従来のNISAから積立NISAへ切り替える人が増えています。
しかし何も考えずに従来のNISAから積立NISAへ切替えてしまうと、損をする可能性があります。
そこで今回は、損をしない積立NISAへの切り替え方法をご紹介します。
NISAと積立NISAとは?
NISAとは2014年にできた少額非課税投資の制度で、2018年に積立NISAという新たな制度がスタートしました。
つまり従来のNISAと積立NISAは別物であり、両者は併用できません。
両制度の違いやメリット・デメリットは過去の投稿をご参照ください。
過去の記事:積立NISAとNISAの6つの違いを徹底解説!結局どちらがお得なの? |
NISA から積立NISAに切替えが増えている
最近の傾向として、積立NISAへ切替える人が増えています。
なぜ多くの人が切り替え始めているのでしょうか?
切り替え理由1、併用できない
従来のNISAと積立NISAは同年度内に併用はできず、必ずどちらかを選ぶ必要があります。
例えば2018年に従来のNISAで投資してしまうと、2019年になるまで積立てNISAで投資できないわけです。
ただし、年度を繰り越せば変更は可能です。
切り替え理由2、従来NISAの終了時期
従来のNISAは2023年に制度が終わる予定です。
先を見越して、一部の投資家が積立NISAへの切替えを始めています。
切り替えにおける3つの選択肢
切り替えをする際に3つの選択肢があり、ケースバイケースでうまく使い分ける必要があります。
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まずは各選択肢の特徴を1つずつ見ていきましょう。
1、保有する資産を売却して積立NISAへ切り替える
従来のNISAと積立NISAはそれぞれ税制上のルールが異なり、両口座に資産があると管理が煩雑になります。
従来のNISA口座で保有する資産を売却して積立NISAへ切り替えると、シンプルに資産管理できるメリットがあります。
この選択肢のデメリットは、積立NISAへの切り替え時点で保有している資産に含み損がある場合、損失の確定となってしまう点があげられます。
メリット:2つのNISAの違いを意識する必要がなくなり、管理が楽になる デメリット:資産に含み損がある場合、損失が確定してしまう |
2、従来NISA口座に資産を残したまま積立NISAへ切り替える
積立NISAへ切り替えるからといって、既にNISA口座で保有している株式等の資産を売却する必要はありません。
最大5年の税制優遇メリットを十分に受けた後に売却すればいいわけです。
この選択肢のデメリットは、将来、保有していた資産の価値が下落した場合、運用損失が出てしまう点があげられます。
メリット:従来NISAの税制優遇を最大限に活かすことができる デメリット:保有し続ける資産の評価額の下落リスクが残る |
3、保有する資産を証券口座へ移行し、積立NISAへ切り替え
最後の選択肢は、NISAではない通常の証券口座に資産を移行し、積立NISAへ切り替えるというものです。
通常の証券口座へ移行してしまうと、移行時点の評価額=取得価額とみなされ、それ以降に評価額が上昇すると課税対象となる点に注意が必要です。
もし従来のNISA口座で保有し続けることができるのであれば、あえてこの選択肢にするメリットはありません。
この選択肢は、NISA口座で保有可能な期間(5年)を経過する資産があり、且つその資産を保有し続けたい場合に使う方法でしょう。
メリット:NISAの税制優遇期限(購入から5年)を迎える資産も継続保有できる デメリット:移行後の資産の評価額の上昇は課税対象となる |
積立NISAへの切り替え方法は?
従来のNISA口座を保有しているのであれば、その証券会社で切り替えることは簡単です。
楽天証券で切り替える方法
例えば楽天証券であれば、マイページの「NISA・つみたてNISA」のメニューに進むと、下図のような切り替え手続き画面が登場します。
上図の「口座の種類を変更申込み (NISA口座 ⇔ つみたてNISA口座)」の申し込みメニューから、積立NISAへ変更手続きを申し込みます。
申し込み後は、上図のような書類のやり取りで積立NISAへの変更手続きが完了します。
まとめ
今回は従来のNISAから積立NISAへ切り替えについて書きました。
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以上、本日はここまで。
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