NEXT SHIFT FUND|投資しても大丈夫?怪しさや詐欺の可能性を調査

ソーシャルレンディング

先日の投稿では、社会課題の解決と投資を組み合わせた金融商品である社会インパクトファンドの人気が高まっていることについて書きました。

 

そして、ソーシャルレンディング:NEXT SHIFT FUND(ネクストシフトファンド)が社会インパクトファンドをソーシャルレンディングでをご紹介しました。

 

社会貢献+投資の一石二鳥の特徴に良い印象を持つ人がいた一方で、NEXT SHIFT FUND(ネクストシフトファンド)は投資して大丈夫?と思う人もいたようです。

 

まだ実績の浅い金融商品なので、詐欺や不正にあわないか、怪しく思われるのも無理はありません。

 

そこで今回はNEXT SHIFT FUND(ネクストシフトファンド)について徹底的に調べあげ、投資しても大丈夫な事業者なのか明らかにしたいと思います。

 

【NEXT SHIFT FUND(ネクストシフトファンド)の過去の記事】

NEXT SHIFT FUND|社会的インパクトファンドのネクストシフトファンドとは?

 

 

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NEXT SHIFT FUND(ネクストシフトファンド)の運営は誰が行ってるの?

ソーシャルレンディングのリスクの1つにサービスを提供する会社のリスクがあります。

 

投資家と投資先をつなぐサービス提供企業が腐った会社だと、投資家はどれだけ一生懸命にファンドを選定しても意味がありません。

 

過去にソーシャルレンディングで起きた実際の問題を振り返ると、どれもサービス提供会社が詐欺や不正にお金を使ってしったケースがほとんどです。

 

運営会社は大丈夫?

NEXT SHIFT FUND(ネクストシフトファンド)の運営企業について調べてみました。

 

会社名
ネクストシフト株式会社
設立年月日
2016年10月7日
所在地
本社:鳥取県八頭郡八頭町見槻中154-2 隼Lab. 2F
東京事務所:東京都世田谷区池尻3-21-29 TOYAビル4F
カンボジア連絡所:#17, st 306, Boeung Keng Kang 1, Chamkarmon, Phnom Penh, Cambodia
役員
代表取締役 伊藤 慎佐仁
取締役   永野 雄太
取締役   森 一正
取締役   相澤 英之(元衆議院議員、元大蔵事務次官、元国務大臣金融再生委員会委員長、元自民党税制調査会長)
監査役   松本 公彦(鳥取銀行 ふるさと振興本部地方創生グループ担当部長)
資本金
99,500,000円
株主
経営陣、株式会社鳥取銀行、株式会社山陰放送、とっとり地方創生ファンド投資事業有限責任組合、谷家衛、他
事業内容
社会的インパクト投資

 

上記の会社概要から一部特徴的な点を抜粋してみました。

  • 起業年数が2年足らずと短い
  • 本社が鳥取にある
  • 株主に様々な企業や団体が名を連ねている

 

やはり起業から社歴が短い点が気になりますね。

 

収益をあげて会社を存続させるノウハウが未熟でしょうし、不正を起こすなどガバナンス面でのリスクも考えられます。

 

これらの懸念点を無くすため、私は必ず以下の3点をチェックします。

  1. 社長の過去の経歴で、行政処分や倒産などネガティブな出来事がおきてないか?
  2. 第3者からガバナンスに関わるチェック機能が働いているか?
  3. 過去のファンドの実績はあるか?

 

一つずつ調査しましたので、ここから詳しく見ていきましょう。

 

1.代表取締役社長 伊藤 慎佐仁さんは大丈夫?

まずはチェックポイント1の社長・伊藤 慎佐仁さんについて調べてみました。

 

主だった経歴をまとめると以下の通りです。

三菱銀行(現三菱UFJ銀行) 為替資金部

ソフトバンク 財務部

SBIホールディングス 取締役常務執行役員

ワイジェイFX 代表取締役社長CEO

ネクストシフトを創業(NEXT SHIFT FUNDのサービスリリース)

 

インターネット金融の黎明期から関わり、銀行・証券・FX・投資助言業など幅広い金融事業に携わり、上場企業2社で代表取締役、上場企業3社で取締役を勤められました。

 

まさにピカピカの素晴らしい経歴です!

 

これだけ金融業界の経験が豊富であれば、NEXT SHIFT FUND(ネクストシフトファンド)のガバナンス面も高い水準にあることを期待できます。

 

また詐欺等での行政処分や会社を倒産させた過去の経歴も見当たりませんでした。

 

以上のことから、社長だけの経歴で判断すれば何も問題は見当たらず、むしろ良い印象を持ちました。

 

2.鳥取銀行など有名企業や個人から資金調達

NEXT SHIFT FUND(ネクストシフトファンド)の運営企業であるネクストシフト株式会社は、様々な企業や個人から約1億円の出資を受けています。

  1. 鳥取銀行
  2. 山陰放送
  3. 谷家衛氏(ロボアド:THEOを運営するお金のデザイン社の創業者)
  4. とっとり地方創生ファンド投資事業有限責任組合

 

出資を受けられるということは、事業に対する高い評価の表われでもあります。

 

ましてや鳥取銀行からの出資を受け入れるということは、銀行の厳しい第3者のチェックが入ることにつながり、ガバナンスのレベル向上も期待できます。

 

現在の出資者の目が届くうちは、ファンド資金を自転車操業の一部に流用するような詐欺的な行為が起きるようなリスクは小さいのではないでしょうか。

 

3.過去のファンドの運用実績

NEXT SHIFT FUND(ネクストシフトファンド)は、満期を迎えたファンドがまだ1本も無いため、過去の運用実績は0(ゼロ)です。

 

ちなみに第一号ファンドは下図の「カンボジアマイクロファイナンスファンド1号」でした。

 

このファンドの運用スタートが2018年4月末だったので、初の満期償還は1年後の2019年4月末に予定されています。

 

1号ファンドが本当に元本が返済されるのか注目ですね。

 

また貸付利息にあたる分配金ですが、第1号ファンドの分配タイミングは6か月ごととなっています。

 

つまり初回分配金の支払いは2018年10月末を予定しており、現時点の分配金実績も0(ゼロ)です。

 

まとめ 不正や詐欺に合う可能性は?

今回の投稿では、NEXT SHIFT FUND(ネクストシフトファンド)がサービススタートしたばかりの不安を検証するためいくつかの観点で調査した結果を書きました。

 

まとめると下表の通りです。

社長の過去の経歴
金融の第一線で活躍、代表や役員を経験
第三者の経営への関与
銀行や著名起業家から出資を受け、チェックが働く
過去のファンドの運用実績
1号ファンドも満期を迎えておらず評価できず

 

社長の過去の経歴に問題がないこと、出資を受け入れたことで第三者が経営へ関与することが確認でき、3つチェックポイントのうち2つをクリアしていることが分かりました。

 

あとはファンドの返済実績が無いことだけが気がかりです。

最初の分配が2018年10月、最初の返済が2019年5月と近いうちに行われる予定なので、楽しみにして待ちましょう。

 


以上、本日はここまで。

それでは!

 

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