ソーシャルレンディングの老舗企業の1つであるクラウドバンクが、米ドル両替サービスと米ドルファンドの運用という業界初の試みを開始する模様です。
この試みは、従来の米ドル建てファンドの課題を解消してくれる素晴らしいアイデアのようです。
何だかワクワクしてきますね、詳しく見ていきましょう。
クラウドバンクの米ドル新サービスを徹底解剖
プレスリリースという限られた情報ではありますが、新サービスを徹底解剖してみます。
今回の試みのポイントは以下の2点があげられます。
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パッと見た感じ、クラウドクレジットなど海外を融資先とするソーシャルレンディングと同じでは?と思ったのですが、よくよく調べると別物でした。
新・日本円⇔米ドル両替サービス
まずは米ドル両替サービスですが、投資家がクラウドバンクに預けた日本円と米ドルを両替できるサービスを指します。
日本円→米ドルへ両替すると下のイメージ画像のように、クラウドバンク口座に「日本円」と「米ドル」の両方の残高が表示されるようになるようです。
ちなみに「円⇔米ドルの両替サービス」を実現する方法は、店頭外国為替証拠金取引業者であるセントラル短資FXを利用するそうです。
FX業者の既存の為替インフラを活用することで、両替時のスプレッド(通貨の売値と買値の差)=両替手数料を極限まで減らすことができます。
もし銀行などの為替インフラを使ってしまうとFXに比べてスプレッドが何十倍も広く手数料が高くなるため、パートナーとしてFX業者を選んだのは賢明な判断だと思います。
新・米ドルファンド
上記の両替サービスで為替交換してできた米ドルを使い、クラウドバンクの米ドルファンドへ投資できるようになります。
下のイメージ画像のように、新・米ドルファンドへ米ドルで投資することになります。
他の米ドル建てソーシャルレンディングとの違い
高利回りな海外ファンドを扱うことで有名なクラウドクレジットのように米ドル建てファンドを扱うソーシャルレンディングは他にもあります。
しかしクラウドバンクの新サービスは競合他社の既存の米ドルファンドとはお金の流れが違うもので、投資家に大きなメリットをもたらしてくれます。
他のソーシャルレンディングの米ドル建てファンドの例
まずは、他のソーシャルレンディングの米ドル建てファンドのお金の流れを見てみます。
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クラウドバンクの新サービスの例
次にクラウドバンクの米ドルファンドのお金の流れを見てみましょう。
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クラウドバンクの新サービスで為替リスクをコントロール!
ここまでの説明でお分かりだと思いますが、既存のソーシャルレンディングとクラウドバンクの米ドルファンドの決定的な違いは日本円⇔米ドルの為替交換のタイミングを投資家が調整できるか否かにあります。
既存のソーシャルレンディングでは為替交換が自動的に行われるため、投資家がタイミングを調整することはできません。
一方でクラウドバンクの新サービスはクラウドバンク内の口座に米ドルで貯めておくことができるため、投資家がタイミングを調整することができます。
為替交換するタイミングを調整できることのメリットは?
例えばファンドの期日返済時に運用開始時点よりも円高が進んでいたら、「今は日本円に換金せずに米ドルのまま保持しよう」という選択が可能となります。
実際に他のソーシャルレンディングの米ドルやユーロ建てファンドにおいて、返済利回りは予定通りだったものの、為替差損によってトータルの収益がマイナスになる事態が起きてます。
クラウドバンクの新サービスは為替リスクを投資家自身がコントロールできる点で、ソーシャルレンディング業界では画期的なサービスと言えます。
本サービスのリリース時期は明らかになってませんが「近日中」とのことなので、楽しみに待っていましょう!
クラウドバンクで投資したことがないけど、この記事を読んで興味がわいてきた人は、以下のリンクからクラウドバンクのHPを覗いてみてはいかがでしょうか。
以上、本日はここまで。
それでは!
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