠れしています。
テクニカル分析ではデッドクロスは相場が下落トレンドに入るサインと言われています。
しかも今回は短期線が尋常でないほど急角度で下落してきているので、デッドクロスが起きると、途端に相場が暴落するリスクをはらんでいます。
まだ短期線は長期線の上であり、しかも長期線は上向き気味なので現段階では何とも言えません。
短期線が長期線に触ったと同時にまた上向くという押し目買いチャンスの可能性もあるのです。
いずれにせよ、リスクの高い状況なのは間違いないと私は考えてます。
以上のことから、3月上旬から予想を「中立」として相場の行方を見守りたいと考えており、今回4月の分析でも変わらず「中立」を継続します。
日経平均株価の見通し まとめ
今回の投稿のまとめです。
【2018年4月上旬時点の予想】
レジスタンライン (上値目途) | 25,200円 |
サポートライン (下値目途) | 20,400円 |
日経平均株価の方向性 | 中立、暴落リスクを懸念 |
先月の予想からの変更点は以下の通りです。
- 「サポートライン」を20,900円 → 20,400円へ変更しました
以上、日経平均株価の予想と分析でした。
株価の暴落が怖い人へおすすめの投資商品
「日経平均株価は暴落するかもしれない」というのが現在の私の予想です。
株を始めるなら、誰もが暴落した後に投資を始めたいですよね。
そんな株価暴落を不安に思う人に対して、ソーシャルレンディングという投資商品をご紹介します。
ソーシャルレンディングとは?
ソーシャルレンディングとは、個人投資家が企業や個人へ融資を可能にするプラットフォームです。
融資と言えば金融機関だけが行うものと思われがちですが、ソーシャルレンディングが仲介することでし、個人投資家と融資を求める企業に新たなチャンスが生まれました。
日本のソーシャルレンディング市場は急拡大中
(矢野経済研究所の「国内クラウドファンディング市場の調査」から筆者が作成)
上のグラフは日本のクラウドファンディング市場の投資額推移を表してますが、市場が右肩上がりで急拡大していることが分かります。
そしてクラウドファンディング市場の内訳はソーシャルレンディングが約90%と圧倒的な割合を占めています。
つまりソーシャルレンディングは多くの投資家が参入する注目の投資商品です。
(矢野経済研究所の「国内クラウドファンディング市場の調査」から筆者が作成)
ソーシャルレンディングの利回りは?
ソーシャルレンディング事業者ごと、融資案件ごとに利回りは異なります。
業界平均利回りは8~9%※と言われています。
定期預金であれば、利回りが高い銀行でも0.1~0.2%と言われる世の中で、ソーシャルレンディングの利回りの高さは魅力的で、どんどん投資家の数が伸びています。
株式投資ほどの派手な利回りは出ないものの、選択さえ間違えなければ安定的に平均8%の利回りが出ていると考えると魅力的な投資商品ではないでしょうか。
(※参考:クラウドポート社の調査 https://www.crowdport.jp/statistics)
ソーシャルレンディングのリスク
ソーシャルレンディングは投資商品ですので、もちろんリスクもあります。
特に注意が必要なのは、以下の2点です。
- 融資先企業に貸倒れが出るリスク
- ソーシャルレンディング事業者自体の経営が立ち行かなくなるリスク
投資家は、融資案件の内容やソーシャルレンディング事業者をしっかり分析したうえで投資する必要があります。
代表的なソーシャルレンディング事業者
ソーシャルレンディング事業者は20を超えるとも言われますが、私も実際に投資している代表的な事業者を3つご紹介します。
1つ目のmaneoは業界の老舗であり、実績NO1のソーシャルレンディング事業者です。maneoの活躍は1事業者にとどまらず、GMOクリック証券と業務提携したり、他の事業者にソーシャルレンディングシステムを提供したりと、プラットフォームビジネスにも力を入れています。
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2つ目のクラウドクレジットは、海外事業者への融資に特化したソーシャルレンディングであり、海外ならではの高利回り案件が魅力です。また伊藤忠商事やマネックスグループなどの優良企業から出資を受けるなど、業界内・外からの評判も高い事業者です。 |
3つ目のOwnersBookは不動産専門のソーシャルレンディング事業者であり、2017年9月には運営会社のロードスターキャピタル社が東証マザーズ市場に上場しました。 公式サイト:OwnersBook |
ソーシャルレンディングは新興の投資商品ではありますが、初期からビジネスをしている会社は5年以上も実績を出していますし、私のような投資経験者も増えてきました。
世界のソーシャルレンディング市場はもっと盛り上がっていて、日本も今後勢いが増していくと見られている業界ですから、投資を検討してみてはいかがでしょうか。
以上、本日はここまで。
それでは!
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