利上げで株価暴落が起きる?過去実績から明らかになるアメリカ株式と金利の本当の関係

投資信託

アメリカの量的緩和削減のニュースが注目を集めてます。

 

2020年に新型コロナウイルスが猛威をふるい始めて以来、経済活動を支えるためにお金を市場に流し続けてきたアメリカ中央銀行が、ついに金融引き締めの方向に舵を切り始めました。

 

金融引き締めで意識されるのは金利アップですが、一般的に金利上昇=株価下落と考えられており、長らく続いた上昇相場が終わるといった悲観の声が聞こえてきます。

 

しかし金利上昇=株価下落というイメージは本当か?というと、過去の経験則から考えて、筆者は懐疑的な見解を持っています。

 

そこで今回は過去の実績データをもとに、アメリカの金利と株式市場の本当の関係を明らかにしたいと思います。

 

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一般的な金利と株価の関係

まずはニュースなどで言われている一般論から触れていきます。

 

日経新聞にアメリカ株式に関する記事がありました。

米国をはじめとした主要国の株価が軒並み下落している。

各国で量的緩和の縮小(テーパリング)観測が強まり金利が上昇したことが底流にある。

9月28日の米株式市場では主要3指数がそろって下落した。

記事内でも量的緩和(マネーの市場注入)の縮小と金利上昇が意識されたことで、米国をはじめとした各国の株価が下落したと言及されています。

 

次に日本の株式市場に関するブルームバーグ記事も見てみましょう。

東京株式相場は続落。

米国が利上げを前倒しするとの観測が強まり、悪影響への懸念が高まった。

景気の先行きを反映する米長期金利が低下した一方で、短期金利は上昇。

銀行や保険などの金融株に利ざやが悪化するとみた売りが出た。

やはり米国の利上げ=米国株の下落懸念日本株式が下落といった方程式が言及されています。

 

このように世界や日本のマスメディアは、利上げが意識されることが株価下落に直結すると発信しているのですが、この見解は正しいのでしょうか?

 

株価のサイクル理論から見る金利と株価の関係

筆者が最近書いた記事で、「相場のサイクル理論」に関して解説しました。

 

こちらの記事でも、株価絶好調の「業績相場」から「逆金融相場」へ転換する際の主要施策として金利上げと記載をしていました。

 

そうすると金利上げ = 不景気 = 株価下落か?と筆者も考えてるかいうと、答えはNo!です。

 

筆者はこれらが同時期に起きるとは考えておらず、それぞれの施策とフェーズの移り変わりにはタイムラグがあると直感的に考えているからです。

 

とはいえ、筆者の直感を信じろ!なんて言ったところで信用し難いでしょうから、過去の実績データをもとにしっかり解説ます。

 

過去実績から見る金利と株価の推移の関係

下のグラフは1995年~2021年の米国政策金利とS&P500株価指数の推移を表しています。

グラフに記載の①~③は金利上昇局面を指しています。

 

それぞれどんなタイミングだったかというと…

① 1999年前後:ITバブルによる物価上昇

② 2006年前後:アメリかで不動産価格が高騰していたのに加え、住宅ローンをもとにした金融商品が大量に流通したことで起きた不動産×金融バブル

③ 2018年前後:①や②に比べたら緩やかな金利上昇のゴルディロックス(ほどよい熱量の相場感)

 

ここで重要なのは金利上昇とともに株価は上昇していたという事実です。

 

①のITバブル期は1998年から金利上昇(グラフ内の青色の線)を始め2000年以降の金利下落前まで株価(グラフ内のオレンジ色の線)は上昇を続けていました。

 

②のアメリカ不動産バブル期は2004年から2007年、③のゴルディロックスの2015年から2018年の金利上昇局面で、いずれも株価は上昇していました。

 

このように、金利上昇したからといって急に株価は下落するわけではないことがわかります。

 

むしろ金利が上がって数年間は株価が上昇局面を迎えるため、絶好の投資チャンスと言うこともできます。

 

金利上昇局面の売り時はいつか?

これから迎える投資チャンスに乗っかったとして、いつ売却すべきでしょうか?

 

再度、金利と株価の関係を示したグラフを見てみましょう。

①~③いずれの時期も金利上昇 → 下落に転じると同時に、株価も下がっていることが分かります。

 

厳密には同時に起きているわけではなく、

  1. 株価が暴落するような悪い出来事が起きる
  2. 政府が介入して金利下げや量的緩和をすることで経済に刺激を与える

の順番で起きることが一般的です。

 

近年であれば、2020年の春先に新型コロナウイルスの蔓延とともに株価が大暴落し、世界各国の中央銀行がゼロ金利政策をとったことが該当します。

 

では「株価暴落の悪い出来事」をあらかじめ予想できるか?といえば、わたちたちのような一般の投資家では難しいでしょう。

 

多少タイミングが遅くはなりますが、悪い出来事が起きた後に政府や中央銀行が金利下げるなどの金融政策の動きを確認してから売却しても、収益を確保できるでしょう。

 

予想!株価が下落局面を迎えるのはいつか!?

2021年11月現在、米国の政策金利は0.25%で、新型コロナウイルスに伴う経済施策を取って以降、まだ金利の上昇局面には入ってません

 

これまで見てきた過去実績のとおり、政策金利が上昇期に入ってから2~3年間は株価も上昇を続けます。

 

格好良く「○年○月から株価は下落を始めます!」と大胆予想したいところですが、金利上昇局面を迎えてない現段階では厳しいです。

 

今確かに言えることは、しばらくは投資の絶好の機会ということで、長期目線でのぞめば、多くの人がしっかり利益を上げられるでしょう。

 

 

 


以上、本日はここまで。

 

それでは!

 

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