株価暴落を招いたコロナショックがクラウドファンディングにも悪影響を及ぼしています。
私も投資する不動産投資型クラウドファンディング:クラウドリアルティ(Crowd Realty)から、新型コロナウイルスの影響で不動産収入が落ち込んでおり、最悪は分配金や元本返金に影響が出ることを示唆するメールが届きました。
いったい何がおきているのでしょうか?
クラウドリアルティに対する新型コロナウイルスの影響
そもそもクラウドリアルティの概要を簡単に説明して、本題のコロナの影響についてご紹介します。
クラウドリアルティとは?
クラウドリアルティとは不動産投資型クラウドファンディングに分類される金融商品です。
不特定多数の投資家がクラウドリアルティを介して1つの不動産を取得し、小口で大家さん気分を味わうことができます。
不動産から定期的に得られる賃料収入が投資家に分配され、投資期間の終了時に元本が返済されます。
【クラウドリアルティを詳しく知りたい人はこちらの記事をご参照ください】
クラウドリアルティからの不安なお知らせ
ここから本題のコロナショックとの関連について書きます。
2020年3月27日に私が投資したファンドがやばい!ってメールが届きました。
「京都壬生坊城町町家再生プロジェクト」 にご出資いただきました皆様にお送りしております。
2020年3月27日現在、本物件の運用に関し、一部新型コロナウイルスによる影響とみられる営業状況の悪化が確認されております。
起案者であり施設運営者である株式会社トマルバによると、本物件の年間想定稼働率75%に対し、2020年1月、2月の実績の稼働率はそれぞれ35%、34%です。
なんと稼働率が想定の半分にも満たない数字となっているのです。
私が投資した案件とは?
(引用:クラウドリアルティのホームページ)
筆者が投資した案件は「京都壬生坊城町町家再生プロジェクト」というファンドで、京都にある古民家をリノベーションして、ホテルとして再利用するというものでした。
投資を判断した理由は、近年の訪日外国人観光客の爆発的増加もあって京都のホテルは高い稼働が続いていたため、間違いなく分配金や元本返済を得られると自信を持って投資しました。
それが2020年になって稼働率が30%台と落ち込んでのです。
挽回の作戦はあるのか?
古民家を運営する株式会社トマルバによると、海外訪日はいったん諦めて国内向けの販売を強化するように切り替えてプロモーションを行うようです。
しかし日本でも首都ロックダウン(封鎖)という言葉が聞かれるようになってきたので、国内旅行客も近づいていく恐れがあります。
せっかくここまで順調に運用できていて、分配金もしっかりもらえてたのに・・・これからが不安です。
【クラウドリアルティの分配金等の運用実績の記事はこちら】
2021年9月に最終運用実績が確定!
日付 | プロジェクト名 | 償還金額 | 分配金額 | 源泉徴収税額 | 振込額 |
---|---|---|---|---|---|
2021年9月29日 | 京町家6号ファンド | 114,477 円 | – | – | 114,477 円 |
2021年5月06日 | 京町家6号ファンド | 963 円 | – | – | 963 円 |
2020年4月24日 | 京町家6号ファンド | – | 2,196 円 | 448 円 | 1,748 円 |
2019年4月24日 | 京町家6号ファンド | – | 6,675 円 | 1,363 円 | 5,312 円 |
合計 | 115,440 円 | 8,871 円 | 1,811 円 | 122,500 円 |
2021年9月に、クラウドリアルティ 京町家6号ファンドの運用実績が確定しました。
元本償還金額は115,440円、分配金額は7,060円ということで、合計122,500円が戻ってきました。
投資元本は150,000円だったので、損失額は約28,000円、元本返金割合は81.6%に留まりました。
新型コロナウイルスの影響で外国人旅行者がほとんど入らないなか、京都の町家経営が成り立たないことは明らかでしょう。
その意味では80&以上も元本を取り戻すことができたと思えば、御の字だったのかもしれません。
【教訓】クラウドファンディング投資家として注意すべきこと
今回のクラウドリアルティの一件を受けて、今後クラウドファンディングで投資する際に絶対に注意すべきことが見つかりました。
コロナショックで絶対に大きな打撃を受けるであろうホテル、商業施設には投資すべきでないということです。
日本よりも事態が深刻なアメリカでは、稼働率低下を理由に休業しているホテルが多数あるそうです。
日本でもホテルの閉館は起こりえます。
また今のパニックの終わりが分からないという点もコロナ問題の厄介なところです。
しばらくはホテル・商業施設系には投資すべきでないとはっきり言えます。
逆に太陽光発電系や住居用不動産に投資するクラウドファンディングであれば、伝染病がどうあれ需要は保たれるので引き続き投資をしたいと考えてます。
今クラウドファンディングで投資するなら、この3社!
太陽光発電系や住居用不動産を扱っており、事業者の信頼性などの観点から筆者がおすすめするクラウドファンディングを3社ご紹介します。
クラウドバンク
1社目のクラウドバンクは、業界第二位のファンド雲鷹実績を誇り、maneoと並ぶソーシャルレンディングの老舗です。
maneoがボロボロの状況なので、クラウドバンクが実質の最大手といえます。
クラウドバンクは過去に証券会社として長年培った経験もあるため、金融業界のノウハウを最も多く信頼できる業者です。
住居用不動産や太陽光発電の両ファンドの取り扱いがあります。
公式HP:クラウドバンク
【筆者のクラウドバンク運用実績の記事】
OwnersBook(オーナーズブック)
2社目はOwnersBookです。
OwnersBookは不動産専門のソーシャルレンディング事業者であり、2017年9月には運営会社のロードスターキャピタル社が東証マザーズ市場に上場しました。
主に都心部の住居用不動産を扱っており、不動産鑑定のプロがしっかり良い物件を見極めてくれています。
【筆者のOwnersBook運用実績の記事】
Funds(ファンズ)
2019年1月からサービススタートしたファンズ社のFundsは、個人的に期待の事業者だと考えてます
ソーシャルレンディングはこれまで募集者と営業者が実質的に同一で、投資家と事業者の利益相反が起きやすいビジネスモデルでした。
Fundsは募集者:Fundsと営業者をはっきりと分け、しかも営業者にアイフル社やデュアルタップ社といった有名な上場企業をラインアップしてます。
デュアルタップ社などはまさに住居用不動産業者ですね。
【Fundsの関連記事】
以上、本日はここまで。
それでは!
コメント
多分組む方もしばらくはホテル等は避けるのではないかと
あと、インカム狙いは利率は若干下がりますが
マスターリース契約に注目するのも良いかなと
CREALやJointo αのホテルは稼働率は下がっているようですが
マスターリースなので投資家への支払いは問題ないとのメールが来ています
ヒッキーさん
コメントありがとうございます。
マスターリース契約であれば、確かに稼働率がどうあれ投資家への分配金は一定なので、
利回りが下がるということはないので安心ですね♪
(マスターリースを知らない人は、サブリースとほぼ同意と思っていただければ大丈夫です)
しかしマスターリース契約の対象がコロナショックの影響を受ける不動産ばかりであれば、
CREALのような仲介会社が損失の肩代わりしてるので、仲介会社の倒産につながれば、投資家への影響もありますよね。
早く経済活動が正常に戻って欲しいです・・・。
引き続き当ブログをよろしくお願いいたします!
私も同じように、クラウドリアルティの京町屋ファンド3号と4号にそれぞれ20万円ずつ出資し元本割れを食らいました(最終MOIC:0.92x)。
投資なので、こういったリスクは覚悟の上ですが、運営会社が利益を取ったうえで出資金返金をされるので、お前らだけ儲けやがってという気分にはなります。
少なくともクラウドリアルティの物件には二度と手を出さないです。
タッカーさん
コメントありがとうございます!
20万円×2ファンドを保有されていたとは、かなりの痛手を受けたのですね。
お気の毒に・・。
筆者の京町屋ファンド6号ですが、最終MOICは0.817でした。
15万円投資して、約28,000円ほど損失が出ました。。
投資家としては歯がゆいものの、新型コロナという大事件の勃発により宿泊業が大打撃を受ける中、
80~90%ほど元本が戻ってきたことは御の字かもなぁ・・と自分を慰めることしかできません。(苦笑)
今後も当ブログをよろしくお願いいたします!