NYダウ1190ドル急落、過去最大の下げ幅を記録(2020年2月27日)
東京株式市場で日経平均株価は前日比805円27銭(3.67%)安の大幅下落(2020年2月28日)
NYダウが記録的な株価暴落というニュースが世界に衝撃を与えました。
この現象を引き起こしたのは、新型コロナウイルスによる全世界的な経済停滞です。
今回の下落で大きな含み損を抱えた投資家は悲しみに浸るとともに、今後の株式市場の動向によって傷が広がるのか癒えるのか気になって仕方がないですよね。
そこで今回は新型コロナウイルスと株価の今後について、楽観的なシミュレーションと悲観的なシミュレーションをご紹介し、どちらに転ぶか予想してみます。
新型コロナウイルスの蔓延で世界の株価に異変あり!
昨年、新型コロナウイルスは中国で誕生し、2020年に入ってから世界中に蔓延しています。
(図の引用:コロナウイルス世界感染マップ)
あっという間に世界中が警戒態勢に入っていき、企業の経済活動がストップしたり、貿易が停滞したりと大きな悪影響を及ぼしていきました。
世界中の株価が急落
生産活動や貿易が停滞するのですから、今後の経済的なダメージが不安視されるなか、やはり株価は世界的に急落しています。
上海総合(中国)
中国は1月下旬にあっという間に10%以上値を下げました。
しかしそこからのリバウンド上昇は意外でしたが、急落と上昇を繰り返してるので、予算は許さない状況です。
NYダウ(アメリカ)
アメリカの株価は中国以上に大きく下落しています。
中国との貿易摩擦で揉めているアメリカが大きな損失を被っているのは皮肉な結果です。
DAX(ドイツ)
ヨーロッパの経済大国:ドイツの株価もアメリカ同様に大きく落ち込んでいます。
ドイツは車を中心に中国への輸出割合が高く、中国の経済停滞=ドイツの経済打撃の構図が株価に反映された形です。
日経平均(日本)
日本も大きく株価を下げ、24,00円台→21,000円台へと急落しました。
同じアジア圏で貿易を含め様々な交流がある中国ですから、影響があること必至です。
新型コロナウイルスと今後の株価の動向
ここからが本題で今後の動向について楽観と最悪の2つのシナリオで見ていきます。
楽観的なシナリオ
まず良いシナリオからですが、これは新型コロナウイルスと同じように世界的に広がりかけた感染症:SARSの時の動向が参考になります。
下図はSARSが流行った前後の中国・アメリカ・日本の株価の動向を示しています。
SARSがニュースでも取り上げられ、世界的な蔓延が懸念された時期は2002年12月~3月あたりでした。
株価は大きく下落しているものの、おおよそ-10%程度で下げ止まりました。
3月以降、SARSの感染者が減ってくると株価は上昇を始め、騒ぎになる前以上に株価は上昇していきました。
【SARSを参考にした楽観的シナリオ】
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最悪のシナリオ
次が最悪のシナリオですが、生産活動や貿易の停滞により経済に大きなダメージが与えられ、金融市場における象徴的な出来事がおきたら・・・といのが最悪のシナリオです。
直近の例で言えば、2008年のリーマンブラザーズ破綻に伴う金融危機です。
下図はリーマンショック前後のアメリカ・ダウ工業株平均の推移です。
2008年9月にリーマンブラザーズが破たんし、、株価は一気に下落。
パニック相場が続きます。
さらに追い打ちにように2009年1月以降の米国の企業の巨額赤字決算が続き、多くの企業が倒産に追い込まれました
3月にリーマンショック後の最安値をつけたわけですが、この問題発生前の高値からの下落を考えると14,000→6,500です。
約1年半年という短期間で下落幅は53%と記録的な暴落相場となりました。
ちなみに日経平均株価を見ても同じように株価は暴落しています。
問題発生前の高値からの下落を考えると18,300→7,000で、約1年半年という短期間で下落幅は驚異の62%でした。
【リーマンショックを参考にした楽観的シナリオ】
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私も投資家なので楽観的シナリオにいくことを願うばかりですが、鍵となるのは3ヶ月程度で収拾の目途が立っているか?という点にありそうです。
そうならば勝負は3月末ということで、今まさに世界中が拡大阻止に向けて戦っていることの結果次第ですね。
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