長期的に資産を増やすなら、配当利回りの高い株式への投資は定石と言われてます。
特に米国株(アメリカ株式)は連続60年以上も配当が増え続ける企業があるなど、株主への還元意欲が高い会社が多数あります。
コロナショックに伴う株価暴落局面では、裏を返すと良い株式を安く購入する絶好のチャンスでもあるので、高い配当利回りでおすすめな米国株について調査してみました。
連続で配当が増えるとはどういう意味か?
まずはそもそも論ですが、連続で配当金が増える企業は株式投資家にとって何を意味するのでしょうか?
単刀直入に言うと投資対象として魅力的な企業ですが、配当が増えるという単純な理由だけでありません。
配当を増やせるということは企業の継続的な成長を意味しており、成長が続くなら株価も上昇するのが普通です。
例えば連続65年もの間で増配を続けるアメリカン・ステイツ・ウォーターの株価のすさまじい上昇ぶりを見れば明らかです。
(さすがにコロナショックによる下落は耐えられなかったようですが・・・)
特にアメリカ株式は連続で配当を増やしている優良企業が多く、大投資家:バフェットはそれを利用して巨額の富を手にしてきました。
【米国株が強い理由の解説記事はこちら】
アメリカ連続増配当企業について
ここからは様々な切り口で連続増配を行う企業について見ていきましょう。
連続年数ランキングTOP50(2020年3月31日時点)
まずは何年間も連続で配当が増え続けている米国株をランキング化しました。
50~60年連続増配の企業はたくさんあって、冒頭でも紹介した通りアメリカン・ステイツ・ウォーター社は最高で65年連続という強者です。
ティッカー | 銘柄名 | 連続増配年数 | 配当利回り | 予想PER |
AWR | アメリカン・ステイツ・ウォーター | 65 | 1.51 | 35.14 |
DOV | ドーバー | 64 | 2.43 | 18.21 |
GPC | ジェニュイン・パーツ | 64 | 4.6 | 15.88 |
NWN | ノースウェスト・ナチュラル・ガス | 64 | 2.71 | 31.44 |
EMR | エマソン・エレクトリック | 63 | 4.1 | 18.47 |
PH | パーカー・ハネフィン | 63 | 2.7 | 12.4 |
PG | プロクター・アンド・ギャンブル | 63 | 2.69 | 61.66 |
MMM | スリーエム | 62 | 4.32 | 17.48 |
CINF | シンシナティ・ファイナンシャル | 60 | 3.23 | 6.59 |
KO | コカ・コーラ | 58 | 4.16 | 21.74 |
LANC | ランカスター・コロニー | 57 | 2.24 | 26.94 |
LOW | ロウズ | 57 | 2.5 | 16.16 |
JNJ | ジョンソン&ジョンソン | 57 | 3 | 23.29 |
CL | コルゲート・パルモリーブ | 56 | 2.76 | 24.13 |
NDSN | ノードソン | 56 | 1.14 | 23.09 |
SJW | エスジェイダブリュー・グループ | 53 | 2.46 | 70.45 |
HRL | ホーメル・フーズ | 53 | 2.2 | 25.85 |
CWT | カリフォルニア・ウォーター・サービス・グループ | 53 | 1.74 | 38.41 |
ABM | エービーエム・インダストリーズ | 53 | 3.36 | 11.4 |
TR | トッツィー・ロール・インダストリーズ | 52 | 1 | 38.98 |
SCL | ステパン | 52 | 1.29 | 20.01 |
CBSH | コマース・バンクシェアーズ | 52 | 1.85 | 14.09 |
SWK | スタンレー・ブラック・アンド・デッカー | 52 | 3.29 | 15.75 |
TGT | ターゲット | 52 | 2.75 | 15.09 |
FRT | フェデラル・リアルティ・インベストメント・トラスト | 52 | 5.34 | 16.18 |
FUL | エイチ・ビー・フラー | 50 | 2.26 | 11.33 |
SYY | シスコ | 50 | 3.37 | 13.27 |
MO | アルトリア・グループ | 50 | 8.43 | 51.11 |
BKH | ブラック・ヒルズ | 49 | 3.37 | 19.52 |
NFG | ナショナル・フュエル・ガス | 49 | 5.17 | 0 |
UVV | ユニバーサル | 48 | 7.52 | 12.73 |
LEG | レゲット・アンド・プラット | 48 | 5.28 | 10.8 |
KMB | キンバリー・クラーク | 48 | 3.45 | 21.22 |
TNC | テナントカンパニー | 48 | 1.53 | 23.4 |
GWW | W.W.グレインジャー | 48 | 2.31 | 16.22 |
PPG | PPGインダストリーズ | 48 | 2.27 | 19.66 |
MSA | マイン・セーフティー・アプライアンシズ | 48 | 1.65 | 0 |
BDX | ベクトン・ディッキンソン | 48 | 1.44 | 83.16 |
NUE | ニューコア | 47 | 5.16 | 8.7 |
MSEX | ミドルセックス・ウォーター | 47 | 1.79 | 29.9 |
PEP | ペプシコ | 47 | 3.26 | 24.13 |
GRC | ゴーマンラップ | 47 | 1.9 | 22.42 |
VFC | VF | 47 | 3.1 | 16.77 |
WMT | ウォルマート・ストアズ | 47 | 1.97 | 21.89 |
SPGI | S&Pグローバル | 47 | 1.18 | 28.49 |
HP | ヘルマリック・アンド・ペイン | 47 | 16.71 | 76.77 |
ED | コンソリデーテッド・エジソン | 46 | 4.03 | 19.79 |
RPM | アールピーエム・インターナショナル | 46 | 2.34 | 23.63 |
TDS | コンテイナー・ストア・グループ | 45 | 3.68 | 16.3 |
UBSI | ユナイテッド・バンクシェアーズ | 45 | 6.35 | 9.04 |
連続増配株式のうち高利回りランキングTOP10
次に連続で配当を増やしてきた企業トップ50のうち、配当利回りが高いランキングTOP10を並べてみました。
ティッカー | 銘柄名 | 業種 | 連続増配年数 | 配当利回り |
HP | ヘルマリック・アンド・ペイン | エネルギー | 47 | 16.71 |
MO | アルトリア・グループ | たばこ | 50 | 8.43 |
UVV | ユニバーサル | たばこ | 48 | 7.52 |
UBSI | ユナイテッド・バンクシェアーズ | 銀行 | 45 | 6.35 |
FRT | フェデラル・リアルティ・インベストメント・トラスト | 不動産 | 52 | 5.34 |
LEG | レゲット・アンド・プラット | 家具・備品 | 48 | 5.28 |
NFG | ナショナル・フュエル・ガス | エネルギー | 49 | 5.17 |
NUE | ニューコア | 鉄鋼 | 47 | 5.16 |
GPC | ジェニュイン・パーツ | 流通(自動車・オフィス) | 64 | 4.6 |
MMM | スリーエム | 医療・化学 | 62 | 4.32 |
連続増配TOP50のうち公益・生活必需品ランキング
続いて、連続増配企業Top50のうち公益や生活必需品であるサービスや商品を売ってる企業を並べてみました。
今現在コロナショックで株価が暴落する中、公益や生活必需品を取り扱う企業の株価は下落幅が小さいようです。
その理由は簡単で、感染症で世界が混乱する中、海外旅行に行かなくてもスーパーには行くし、家でご飯を食べたり掃除はするし水光熱は使うという理屈から分かるでしょう。
ティッカー | 銘柄名 | 連続増配年数 | 配当利回り |
PG | プロクター・アンド・ギャンブル | 63 | 2.69 |
KO | コカ・コーラ | 58 | 4.16 |
LANC | ランカスター・コロニー | 57 | 2.24 |
JNJ | ジョンソン&ジョンソン | 57 | 3 |
CL | コルゲート・パルモリーブ | 56 | 2.76 |
SJW | エスジェイダブリュー・グループ | 53 | 2.46 |
CWT | カリフォルニア・ウォーター・サービス・グループ | 53 | 1.74 |
TGT | ターゲット | 52 | 2.75 |
BKH | ブラック・ヒルズ | 49 | 3.37 |
KMB | キンバリー・クラーク | 48 | 3.45 |
WMT | ウォルマート・ストアズ | 47 | 1.97 |
おすすめの高配当な米国株は?
ここまでの内容を踏まえて、筆者の独断と偏見でおすすめ株を発表します!
おすすめ① コカ・コーラ (58年連続増配、配当利回り:4.16%)
コカ・コーラ社は言わずと知れたノン・アルコール飲料の世界最大メーカーです。
コカ・コーラのブランドは500種以上の炭酸飲料、ダイエット炭酸飲料、果汁飲料、紅茶、コーヒー、水、スポーツ飲料、エネルギー飲料と多岐にわたって販売されています。
スーパーなどの小売店だけでなく、あらゆる飲食業の店舗内でも利用されており、人口やお店の数が減らない限りは安定的に成長していく可能性が高い企業です。
おすすめ② ブラック・ヒルズ (49年連続増配、配当利回り:3.37%)
ブラック・ヒルズ社は米国でエネルギー事業を展開する企業です。
公益事業としてサウスダコタ州、ワイオミング州、コロラド州、モンタナ州に電力サービスを提供しており、コロラド州、アイオワ州、カンザス州、ネブラスカ州にガスサービスを提供しています。
電力・ガスといた公共事業以外にも、天然ガス開発、採掘、生産のほか、発電所の買収、開発、運営などエネルギーを軸に多角的な事業展開をしています。
おすすめ③ キンバリー・クラーク (48年連続増配、配当利回り:3.45%)
キンバリー・クラーク社はアメリカの日用品メーカーです。
健康、衛生用製品の製造と販売を行っていて、主要製品は紙おむつ、小児・水泳用の紙パンツ、生理用品、失禁用衛生用品、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、ペーパータオル、紙ナプキンのほか、手術衣、マスク、グローブなどの使い捨て医療用品があげられます。
日本でもティッシュでお馴染みの「クリネックス」、「スコット」などは、実はキンバリー・クラーク社の商品なんですよ♪
新型コロナで品薄になってる商品ばかりなので、やはり株価も大崩れしていません。
アメリカ株式を買うならこの証券会社がおすすめ
米国株で投資を始めるなら、SBI・楽天・マネックス証券の3つから選べば良いと思います。
もし上記口座を1つも持ってなければ、筆者はマネックス証券をおすすめします。
なぜなら他の証券会社より優れている点がいくつかあるためです。
アメリカ株式の取り扱い銘柄数が1番多い
他の証券会社に比べて、マネックス証券は多くの銘柄を取り扱っています。
SBIや楽天のアメリカ株の銘柄数はが2,000台前半である一方で、マネックス証券は約3,500もの取り扱いを誇ります。
銘柄数が多いということは、それだけ幅が広がり選択の楽しみが増すことに繋がります。
売買手数料が安い
アメリカ株式は売買時に手数料がかかるのは、どこの証券会社も同じです。
そんな中、マネックス証券は手数料の安さで人気があります。
銘柄に応じて無料~20米ドルと安めの設定となっています。
引用:マネックス証券のhpより |
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以上、本日はここまで。
今回は何年間も連続で配当を増やす米国株について書きました。
それでは!
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