金融広報中央委員会が2017年に実施した「家計の金融行動に関する世論調査」によると、31%の世帯が貯蓄0円という衝撃的な結果でした。
貯金しなきゃ!と思いながら貯まらずに悩んでいる人が多いのですね。
筆者が思うに1000万円を貯めるのは難しくなく、確実に貯める方程式があります。
もっと言えば、1000万円は20台のうちに到達可能な金額だと思ってます。
そこで今回は貯金の方程式の中でも特に大切な1つのことを紹介したいと思います。
お金を貯める秘訣はマネープラン
お金を貯める方程式で最も大切なことはマネープランを立てることです。
「何を今さら当たり前のことを・・・」と思った人も多いでしょう。
しかし20台で1000万円と言うからには、中身が良いものでなければなりません。
マネープランが雑なものであれば計画は絵に描いた餅に終わりますし、プランが細かすぎると計画途中で挫折したり、実績管理ができなくなったりするでしょう。
ちょうど良い粒度で、且つ実効性のある内容にする必要があります。
と言っても難しいわけではなく、簡単なエクセル操作で実現可能なシンプルなプランニングです。
その内容とは・・・
月間マネープランと年間マネープラン
結論から言うと、月間マネープランと年間マネープランを立てることが1000万円の資産を作る近道です。
図を用いて詳しく解説していきましょう。
完成イメージ
上図がマネープランの完成イメージです。
1つの表の中に月間と年間の2つのマネープランがおさまっています。
物理的に2つのプランに分かれてしまうと、作るのも実績管理するのも大変です。
1つにまとめあげるのがポイントです。
それではマネープランの中身をパーツごとに確認していきましょう。
①年間手取収入
「①年間手取」には手取りの年収が入ってます。
ポイントは「手取」であることで、額面の収入でないことに注意が必要です。
手取収入が分からない!って人は、会社から発行される源泉徴収票に書かれているので、確認してみてください。
②月間費用
次に費目を見ながら「月ベース」の列に毎月の費用を入れていきます。
ポイントは以下の2点です。
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1点目のざっくり平日と休日に分ける点ですが、日々のコストを一生懸命分けようとするとキリがありません。
計画の時点ではざっくり分けておいて、毎月の実績を確認しながら実態に合わせてプランの金額を修正していった方が楽だし精度も高まります。
2点目の月例の費用については、固定費の削減施策を打ちやすくするため上表のように1つずつ費目を分けておきましょう。
③年間費用
月ベースの費用が埋まったら、次は年間費用を埋めましょう。
月ベースの金額が入っている費目は、「月ベース×12」を計算すれば「年ベース」を求めることができます。(上表では家賃~保険料が該当)
一方、年間のうち不定期に起きる臨時出費もケアしておく必要があります。
上表の例では「固定資産税~その他雑費」の3行が臨時出費の位置づけです。
例えば結婚式のお祝儀や帰省時の交通費を概算で「その他雑費」に入れておきましょう。
④貯蓄額
「年ベース」の費用まで算出できたら、「年間手取ー年ベース=④余り」を計算することで、貯蓄の見込み額が分かるようになります。
上表の例では毎年23.8万円の貯蓄ができる見込みであることが分かります。
23.8万円なら目標額到達に厳しいな・・・と思われたら、収入を増やすのか支出を減らすのか工夫できることを考えてみてください。
いきなりサラリーマンとしての給料は増えないでしょうが、副業すれば収入アップさせることが可能です。
また平日や休日の過ごし方を見直せば、支出を大きく減らすことができるかもしれません。
家計簿アプリで実績管理
こうしてプランニングを立てたら、あとは家計簿アプリを利用して実績管理をしていくのみです。
生活の大半をクレジットカード支払いにしてしまい、マネーフォワードのような家計簿アプリと連携させれば、自動的に家計簿ができあがるようになります。
実績を見ながら、マネープランを修正しつつ改善をはかっていきましょう!
【1000万円貯めるための実践的な投資方法はこちら】 |
お金が貯まってきたら投資で増やそう!
お金が貯まってきたら、お金を働かせることで貯金額が増えるスピードをアップさせましょう。
そこで最近おすすめの投資商品:ソーシャルレンディングをご紹介します。
ソーシャルレンディングとは?
ソーシャルレンディングとは、個人投資家が企業や個人へ融資を可能にするプラットフォームです。
融資と言えば金融機関の専売特許の領域でした。
しかしソーシャルレンディングが登場したことで、個人投資家と融資を求める企業に新たなチャンスが生まれました。
日本のソーシャルレンディング市場は急拡大中
(矢野経済研究所の「国内クラウドファンディング市場の調査」から筆者が作成)
上のグラフは日本のクラウドファンディング市場の投資額推移を表してます。
市場が右肩上がりで急拡大していることが分かりますね。
そしてクラウドファンディング市場の内訳は融資型クラウドファンディング、別名:ソーシャルレンディングが約90%と圧倒的な割合を占めています。
ソーシャルレンディングは多くの投資家が参入する注目の投資商品です。
(矢野経済研究所の「国内クラウドファンディング市場の調査」から筆者が作成)
ソーシャルレンディングの利回りは?
ソーシャルレンディングを提供するサービスは20以上もあり、且つ融資案件も多数あるため、一概に利回り●%とは言えませんが、業界平均利回りは8~9%※と言われています。
定期預金であれば、利回りが高い銀行でも0.1~0.2%であることを考えるとソーシャルレンディングの利回りの高さは魅力的で、どんどん投資家の数が伸びているのもうなずけますね。
株式投資のように元本が1.5倍や2倍に増えるような派手な利回りはないものの、選択さえ間違えなければ、安定的に平均8%の利回りが出る魅力的な投資商品です。
(※参考:クラウドポート社の調査 https://www.crowdport.jp/statistics)
ソーシャルレンディングのリスク
ソーシャルレンディングは投資商品ですので、もちろんリスクもあります。
特に注意が必要なのは、以下の2点です。
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投資家は、融資案件の内容やソーシャルレンディング事業者をしっかり分析したうえで投資する必要があります。
代表的なソーシャルレンディング事業者
ソーシャルレンディング事業者は20を超えるとも言われますが、私も実際に投資している代表的な事業者を2つご紹介します。
クラウドクレジットは、海外事業者への融資に特化したソーシャルレンディングであり、海外ならではの高利回り案件が魅力です。
また伊藤忠商事やマネックスグループなどの優良企業から出資を受けるなど、業界内・外からの評判も高い事業者です。
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OwnersBookは不動産専門のソーシャルレンディング事業者です。
2017年9月には運営会社のロードスターキャピタル社が東証マザーズ市場に上場しました。
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ソーシャルレンディングは新興の投資商品ではありますが、初期からビジネスをしている会社は5年以上も実績を出していますし、私のような投資経験者も増えてきました。
世界のソーシャルレンディング市場はもっと盛り上がっていて、日本も今後勢いが増していくと見られている業界ですから、投資を検討してみてはいかがでしょうか。
以上、本日はここまで。
それでは!
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