maneoで不正運用が発覚?NHKが報じた疑惑の真相とは

ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングのmaneoに関するネガティブなニュースがNHKで報じられています。

 

ソーシャルレンディング最大手 監視委不適切運用で調査

引用:NHK NEWS WEB

 

maneoといえばソーシャルレンディング業界最大手であり、もしこの会社で不正運用が行われたとなると、もはや業界のどの事業者も信頼できなくなるほどインパクトの大きな事件です。

万が一、maneoが行政処分を受けようものなら、ソーシャルレンディング投資家の大多数がピンチ!となるわけです。

 

このニュースの真相について詳しく調査してみました。

 

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問題の原因はmaneoではない

まず誤解をといておきたいのが、今回のニュースはmaneoが問題を起こしたのではないという点です。

maneoが提供するソーシャルレンディングマーケット内でファンドを提供していたグリーンインフラレンディングに不正運用の疑いがあるというのが真相です。

 

NHKのニュースでは「maneoが資金を集めた」という点に大きくフォーカスが当たっているため、maneoの不正のように見えます。

不正の疑いがかかっているのはファンド組成・運用会社であって、その営業プラットフォームとしてmaneoが利用されていたというのが正しい説明です。

 

楽天で例えるなら・・・

今回の問題を分かりやすくするためWebショッピングモールの楽天で例えて説明してみます。

 

楽天には数多くのお店が出店しており、その中には楽天オフィシャル店舗もあれば、個人や企業が経営するお店からの出品もあります。

今回問題を起こしたのは「個人や企業が経営する会社」のうちの1つで、その企業がグリーンインフラレンディングであったということです。

 

繰り返しますが、maneoによるファンドの不適切運用ではなく、グリーンインフラレンディングの不適切運用に疑いがかかっているのです。

 

グリーンインフラレンディングの不適切運用の疑惑とは?

アウトサイダーズ・レポートというWebメディアが発信した情報によると、以下のような噂が出ているというのです。

  • ファンドは太陽光発電所等の売却で元利金を償還するとしていたが、実際は他ファンドで調達した資金を流用
  • 「みんなのクレジット」は、貸し手と借り手が実質的に同じであったことが問題視されたが、グリーンインフラレンディングも集めた資金の大半を社長が同一(中久保 正己)のグループ親会社:JCサービスに融資
  • JCサービス、及びグリーンインフラレンディングが関わる太陽光発電所売買を巡り、トラブルの噂が複数ある

 

【疑惑に関する詳細記事はこちら】

グリーンインフラレンディング|自転車操業の噂を客観的に分析

 

「みんなのクレジット」や「ラッキーバンク」など資金の不正利用で営業停止等の行政処分が行われるなど、最近のソーシャルレンディング業界は暗いニュースが多い状況です。

「また不正か?」といった疑惑の声で持ち切りです。

 

【ソーシャルレンディングにおける資金不正利用の事例に関する記事はこちら】

ソーシャルレンディングで失敗!損する投資家が見過ごす5つのポイント

 

maneoマーケットの対応

営業プラットフォームを提供しているmaneoマーケットも事態を重く受け止め、グリーンインフラレンディング関連のファンドの資金募集を停止しました。

まだ「不正運用の疑い」の段階でありながら、素早い対応を取ったのはさすがmaneoといったところで、評価して良いかと個人的には思ってます。

 

2018/06/19 掲載のmaneoのプレスリリース

平素より「maneo」をご利用いただきまして誠にありがとうございます。

今般、maneoマーケット株式会社にて、募集の取扱い(取得勧誘)、投資家の管理を行っております。

「グリーンインフラレンディング」におけるファンドの一部募集停止をいたしましたので下記のとおりお知らせいたします。

「グリーンインフラレンディング」における一部募集停止のお知らせ

なお、「グリーンインフラレンディング」以外の他の営業者が運営するソーシャルレンディングサービスに関しては、通常どおり募集を行ってまいります。

ご心配をお掛けして申し訳ございません。

ご理解の程、何卒、よろしくお願い申し上げます

引用:https://www.maneo.jp/apl/information/news?id=6656

 

今後、maneoはどうなる?

今のところmaneoに大きな影響は出ていないようです。

maneo自身が組成するファンド、及びグリーンインフラレンディング以外の各社が組成するファンドについては営業を継続できています。

 

しかし今後は再発防止策の実施が求められるでしょう。

maneoマーケットを利用するソーシャルレンディング事業者が問題を起こすリスクをなくすため、新規事業者を受け入れる際のチェック、定期的な監査など管理体制の徹底を金融庁等の行政から求められるでしょう。

監督省庁は動き始めているようなので、まさか業務停止処分なんて最悪の事態は起こってほしくないですが。。。

 

ソーシャルレンディング業界で明るいニュース

やれ行政処分とか、やれ自転車操業とか、90%以上の大損失が出たとか・・・暗いニュースが多いソーシャルレンディングにおいて、明るいニュースとしては匿名化問題が解決に向かう見込みにあることがあげられます。

 

これまでソーシャルレンディングでは債務者を守る立場を重視してきた結果、融資先企業の情報は非開示が義務付けられてきました。

投資家は融資先を評価することなく、ソーシャルレンディング事業者の審査結果を鵜呑みにして投資する以外の方法が無かったのです。

 

しかし「みんなのクレジット」など匿名性を悪用した事件が複数起きたため、金融庁は2018年中に開示可能になることを業界団体へ通知するとのニュースが報じられています。

融資先情報が開示されれば、投資家は融資先企業や事業内容が分かるようになることで、投資判断しやすくなります。

業界の透明性が向上されれば新しい投資家を呼び込む効果もあるでしょうから、ソーシャルレンディング業界は再度盛り上がりを見せてくれるのでは!と期待しています。

【関連記事はこちら↓】

ソーシャルレンディング|匿名化問題の解決で生じる3つの問題
ソーシャルレンディング業界に暗い影を落としてきた「匿名化問題」に解決の光が見えてきました。 匿名化問題がクリアになれば投資家にとって大きなメリットがあると同時に、これまでソーシャルレンディングへの投資を躊躇していた投資家たちの新規参入を見...

 

おすすめソーシャルレンディングは?

今回の問題が起きてもなお、私はmaneoを信頼しています。


公式HP:maneo

 

疑惑の根源がファンド組成・運用会社にあったこと、また過去にお会いして話を聞いてきた中で持ったmaneoへの印象等を踏まえると、管理体制を改善してくれるものと期待してます。

それでもやはりmaneoに不安を感じる方に対して、個人的に安心を感じながら投資しているソーシャルレンディング事業者を2つご紹介します。

 

1つ目のクラウドクレジットは、海外事業者への融資に特化したソーシャルレンディングであり、海外ならではの高利回り案件が魅力です。

また伊藤忠商事やマネックスグループなどの優良企業から出資を受けるなど、業界内・外からの評判も高い事業者です。

公式HP:ソーシャルレンディングCrowdcredit

 

2つ目のOwnersBookは不動産専門のソーシャルレンディング事業者です。

2017年9月には運営会社のロードスターキャピタル社が東証マザーズ市場に上場しました。

ソーシャルレンディング事業者で上場1番乗りということもあり、非常に評判の良い事業者です。

公式サイト:OwnersBook

 


以上、本日はここまで。

それでは!

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