モンゴルと聞いて何を思い浮かべますか?私は歴史で習った「元」という大国であったり、朝青龍のようなモンゴル出身力士を思い浮かべます。
まず間違いなく「投資」を思い浮かべる人は少ないと思いますが、そんなモンゴルを対象とした投資商品が巷で話題となっているようなのでご紹介します。
その名も「モンゴル・ウランバートル都市開発プロジェクト」です。
モンゴルの現状
モンゴル不動産投資に関する説明の前に、まずはモンゴルという国の現状がどうなっているか見ていきましょう。
モンゴルの基本データ
モンゴルは日本の4倍くらいの国土に300万人強の人口をかかえています。年々人口は増えている傾向にあり、第二次大戦後は年に1~2%ずつ人口が増加しています。
国内総生産(GDP)は122億米ドル(1兆4640億円、1米ドル=120円で換算)です。
1世帯の平均月収は439米ドル(5万2680円)なので、年収では60万円強といったところでしょうか。
モンゴルというと、ゲルに住み移動しながら暮らすライフスタイルをイメージする人もいるかもしれませんが、実際はモンゴル人の2割程度が遊牧民であるそうです。遊牧民とウランバートルのような都市部の人の間には、当然ながらかなりの格差があるようです。
モンゴルの気候
次に平均温度ですが、夏は20℃、冬は-24℃となっています。冬は激サムですね~。しかも寒暖の差が激しく、夏の最高気温は30℃を超え、冬の最低気温は-40℃以下もあります。その差は何と70℃!
モンゴルの平均寿命・年齢構造
モンゴルの平均寿命は男性が65歳、女性が74歳程度です。医療が向上していることや、健康志向になってきていることなどが幸いして、年々平均寿命が伸びる傾向にあります。
モンゴルの平均年齢を見ると、非常に若い国であることに驚かされます。国民の平均年齢はなんと26歳です。
下図の人口ピラミッドを見ますと、若年層の多い非常にきれいなピラミッド形になっています。このような形を「人口ボーナス期」と言いますが、世界中のあらゆる国でこういう現象は1度しか起きません。その1回の間に経済がものすごく発展すると言われており、日本における高度経済成長期がまさにこれにあたります。
つまり、モンゴルは今、人口ボーナス期を迎えており、経済発展が見込まれる国であるということです。実際に経済成長を示すGDPも年間10%以上の成長率となっています。そのため、不動産投資や海外からの投資を呼び込んでいるわけです。
モンゴル・ウランバートル都市開発プロジェクトとは
コンセプト
華々しく発展を続けるモンゴルの首都ウランバートルの市街から車で10分ほどの郊外にモンゴル政府やアジア開発銀行の支援を受けた、大規模再開発プロジェクトが誕生します。このプロジェクトへの投資資金を日本から呼び込むというものです。
ウランバートルの都市部では高級物件が建ち並ぶ一方で、多くの国民が「ゲル地区」という上下水道インフラのない劣悪な環境で暮らしています。
冬にはゲル地区の70万人の市民が一斉に石炭ストーブを使う為、深刻な大気汚染の一因になっています。モンゴル政府にはゲル地区市民の生活環境を改善したい、大気汚染を軽減したいという思いがあります。
コンセプトをまとめると、ゲル地区の環境問題および社会問題を改善させるだけでなく、ゲル地区に居住する多くの人々の生活水準を向上させ、その希望を叶えることです。
投資案件の概要
この公共事業のうち、アパート建設部分を日本の投資家の資金を集めるというのがこの投資商品の概要です。
投資家は、4年間で全28棟・3,024室が建設される住居棟の1室分の資金を投資することになります。1室あたりの投資金額は200万円台から。償還期間は最短1年から可能。支払いは米ドルベースで年12%の高利回りがとれる、スーパー高利回りの不動産投資案件です。
暖房も完備しているため、先ほどご説明した石炭ストーブによる大気汚染も軽減されます。「日本人に投資収益」、「モンゴル人に夢のマイホーム」をもたらす双方にメリットのあるプロジェクトということです。
投資開始時期やスキーム等、具体的な投資方法は情報がありません。おそらく開催される説明会や個別相談に応じて対応していくのでしょう。
スタンダートプロパティとは?
今回、投資資金を集めるスタンダードプロパティ社とは、モンゴルに本社拠点を持つグループ親会社:スタンダートキャピタルグループの建設不動産を行う関連会社という位置づけです。投資会社というよりも、不動産デベロッパーですね。2015 年 6 月にモンゴル証券市場にも上場し、ゲル地区再開発事業を中心とした建設不動産事業を推進しています。
親会社であるスタンダートキャピタルグループは、建設不動産以外にも、モンゴルにおける投資銀行(証券会社)や農業、ホストコンピューターサーバー事業等、様々なジャンルの事業を行っています。
投資判断
リスクとリターンにもとづく投資判断です。
リターン
年利12%ならば文句なしの投資商品と言えます。
リスク
最短の償還期間が1年ということなので、すぐに元本を戻すことができるという点ではリスクが小さいと言えるでしょう。一方で、モンゴルという地政学リスク、スタンダードキャピタルという得体の知れぬモンゴル企業のリスク、過去にも発生したモンゴル投資に関わる投資詐欺リスク等が考えられます。
2012年 モンゴル投資詐欺、9ファンドで97億円集める
2013年 イニシアスター証券モンゴルファンド(不動産投資)の破たん
以上、本日はここまで。
モンゴルという国やスタンダードキャピタルという企業の不安さえ払拭できれば、ものすごく可能性を感じますね!興味のある方は、今度、東京で説明会も開かれるようなので、そちらに参加してみてはいかがでしょうか?
https://www.o-uccino.jp/global/seminar/2539/
それでは!
代わりにソーシャルレンディング海外案件はいかが?
上記でご紹介した年間利回り12%は誰もが羨む素晴らしい投資商品です。
しかしモンゴルという国の実情も分からないし、スタンダードキャピタルなんて会社も知らないから不安なので手を出さない投資家も多数いるでしょう。
そこでモンゴルではありませんが、モンゴルと同じくらい日本の投資家からすると未開の地で、且つ高利回りなソーシャルレンディングの海外案件を扱うクラウドクレジットをご紹介します。
クラウドクレジットとは?
クラウドクレジットは貸付型クラウドファンディング(業界ではソーシャルレンディングという)を提供する会社です。
ソーシャルレンディングとは個人や企業へのローンの一種であり、貸し手である個人の投資家と借り手である個人や企業との仲介を行う金融を指します。
クラウドクレジットの特徴は高利回りな案件があること
ソーシャルレンディングを提供する会社は国内に多数ありますが、クラウドクレジットは業界でもユニークな存在感を放っています。
特に・・・
- 融資先が海外に特化している
- 海外だからこそ高い利回り(10%超えも多数あり)のファンドを提供している
- ファンドがバラエティに富み、投資家は社会的な意義を感じることができる
いきなり海外とか高利回りとかいった話が出てくると、
詐欺に合うのでは?危険では?
といった疑念を持たれがちなのも事実ですが、クラウドクレジットは伊藤忠商事やマネックスグループ等の出資を受けるなど業界内・外からの期待値が高く、ちゃんとした会社ではあります。
「投資商品」なわけですから、リスクがあるのは当然で、それは投資家がしっかり判断する必要はあります。
モンゴルなどの未開の地への投資に興味がある人であれば、検討してみてはいかがでしょうか。
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