月例の日経平均株価の分析・予想を始めます。
2017年は株価が好調な年でしたが、2018年に入って陰りが見えるようになってきました。
特に2月は株価が急落する日が何度もあり、大暴落の予兆といった専門家の声も聞こえてきます。
今回の投稿では、日経平均株価の先月(2018年2月)の分析、及び今後(2018年3月以降)の予想について書きます。
※この投稿は筆者A氏の個人的な見解です、投資は自己責任で行ってください。
(前回)2018年2月の株価分析・予想を振り返り
上図は先月2月上旬に日経平均株価の予想で使ったローソク足チャートです。
上図の一番右から2番目が2018年1月のローソク足ですが、1月は年初から株価は大きく上昇し、一時24,000円台を突破しました。
しかし1月中旬以降は軟調で、1月末の終値は23,100円を少し下回る程度で落ち着きました。
1月は始値と終値の価格差がわずか25円程度という「行って来い相場」に終わりました。
上値と下値の目途ですが、上図の青色→から引いたレジスタンスライン(上値目途)が25,200円付近、黄色→から引いたサポートライン(下値目途)が20,400円付近と予想していました。
株価の方向性は「上昇」と予想しました。
【2018年2月上旬時点の予想】
レジスタンスライン (上値目途) | 25,200円 |
サポートライン (下値目途) | 20,400円 |
日経平均株価の方向性 | 上昇↑ |
日経平均株価の分析・予想(2018年3月上旬)
上図は3月4日の日経平均株価のローソク足チャートです。
上図の一番右から2番目が2018年2月のローソク足ですが、2月は株価が急落し、一時21,000円台も割り込んでしまいました。
2月の後半は持ち直し、2月末は22,000円台で取引を終えました。
株価急落の原因は米国株式にあると言われています。
日中の変動幅が1,000ドルを超える日や、前日比で1,000ドル下がる日など、非常に不安定な動きとなっています。
昨年からの株価上昇スピードが速すぎたため調整が起こっているに過ぎないとの見方もあれば、株式バブルがはじけて大暴落に転じるという悲観的な見方もあります。
レジスタンスライン・サポートライン
もう一度同じ図を使ってレジスタンスライン(上値目途)とサポートライン(下値目途)を確認しましょう。
レジスタンスラインは先月時点と変わらず青色→の25,200円付近です。
サポートライン黄色→はこれまで20,400円付近にあると予想してきましたが、20,900円付近に修正したいと思います。
サポートライン修正の理由は以下の通りです。
- 今回の2月の急落時に20,950円で下げ止まったこと
- 2015年6月~8月のレジスタンスラインも20,950円付近にあること
- 以上の2つの理由から20,950円という数字が市場参加者に強く意識されること
MACD分析
続いて、相場の方向性(トレンド)を測るテクニカルチャートのMACDで分析してみましょう。
上図は3月4日の日経平均株価のMACDです。
昨年2016年11月頃にゴールデンクロス※1 が生じて以来、ずっと紫色の短期線が上、緑色の長期線が下の形が保たれており、典型的な株価上昇局面のチャートが続いてきました。
私はMACD分析の結果から昨年は株価が上がると言い続けていました。
その結果、本当に2017年の日経平均株価は上昇を続けました。
2018年もしばらくは上昇相場が続くのだろうと予想してきましたが、2月~3月になって事態が急変してきました。
短期線が急降下を始めており、このまま進むと長期線を上から下へ突き抜ける可能性が出てきたのです。
テクニカル分析では短期線が長期線を上から下へ突き抜ける現象をデッドクロスと呼び、相場が下落トレンドに入るサインと言われています。
しかも今回は短期線が尋常でないほど急角度で下落してきているので、デッドクロスが起きると、途端に相場が暴落するリスクをはらんでいます。
まだ短期線は長期線の上なので現段階では何とも言えず、短期線が長期線に触ったと同時にまた上向く可能性もあります。
いずれにせよ、リスクの高い状況なのは間違いないと私は考えてます。
以上のことから、予想を「上昇」→「中立」として3月は相場の行方を見守りたいと思います。
※1, ゴールデンクロスとは、短期線(紫色)が中長期線(緑色)を下から上へ突破すること
日経平均株価の見通し まとめ
今回の投稿のまとめです。
【2018年3月上旬時点の予想】
レジスタンライン (上値目途) | 25,200円 |
サポートライン (下値目途) | 20,900円 |
日経平均株価の方向性 | 中立、暴落リスクを懸念 |
先月の予想からの変更点は以下の通りです。
- 「サポートライン」を20,400円 → 20,900円へ変更しました
- 「日経平均株価の方向性」を上昇 → 中立へ変更しました。
以上、日経平均株価の予想と分析でした。
株価の暴落が怖い人へおすすめの投資商品
「日経平均株価は暴落するかもしれない」というのが現在の私の予想です。
株を始めるなら、誰もが暴落した後に投資を始めたいですよね。
そんな株価暴落を不安に思う人に対して、ソーシャルレンディングという投資商品をご紹介します。
ソーシャルレンディングとは?
ソーシャルレンディングとは、個人投資家が企業や個人へ融資を可能にするプラットフォームです。
融資と言えば金融機関だけが行うものと思われがちですが、ソーシャルレンディングが仲介することでし、個人投資家と融資を求める企業に新たなチャンスが生まれました。
日本のソーシャルレンディング市場は急拡大中
(矢野経済研究所の「国内クラウドファンディング市場の調査」から筆者が作成)
上のグラフは日本のクラウドファンディング市場の投資額推移を表してますが、市場が右肩上がりで急拡大していることが分かります。
そしてクラウドファンディング市場の内訳はソーシャルレンディングが約90%と圧倒的な割合を占めています。
つまりソーシャルレンディングは多くの投資家が参入する注目の投資商品です。
(矢野経済研究所の「国内クラウドファンディング市場の調査」から筆者が作成)
ソーシャルレンディングの利回りは?
ソーシャルレンディング事業者ごと、融資案件ごとに利回りは異なります。
業界平均利回りは9%前後※と言われています。
定期預金であれば、利回りが高い銀行でも0.1~0.2%と言われる世の中で、ソーシャルレンディングの利回りの高さは魅力的で、どんどん投資家の数が伸びています。
株式投資ほどの派手な利回りは出ないものの、選択さえ間違えなければ安定的に平均8%の利回りが出ていると考えると魅力的な投資商品ではないでしょうか。
(※参考:クラウドポート社の調査 https://www.crowdport.jp/statistics)
ソーシャルレンディングのリスク
ソーシャルレンディングは投資商品ですので、もちろんリスクもあります。
特に注意が必要なのは、以下の2点です。
- 融資先企業に貸倒れが出るリスク
- ソーシャルレンディング事業者自体の経営が立ち行かなくなるリスク
投資家は、融資案件の内容やソーシャルレンディング事業者をしっかり分析したうえで投資する必要があります。
代表的なソーシャルレンディング事業者
ソーシャルレンディング事業者は20を超えるとも言われますが、私も実際に投資している代表的な事業者を3つご紹介します。
1つ目のmaneoは業界の老舗であり、実績NO1のソーシャルレンディング事業者です。maneoの活躍は1事業者にとどまらず、GMOクリック証券と業務提携したり、他の事業者にソーシャルレンディングシステムを提供したりと、プラットフォームビジネスにも力を入れています。
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2つ目のクラウドクレジットは、海外事業者への融資に特化したソーシャルレンディングであり、海外ならではの高利回り案件が魅力です。また伊藤忠商事やマネックスグループなどの優良企業から出資を受けるなど、業界内・外からの評判も高い事業者です。 |
3つ目のOwnersBookは不動産専門のソーシャルレンディング事業者であり、2017年9月には運営会社のロードスターキャピタル社が東証マザーズ市場に上場しました。 公式サイト:OwnersBook |
ソーシャルレンディングは新興の投資商品ではありますが、初期からビジネスをしている会社は5年以上も実績を出していますし、私のような投資経験者も増えてきました。
世界のソーシャルレンディング市場はもっと盛り上がっていて、日本も今後勢いが増していくと見られている業界ですから、投資を検討してみてはいかがでしょうか。
以上、本日はここまで。
それでは!
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