フリマサービス:メルカリと支払いサービス:Paydy翌月払いを組み合わせた詐欺が、2020年に入ってから相次いで発生しています。
スマホで気軽にお得なフリマを利用できることで大人気のメルカリですが、そもそも第三者同士の取引なので、金銭トラブルは大きな痛手となることでしょう。
今回はメルカリ+Paydy後払い詐欺はどのように行われたのか、図を用いて解説します。
メルカリとは?
メルカリやPaydy後払いの仕組みを知らない人向けにざっと解説しておきます。
まずメルカリについて。
昔から現実社会でも行われてきたフリーマーケットをインターネットの世界で実現したものがメルカリです。
下図のように出品者と購入者の取引をスムーズにおこなえるように、メルカリが仲介の役割を担います。
Paydy翌月払いとは?
PCやスマホでインターネットショッピングすることが当たり前になるなか、インターネットでクレジットカードを使うのは恐い、でも購入するたびに銀行振込みするのも面倒くさい・・・
このようなインターネットショッピングの支払いの悩みを解決するサービスがPaidyです。
Paydy後払いを使えばインターネットで即時購入のメリットを活かしつつ、支払いは一ヶ月分をまとめて後から銀行振込みやコンビニ支払いを行うことができます。
つまりPaydyとは、クレジットカードを使いたくなく、支払い手続きが煩雑と感じていた人の悩みを解決する支払い特化サービスです。
メルカリ+Paydy後払い詐欺とは?
ここからが本題で、今回の金銭詐欺について解説します。
以下が概要図となります。
①まず詐欺業者はメルカリで商品を出品します。
任天堂スイッチなど、高額で人気のある商品が出品される傾向があった模様です。
②実は詐欺業者は商品在庫を持っておらず、ヤマダ電機やビッグカメラなどの家電量販店のECサイトで購入し、納品先を購入者宛てとします。
この時の支払い方法をPaydy翌月払いとして、詐欺業者がその場で支払うことから回避します。
③商品が購入者の手元に届きます。
この時に①のメルカリ経由で購入者→詐欺業者へ支払いが行われ、メルカリの取引としてはここまでで完了です。
取引が終わったと思っていた矢先、Paydy翌月払い分の請求書が購入者の手元に届きます。
購入者はメルカリで出品者(=詐欺業者)に支払ったはずですが、詐欺業者→家電EC側への支払いが行われてないので、その請求が納品先である購入者の手元に届いたのです。
④購入者は2回目の支払いをECサイトに行う義務が生じ、これにて金銭詐欺の成立というわけです。
Paydyの事後対応
この事件に対して、Paydyが素早く対策を打って出たのはさすがです。
1月14日にプレスリリースによると・・・
(Paydyが出した2020年1月14日のPRを筆者が要約) |
今回の詐欺で利用されたと言われているビックカメラのECサイトを見ると、Paydy後払いが利用休止となっていることが確認できました。
本件を防ぐ方法は?
購入者側から見て、本件を防ぐのは難しいと言えます。
なぜならメルカリで発注する時点では、出品者が家電ECサイトからPaydy後払いを使って商品を送ってくるとは分からないからです。
PaydyやECサイトなどの業者側が対応しなければ解決しない問題なのは明らかで、早急な根本解決を願います。
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以上、本日はここまで。
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