「人生100年時代」「老後2000万円問題」「人口減少による年金受給額の減少」
このような将来不安を煽るニュースが飛び交うなか、投資信託の積立てを推奨する声も多く聞かれるようになってきました。
10数年前だと 投資=恐い の時代だったので、賢明な投資家が増えてくれるのは筆者も嬉しいです。
一方で投資初心者にとってみれば、何千もある投信銘柄から選ぶのが難しく、いろいろ調べては疑いの気持ちが高まる人も多いでしょう。
そこで今回は筆者の投資歴15年以上の経験をもとに良い投資信託の見分け方を解説しつつ、投資初心者へおすすめできる投信銘柄をご紹介します!
投資信託の選び方の基本の「き」
まずは投資信託を選ぶうえで欠かせない知識、いわば基本の「き」について解説します。
インデックス投信とアクティブ投信のどちらを選べばよいか?
投資信託を選ぶ時にまず出てくる区分として、「インデックス投信」と「アクティブ投信」があります。
インデックス投信は、NYダウや日経平均など特定の株価指数に連動する投信です。
日経平均やNYダウなど株価指数を同じような値動きとなるため、派手な儲けや値動きの楽しさとは無縁で、コツコツと投資することになります。
一方のアクティブ投信は、ファンドマネージャーという専門家が最大のパフォーマンスを出すために運用します。
ファンドマネージャーは日々マーケットを観察し、様々な分析を行ったうえで投資銘柄を組み替えながら運用していきます。
インデックスとアクティブのどちらがいいかというと、一般の投資家はインデックスで間違いありません!
インデックス投信の方が購入時や運用時にかかる手数料が圧倒的に安く済みます。
一般的な投資信託の手数料
インデックス:投資額に対して購入時 無料、 運用中 0.1~1%台/年間
アクティブ:投資額に対して購入時 1~3%、運用中 1~2%台/年間
またパフォーマンスにおいても、9割のアクティブファンドがインデックス投信に負けるといったアメリカのレポートがあります。(詳細はググって調べてみてください)
手数料が安くリターンも且つ可能性が高いのなら、インデックス投信を選べばよいと言い切れるのも納得いきますよね。
資産タイプは株式の一択!
投資信託というと株式投資のパッケージのイメージが強いかもしれませんが、実際には不動産、債券、商品など、様々なものを投資対象とすることができます。
じゃあどの資産タイプを狙うべきなのか?
これに対して筆者は株式を対象とした投資信託を選ぶべきと考えています。
その理由は、下図を参照ください。
(引用:NEXT FUNDSさんの記事より)
これは資産クラス別のリターンの年次推移を表したものですが、最新の5年間(2015年~2019年)を見ると、株式が最高のパフォーマンスを出した年度が4回もあります。
最高パフォーマンス以外も上位は株式が占めていることが多く、確率論で見れば、株式投資をしておくとハイパフォーマンスになりやすいことが分かります。
ということで、投資信託は株式タイプを選ぶことをおすすめします!
初心者が最初に買うべき投資信託
ここまでの説明をまとめると、
インデックスで株式を対象にした投資信託を買いましょう!となります。
じゃあどの銘柄を買えばいいのか?
筆者の独自見解ではありますが、初心者が買うべき投資信託について解説します!
4種類の投資信託の選択肢
株式を対象にしたインデックス投資信託となると、以下の4種類の中から選ぶ必要があります。
- 国内株式
- 米国株式
- 先進国株式
- 新興国株式
どれを対象にすればよいかというと、過去5年のリターンを比較して、もっともパフォーマンスが大きいものを選べよいと思います。
では2021年8月時点における過去パフォーマンスを比べてみましょう。
一言で国内株式といっても様々なものがあるので、公平感を出すため、インデックスで人気のeMAXISシリーズで統一して比較することにします。
国内株式のパフォーマンス
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)のリターン
(引用:楽天証券のマイページ)
日本株を対象としたインデックス投信のパフォーマンスは上図の通りです。
直近6ヶ月はマイナスになってますが、1年や3年スパンで見ればプラスとなってます。
3年の平均年間利回りは8.87%です。
米国株式のパフォーマンス
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
(引用:楽天証券のマイページ)
米国株を対象としたインデックス投信のパフォーマンスは上図の通りです。
全ての期間でプラスなっており、素晴らしいハイパフォーマンスを出しています。
3年の平均年間利回りは17.24%です。
先進国株式のパフォーマンス
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスのリターン
(引用:楽天証券のマイページ)
先進国株を対象としたインデックス投信のパフォーマンスは上図の通りです。
全ての期間でプラスなっており、素晴らしいハイパフォーマンスを出しています。
ひとつ前の米国株と推移が似ているなと気になった人もいるかと思います。
実は先進国株式の投資信託の投資先の約70%が米国株となっているため、おのずと似た動きになります。
3年の平均年間利回りは15.30%です。
新興国株式のパフォーマンス
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスのリターン
(引用:楽天証券のマイページ)
新興国株を対象としたインデックス投信のパフォーマンスは上図の通りです。
直近6ヶ月はマイナスになってますが、1年・3年・5年スパンで見ればボチボチプラスとなってます。
3年の平均年間利回りは7.56%です。
以上のパフォーマンス比較から、米国株か先進国株の投資信託のパフォーマンスが圧倒的に優れていることが分かります。
アメリカを選ぶか、または30%程度はアメリカ以外に投資できる先進国株を選ぶのか、好みで選んでもらえばいいでしょう。
まとめ
- アクティブ投信は避けて、インデックス投信を選ぼう!
- 投資対象は株式を選ぼう!
- 米国株か先進国株のどちらかを選べば高いパフォーマンスを期待できる!
銘柄 | 3年リターン |
国内株式 | 8.87% |
米国株式 | 17.24% |
先進国株式 | 15.30% |
新興国株式 | 7.56% |
以上、本日はここまで。
それでは!
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