【アービトラージ】FXのアービトラージ戦略

前回の投稿では、最近気になった投資手法のアービトラージについて概要を説明しました。今回からその具体的な方法を見ていきたいと思います。

まずは外国為替取引：FXのアービトラージ戦略についてです。

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FXアービトラージの方法

FXアービトラージの方法

FXの損益を決めるのは、為替損益とスワップ損益です。前者はその名の通り為替レートの上下による損益、後者は通貨ペアの金利差による損益です。FXの基本ルールについては、以前の投稿などを参照してください。

FXでアービトラージ戦略も、為替損益とスワップ損益の2方面からアプローチが可能です。

①為替レートアービトラージ

まずは為替損益によるアービトラージです。

為替レートは業者によって微妙に違います。日本円で米ドルを購入するUSD/JPYのロングポジションも、同時刻に100円10銭となっている業者もいれば、100円5銭になっている業者もいます。

つまり、為替レートが安い業者で買い、高い業者で売れば、アービトラージによる利益獲得が成立します。しかし、価格はリアルタイムで変動するので、人間の目でやるのは至難の技です。

そこで為替レートの歪みを発見するアービトラージ関連のソフトウェアが無数に出回っているのですが、この質が悪いこと悪いこと。私も3つほど試しましたが、とても確実に利益を上げられる代物ではありませんでした。

為替差益狙いのアービトラージは一般の人が気軽に取り組めるような方法ではなさそうです。

②スワップアービトラージ（複数業者間）

一般的なスワップポイントによるアービトラージとは、複数業者間のスワップポイントの差額を狙った方法をさします。

かなり前のことになりますが、ヒロセ通商FXとGMO FXの豪ドル/円（AUD/JPY）のスワップポイントの差額が1万通貨あたり５０円/1日も開いてた時期がありました。ヒロセ通商FXでAUD/JPYを買いGMO FXでAUD/JPYを売るアービトラージ戦略を取れば、毎日スワップポイントの差額分だけ収益をあげられるわけです。

当然、1万通貨以上の取引を行えば、通過の量だけスワップポイントも大きくなります。10万通貨ならば500円/1日です、すごいですね！！

しかし！！

こんな良い時期はそう長くは続きません。

今日現在調べた限りでは、AUD/JPYのスワップポイントの差がほとんどありません。最も開いていた業者間で1万通貨あたり3円/1日。良い時期の10分の1もありません。こんな少額利益のために労力をかけるだけ無駄です。