ソーシャルレンディングのLENDEXが大変なファンドを連発しており、投資家たちがざわついてます。
大変なファンドとは、利回り13%という超が付くほどの高利回りな案件です。
クラウドクレジットのような海外ファンドならまだしも、国内不動産関連のファンドでここまでの利回りは、さすがにLENDEXは怪しいと見られてもおかしくない状況です。
そこで今回はLENDEXの高利回りファンドを筆者なりに分析したいと思います。
● 利回り13%ファンドを募集するLENDEXは怪しいのか?
● 過去の他社事例に照らし合わせると、LENDEXの高利回りファンドはどう評価できるか?
LENDEXとは?
LENDEXは融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)と呼ばれる分野の金融商品です。
【ソーシャルレンディングの仕組図】
投資家はソーシャルレンディング事業者を介して資金を必要とする企業に融資を行います。
融資を受けた企業は、事業から得たお金で投資家へ分配金や元本返済を行います。
ソーシャルレンディングは20以上のサービスが存在しますが、LENDEXは以下のような特徴を持っています。
特徴1 最終貸付先は国内の不動産関連事業に限定している 特徴2 不動産関連事業への融資であるため、基本的に不動産担保が設定される 特徴3 担保の安全性指標:LTVが80%以下であるため、安全性への配慮が強い 特徴4 担保の査定を東急リバブルが行うことがあり、その場合は評価額を信頼できる(東急リバブル以外が査定するファンドもある模様) 特徴5 貸付期間は1年未満であることがおおく、流動性リスクが相対的に低い |
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超・高利回りファンドを連発!
上図の通り、7月に入って募集されたファンドは全て利回りが13%となっています。
運用期間が長ければ利回りも高まるのですが、上図の案件は4~5カ月と短期間であるため、よっぽどリスクが高いファンドであると推測することができます。
LENDEXの利回り13%ファンドは怪しいのか?
ファンドの案件概要をよくよく確認すると、明らかに他のファンドと違うところを見つけました。
この文章内に「当案件は無担保・有保証・公正証書有」とあるように、LENDEXの最大の特徴であった不動産担保が付いてません。
やはり怪しいのか・・・?
「有保証」は何かというと、最終貸付先企業の「代表者連帯保証」となっています。
この会社がいったいどんな会社で代表者がどんな経歴かといった情報が無いため判断材料が無く、リスクには目をつぶって投資する必要がありそうです。
ということで、LENDEXの利回り13%ファンドは不動産という実物資産による保全が行われないのが最大の特徴で、これまでのファンドと比べると明らかにリスクが高いことが分かります。
過去の他社事例から推察してみよう
過去にLENDEXと同じく国内不動産事業のソーシャルレンディングで、利回り10%を超えるファンドを連発していたサービスがありました。
みんなのクレジット、グリーンインフラレンディングの事例
「みんなのクレジット」や「グリーンインフラレンディング」は10%以上の国内不動産関連のファンドを提供していましたが、、いずれも投資家に大損失を負わせてしまいました。
【関連記事】
両サービスとも投資詐欺の疑義ありとして、裁判に発展してしまいました。
LENDEXはどうなるか?
LENDEXの場合、利回り13%ファンドには不動産担保が付いてないことが明記されているため、リスクが上がることの説明がしっかりなされています。
その意味で「みんなのクレジット」のような投資詐欺事件に発展することは無いかもしれません。
とはいえ、国内の事業者が金利13%で借り入れることへの疑問は払拭できず、一抹の不安が残りますね・・・。
これを投資チャンス!と捉えるか、危険な兆候と捉えるか。
どちらにせよ投資家はリスクを負うべきか否か態度をはっきりさせたうえ、それでもなお投資するならリスクに対して自己責任と理解しましょう。
以上、本日はここまで。
それでは!
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