今回から数回に分けて人気のETF投資について書きたいと思います。
これまでETFに似た投資商品として投資信託について投稿したことがありましたが、ETFは今回が初めて。最近、非常に人気の高い投資商品ではありますが、何故これまで投稿しなかったかと言うと、忘れてました。。。
実際、私も過去に運用していたことがあり、結構儲けさせてもらいました。それでは始まり始まり。
ETFとは
ETFとは上場投資信託(Exchange Traded Fund)の略称です。
投資信託の一種ですが、上場している投資信託ということで、普通の投信と比較すると、株っぽい売買が可能である点が最大の特徴でしょう。
投資するファンドをしっかり選べば、普通の投信同様に自然と分散投資されますので、投資・株の初心者にはオススメの金融商品です。
ETFの特徴
ETFの主な特徴として、以下の点があげられます。
・個別に会社を選んで投資をするような手間が省ける
・日経平均株価やTOPIXといった指数の動きに近い運用ができる
・少額投資ができる(10万円くらいから)
・購入手数料は定額、信託報酬も極めて安い
・海外ETFと国内ETFに分かれ、もっぱら人気で商品豊富なのは海外ETF
ETFと投資信託の違い
上記のETFの特徴を見ると、まるで投資信託の特徴のようにも見えますね。ETFと投資信託、似て非なる商品です。比較すると下表のようになります。優れていると思われる項目を赤字で記載しました。
比較項目 | ETF | インデックスファンド |
投資先 | 日経平均株価やTOPIXに連動 | 日経平均株価やTOPIXに連動 |
購入金額 | 10万円前後 | 1万円から |
注文方法 | 普通の株の売買のように、指値注文や成行注文が可能 | その日の市場の終了後に決定 |
販売手数料 | 株の売買手数料と同じ扱い | 0~2.1%くらい |
信託報酬 (維持コスト) | 年0.1~0.5% | 年0.3~1.0% |
ETFと積立て投資
投資信託と似た商品であることから自動積立することを想像する投資家もいます。しかし、ETFは多くの証券会社が自動積立サービスを提供していません。
その理由はETFの特徴から、自動積立したいと考える投資家が少ないためです。特徴とは、販売手数料が「株の売買手数料と同じ扱い」であるためです。
インデックス投信が売買時の手数料が0円である反面、ETFは売買手数料がその都度必要となります。楽天証券でのETF購入を例に挙げてみましょう。
楽天証券の国内株式(国内ETF)売買手数料
約定代金 | 手数料 |
---|---|
10万円まで | 139円(150円) |
20万円まで | 185円(199円) |
50万円まで | 341円(368円) |
100万円まで | 609円(657円) |
150万円まで | 728円(786円) |
3,000万円まで | 1,152円(1,244円) |
3,000万円超 | 1,217円(1,314円) |
10万円以下の少額投資であったとしても、片道150円/往復300円必要となります。30,000円分のETFを購入した場合、往復で1%の販売手数料がのっているのと同じことになります。
投資信託のように分散投資をじっくり時間をかけて積立てしたい場合、この売買手数料がボディーブローのように効いてくるわけです。
さらに、海外ETFであればさらに手数料が大きくなります。
楽天証券の米国株式(米国ETF)の売買手数料
1取引あたりの株数 | 手数料 |
---|---|
1,000株まで | 25.00米ドル(27.00米ドル) |
1,000株超 | 1株ごとに2.0米セント(2.16米セント) |
このように、ETFはまともにいくと積立投資に向いていないわけですが、ちょっとした工夫をすることで、安い手数料で積立っぽく投資することも可能です。この積立っぽくについては、後日ご説明したいと思います。
以上、本日はここまで。
今回はETFの基本と、投資信託との比較を踏まえつつ商品特徴をご説明しました。ETFの魅力をあまり語れていませんが、次回以降いろんなETF商品をご紹介する中でしっかり伝えていきたいと考えてます。
それでは!
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