インパクト投資|投資銘柄の例を交えつつ、わかりやすく解説するよ♪

クラウドファンディング

投資という単語を聞いて何を思い浮かべますか?

多くの人が金儲け的な発想が出てくると思います。

しかし近年、投資リターンと社会貢献の両方を追い求めるインパクト投資という考え方が浸透してきました。

SDGsやらインパクト投資やら、似たような言葉が出てきてよく分からん!と感じる人も多いでしょうし、筆者もモヤモヤしてたので調べてみました。

わかりやすいように図をふんだんにつかって解説します!

 

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インパクト投資

「インパクト」とは、事業や活動の結果として生じる社会的・環境的な変化を指します。

そして社会的にも環境的にもポジティブな活動を重視して投資することを、インパクト投資といいます。

 

わかりやすく解説すると

噛み砕いて解説したものが上図となります。

一般的な企業の行動は、どうしても下の「経済的成功」に重点が置かれがちです。

しかし持続可能な社会があってこそ経済が成り立つことを踏まえると、社会と経済の両方が大切なのは明らかです。

このように社会課題と経済的な成功を両立させようとする企業や活動に投資することをインパクト投資と呼ぶのです。

 

インパクト投資とESG投資の違いは?

インパクト投資と似た言葉でESG投資があります。

両者の違いは主に2つあります。

  • インパクト投資はESGのうち「Social:社会」への貢献度の高さを重視
  • 評価基準がそれぞれESG評価とインパクト評価と異なるが、両者とも国連の情報がもとになる

全く違う言葉というわけでなく、ESGという大きな概念の中にインパクト投資があると捉えると分かりやすいかと思います。

両者とも経済的リターンのみならず、社会的リターンを求める価値観は同じです。

 

インパクト投資のメリットとデメリット

「社会に貢献できる」と聞くと良い印象を持ちますが、上図のようにメリットだけじゃなくデメリットもあります。

少し補足説明すると・・・

 

インパクト投資のメリット

一般的な株式銘柄やファンドと比べると、インパクト投資のほうが安定的と言われます。

その理由は、投資対象となる企業が長期的な利益を追求するスタンスを取るため、投資家は安定した運用を実現しやすくなります。

また温暖化を始めとした気候変動が問題視されるなか、インパクト投資に対する注目度が上がっています。

年金基金や生命保険会社などの資金力ある機関投資家もインパクト投資をポートフォリオに組み込むといったニュースをよく見かけます。

実際の投資額は2016年から2018年にかけて10倍も膨らみました。

 

インパクト投資額の推移

(参考:GSG国内諮問委員会 「社会的インパクト投資拡大に向けた提言書」より)

今後も投資額が膨らむことが予想され、関連の株価上昇も期待できます。

 

世界最大の資産運用会社も注目!

世界最大の資産運用会社として名高いブラックロック社もインパクト投資に注目しています。

 

特に化石燃料への依存度を減らすことで二酸化炭素の排出量を削減に貢献できるスタートアップへの積極投資を表明しています。

 

同社の代表は「人生最大の投資好機の一つとみている」と語り、1000億円規模の投資を計画しています。

 

デメリット

一方でデメリットとして短期的な利益を狙えないことがあげられます。

投資でギャンブル的に楽しみたい人、一獲千金を狙いたい人にとっては不向きな投資対象と言えるでしょう。

また個人が国内でインパクト投資するには、対象となる商品が少ないこともデメリットの一つです。

そこで個人で気軽にインパクト投資できる機会を探しましたので、いくつかご紹介します。

 

個人でインパクト投資を行う方法

ここからは筆者が探し回って見つけた個人が購入できるインパクト投資の例をご紹介します。

 

1.投資信託 - 世界インパクト投資ファンド

まずは投資の基本のキとも言える投資信託から1つご紹介します。

 

世界インパクト投資ファンド【愛称:Better World】

世界インパクト投資ファンドは、三井住友DSアセットマネジメント社が運営するインパクトファンドです。

世界中の株式から、社会的な課題の解決にあたる革新的な技術やビジネスモデルを有する企業に対して投資を行います。

主なテーマは「衣食住の確保」、「生活の質向上」、「環境問題」です。

組み入れ銘柄のほとんどがアメリカを中心とした海外企業の株式ですが、日本企業では不動産業のカチタス、医薬品業のエーザイが含まれています。

気になる投資パフォーマンスはというと、

新型コロナ蔓延に伴うロックダウンが起きた4月は落ち込んだものの、それ以降は右肩上がりで株価が上昇しています。

ファンドが組成された2016年からチャートを見てると・・・

やはりトレンドは右肩上がりで、設立以来で+70%を超えており、投資リターンもなかなか期待できそうです。

世界インパクト投資ファンドは様々な証券会社で購入可能ですが、筆者は楽天証券がおすすめです。

楽天証券

ネット証券の中でも最大手であることで安心感があり、取り扱い商品数が多く、機能も豊富で、申し分ないサービス内容です。

また楽天ポイントを使って投資信託を購入できるなど、お得に投資することも魅力です。

楽天証券のホームページで詳しく確認する(Click)

 

2.クラウドファンディング

クラウドファンディングと聞くと国内向けの個人や企業への投資を想像するかもしれませんが、実はセキュリテクラウドクレジットといったサービスでは、社会貢献を目的としたファンドを展開しています。

特にクラウドクレジットは利回り4%~12%とかなりのリターンを見込めるファンドが販売されています。

例えば・・・

 

社会的インパクト重視型パッケージ3号

名前の通り、社会インパクト(貢献)を重視したファンドで、8%の高利回りが見込まれています。(既に販売終了ですが、定期的に同様の新商品が出てます)

ファンドの中身を見ると

  • メキシコ女性起業家支援
  • 中東地域ソーラー事業者支援
  • アフリカ未電化地域支援

といった壮大なテーマにチャレンジしており、地球規模でのインパクトを体験できます。

クラウドクレジットのすごいところは、代表者名義で「社会的インパクト投資宣言」を出している点です。

取り組みは一過性のものではなく、今後も積極的に取り組むことが宣言されています。

筆者もその世界観に魅了され、クラウドファンディングの中では最も投資しています。

クラウドクレジットのホームページで詳しく確認

 

投資対象が海外ということもあり、リスクもそれなりにある点は注意が必要です。

リスク回避にあたり、筆者の投資経験は参考になると思うので、興味がある方は一読ください。

 

3.債券(ボンド)

債券(ボンド)においても、インパクト投資の商品があります。

債券とは国や企業が必要な資金を投資家から借り入れ、期日がきたら元本+利子を返済する金融商品です。

株式と違って発行した国や企業が破綻しなければ、元本や利子は保障されるため、比較的リスクの小さな商品です。

債券(ボンド)のインパクト投資でどんなものがあるかというと、環境を重視したグリーンボンド健康・教育を重視したソーシャルボンドが代表例としてあげられます。

最近、国内で発行されたものとしては東京都が発行したグリーンボンド:東京環境サポーター債があげられます。

 

東京環境サポーター債の条件は下表の通りで、5年間の運用で年間利回りは0.41%です。

条件面がちょっと渋い印象を受けますが、なにせ東京都発行のものなので、ほぼ100%確実に元本と利子をゲットできること間違いないでしょう。

利回り0.4%となると、最近の預金商品で見つけることは困難なので、元本割れ確率ほぼ0を踏まえると、まあ検討してもいいかなと思います。

インパクト投資関連の債券(ボンド)の難点としては、販売される機会が非常に少なく、この記事を書いている2020年12月26日においても見つけることができませんでした。

他の商品と違って低リスクであることは魅力的なので、投資機会が増えるといいのにな・・・。

 

インパクト投資の未来は明るい!

SDGsが一般的に普及してきており、加速度的にインパクト投資へ資金が流入されることが予想されます。

これは日本だけでなく世界的な潮流なので、乗らない手はないと筆者も思います。

今回は投資信託、クラウドファンディング、グリーンボンドをご紹介しましたが、時代が後押ししていることもあって、今後は種類が増えていくでしょう。

気になるインパクト投資関連の商品が見つかったら、またブログでご紹介します。


以上、本日はここまで。

それでは!

 

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