嘘か本当か?話題の元本確保型投資信託の真実を暴く!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

元本確保型の投資信託があるらしい!

6月24日付け日経新聞の1面で上記のような魅力的だけど、怪しい記事を見かけました。

投資信託と言えば元本割れリスクのある投資商品の代表格なので、「元本保証」とか「確保」といった言葉が出ると非常に違和感があります。

嘘や詐欺では?という警戒感が高まります。

そんなうまい話は無いだろうと思う反面、うまい話があれば乗っかりたいと内心思っているのも事実です。

そこで今回は謎の元本確保型投信を徹底調査し、真実を暴きたいと思います。

スポンサーリンク

元本確保型投資信託とは?

この投資信託は、ゴールドマンサックス(GS社)が発行する債券(GS債)に100%投資する金融商品です。

GS社は投資家から得た資金をもとに世界各国の株式や債券に分散投資し、投信の所有者へ年1回の分配金(クーポン)を支払います。

正式商品名は?

元本確保型投信の正式名称は「ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド」です。

ゴールドマン・サックス証券といえば米国発の世界最高峰の投資銀行であり、超・高給取りの企業としても有名です。

私の大学時代の同期でGS社へ行った奴が、3年目にベントレーという超高級車(2,000万円くらい?)を買った衝撃がいまだに忘れられません。。。

本ファンド(GS債ファンド)はアセットマネジメントOneが2018年7月に国内で初めて発売しました。

あっというまに人気商品に!

当初はアセットマネジメントOneが発売し、大和証券1社のみが販売会社というスキームでした。

第一弾が2018年7月に販売されたところ大人気となり、あっという間に300億円以上のお金が集まりました。

投資家需要が大きいとにらんだ金融機関は次々と販売を決定し、2018年9月期の募集時は30社以上での販売が行われました。

人気の理由は?

基本的にGS社債なので、運用期間中の時価は変動するものの、満期まで保有すれば元本以上がが返ってくることが確定しています。(GS社の倒産がなければ)

GS社さえ存続できれば、投資元本が守られながら安定的に配当をもらえます。

GS債ファンドは相場変動に強い(=元本確保型)ことがメリットであり、損失リスクを負うのを嫌う日本人の気質にマッチしがことが人気の理由のようです。

ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンドの特徴

ここからはGS債の特徴について詳しく見ていきます。

仕組みは?

GS債ファンドは10年間の運用期間を設定しており、満期まで保有し続ける事で元本確保を目指すファンドです。

投資対象は円建てのGS債ファンドです。

年1回2種類の配当(クーポン)が支払われます。

【GS債ファンドの配当(クーポン)】

  1. 固定クーポン
  2. 実績連動クーポン

「1.固定クーポン」は、毎回投資元本の0.39%が支払われます。

GS社側の運用成績がどうあれ、必ず0.39%の配当が支払われるのが「固定」と言われる理由です。

GS債ファンドの信託報酬は0.378%なので、固定クーポンの利回りで信託報酬を全額カバーできます。

もう1つの配当が『実績連動クーポン』です。

「実績連動クーポン」は国内外の株式や債券といったリスク商品に分散投資を行ってリターンが得られれば、年1回の分配金(毎年10月10日)が支払われます。

運用実績に連動するため、好調ならクーポンが高くなり、分配金も多く支払われます。

運用リターンがマイナスの場合は実績連動の分配金は0円になります。

購入時の手数料として1.08%かかるため、実質的にはマイナスからのスタートします。

GS社の運用実績が悪く変動配当が全く得られなければ、満期まで保有しても実質元本割れとなってしまいます。

手数料は?

利子にあたる配当が固定と変動の2種類あったように、費用にあたる手数料も単発、固定、変動の2種類あります。

【GS債の2種類の手数料】

単発:購入時手数料、信託財産留保額(途中解約時)

固定:信託報酬

変動:成功報酬手数料

単発の購入時手数料は投資元本の1.08%、運用期間中の売却時に信託財産留保額として評価額の0.3%の手数料がかかります。

つまり合計で約1.4%の単発手数料がかかります。

毎年かかる手数料にあたる固定部分については信託報酬が該当し、投資家は年率0.378%を支払う必要があります。

さらに変動手数料として成功報酬手数料があり、業績連動の配当に対して10%の費用がかかります。

利回りは?

固定の配当が毎年0.39%支払われることになっております。

また変動の配当は業績によって変動しますし、最悪は0(なし)もありうるのですが、2006年~2017年の結果は年率平均2.1%という実績を残したそうです。

つまり過去実績によると年率約2.5%の表面利回りを出していることになります。

下図のポートフォリオを見ると分かる通り、国債の保有比率が約80%となっており安全面重視の構成となっているため、上記利回りの再現性は高いと予想します。

また実質利回りについても考えてみましょう。

毎年のコストにあたる信託報酬が0.378%であるため、実質利回りは年率約2.1%であることが分かります。

単純に言えば、ゴールドマン・サックスさえ倒産しなければ毎年2.1%の利回りを確保できる商品ということになります。

こう聞けば魅力的と考える人が多くいるのも納得感がありますね。

ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンドのデメリット

GS債ファンドのデメリットについて見ていきましょう。

最低投資金額が高い

大和証券のみで販売されていた時は最低投資額300万円と高額で、ごく限られた投資家しか手が出せない投資商品となってました。

しかし2018年9月期は多くの証券会社や銀行で取り扱いがスタートするのと合わせて、投資金額も少額から投資出来るようになりました。

SBI証券では1万円から購入可能となり、ようやく一般投資家にも門戸が開かれたようです。

運用期間が長い

運用期間は10年間と超・長期となってます。

途中解約はできるものの、その場合は評価額の0.3%の売却時費用がかかるため、注意が必要です。

手数料が高い

手数料が販売時と売却時に1種類ずつ、運用期間中に固定と変動で1種類ずつ、合計4種類もの手数料を支払わなければならない商品です。

特に短期間で解約した場合、販売時と売却時の手数料分の配当を得てない可能性があり、元本割れリスクが高まるでしょう。

固定クーポン(配当)が低い

固定クーポン(配当)が年率0.39%ということで、社債の中では低い設定となってます。

固定クーポンは信託報酬と相殺される、つまり元本確保型のコンセプトをかなえるための補助的機能と割り切って考えた方がよいでしょう。

おススメできるか?筆者の考えは・・・

デメリットも理解したうえで長期保有する人に対してはおすすめできると考えてます。

一方で短期に売買をする人や、次の金融危機でゴールドマン・サックスもリーマンブラザーズの二の舞になるリスクがあると考える人にはおすすめしません。

元本確保型は元本保証型ではないという罠

この記事の途中でも書いてますが、「元本保証」ではなくあくまで「元本確保」という点には注意が必要です。

「元本確保」というのは、固定クーポンと信託報酬が相殺の関係にあることを指してます。

運用がうまくいかなかったら業績連動の変動配当を得ることができず、販売手数料分は元本割れするリスクがあります。

投資家からの評判は?

既存の投資家の評判を調べてみました。

Twitterでの口コミを見る限り、みなさんGS債ファンドの仕組みが理解できず、混乱しているようですね。

今回は元本確保型の投資信託と言われるGS債ファンドについて紹介しました。

個人的には条件付きでまあまあ良い投資商品かなと思いました。

最低限ゴールドマン・サックスが倒産しないことを祈って投資する商品であることに注意が必要です。


以上、本日はここまで。

それでは!

Twitterアカウントをフォローしていただければ記事の投稿や更新をお知らせします。

ブログランキング↓を押して頂けると、より多くの人に読んでもらえるので嬉しいです!
ブログランキング・にほんブログ村へ

スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA