メキシコペソ/円の取引がくりっく365で開始されました。
メキシコペソと言えば政策金利が7% ※1 の高金利通貨として有名で、私も投資できることを楽しみしていましたので、久々にFX投資へ復帰しようかと思い始めてます。
そこで今回はメキシコペソの魅力をご紹介したいと思います。
※1, 2017年8月時点
メキシコペソの魅力やメリット
メキシコペソの主な魅力やメリットをあげてみます。
1、政策金利が7%と高金利
世界の先進国が0%に近い低金利にある中、メキシコの政策金利は7%と高金利です。
もちろんメキシコ経済は先進国ほどの安定感がないのでリスクが高いものの、7%という高さは魅力的です。
FXの世界で代表的な高金利通貨のトルコリラや南アフリカランドと比較しても、引けを取りません。
メキシコペソ | 7.00% |
南アフリカランド | 6.75% |
トルコリラ | 8.00% |
2、高金利通貨の中では格付けが高い
世界を代表する格付け会社S&Pによると、メキシコは「A」と評価されています。
高金利通貨を持つ国としては異例の高さで、「A+」に該当する日本の少し下というレベルです。
同じ高金利通貨の南アフリカの4ランク上、トルコの5ランク上にあたります。
A+ | 日本 |
A | メキシコ |
A- | タイ |
BBB+ | スペイン |
BBB+ | フィリピン |
BBB- | 南アフリカ、ロシア、イタリア |
BB+ | トルコ |
BB | ブラジル |
(出所:S&P)
3、国内総生産(GDP)の安定的な成長
(引用:楽天証券 トウシル https://media.rakuten-sec.net/articles/-/9356)
経済成長を示すメキシコの国内総生産(GDP)が、ここ数年は非常に安定しています。
リーマンショックの不況から立ち直った2011年以降、GDPはプラス成長を続けています。
成長率も概ね2%~4%という心地よい上昇で推移しています。
また2017年のメキシコペソ・円を見ると、メキシコペソ高/日本円安で進んでおり、メキシコペソ通貨に投資する人にとって好都合な流れです。
<参考 2017年のメキシコペソ/円のチャート>
(引用:楽天証券 https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/data/mxn.html)
ちなみに「くりっく365」って何?
冒頭に「くりっく365で取引が開始されました」と書きましたが、「くりっく365」って何?と思っている人へ簡単に説明しておきます。
くりっく365とは日本初の公的なFX取引所として、東京金融取引所に上場している取引所為替証拠金取引です。
公的なFX取引所ゆえに以下のような特徴を持ちます。
- 証拠金が保全される保全
- 施設業者のように約定拒否やスリッページが無い
- スワップポイントが魅力で、買いと売りが一本値
また、くりっく365での取引許可を得るためにFX業者は厳しい審査を受けるため、一般的には安心な業者が多いとの評価を得ています。
メキシコペソのリスクやデメリット
次にメキシコペソの主なリスクやデメリットをあげてみます。
1、メキシコペソの流動性の低さ
ドルや円などのメジャー通貨と比べると、メキシコペソの流動性の低さが気になります。
2016年世界の通貨取引量の割合を見ると、メキシコペソは全体の1.1%ということで、40%を超えるドル、15%台のユーロ、10%台の日本円と比べると取引量が圧倒的に少ないです。
マーケットが安定している時はいいのですが、不景気になると途端に売買ができなくなり、売りたくても売れないリスクが懸念されます。
米ドル | 43.8% |
ユーロ | 15.6% |
日本円 | 10.8% |
メキシコペソ | 1.1% |
南アフリカランド | 0.7% |
トルコリラ | 0.5% |
(出所:BIS)
しかし上表を見ると、南アフリカランドやトルコリラといった他の高金利通貨よりは、メキシコペソの方が流動性も高い方ですね。
2、過去に起きた財政危機や通貨危機
過去に2度、メキシコペソが大暴落するような事件が起きてます。
1つは1980年代前半のメキシコ債務危機です。
米国の金利上昇の悪影響を受けてインフレの進行、失業率の上昇、経済が急激に悪化していき、メキシコペソ安を招きました。
もう1つは1990年代半ばのメキシコ通貨危機です。
メキシコ南部で先住民が武装蜂起したり、大統領候補者が暗殺されたりといった社会問題を背景にメキシコペソの信用が失墜し、大暴落を招きました。
上記のような財政危機や通貨危機が起きると、メキシコペソはあっという間に1/2や1/3になるほど急落するリスクがあります。
3、トランプ政権
そして目下、メキシコにおける最大のリスクはトランプ政権でしょう。
移民制限のために国境に壁を設けるとか、メキシコの工場で作った車の米国販売を許さないとか、トランプ大統領はメキシコから見ると脅威の存在です。
大統領就任前後のメキシコを名指しした過激発言は落ち着きましたが、NAFTA貿易協定の交渉難航など、新たなリスクが続きます。
引き続き、トランプ政権が与えるメキシコ経済への影響は要注意です。
メキシコペソ投資のシミュレーション
具体的にメキシコペソに投資した場合のシミュレーションをしてみましょう。
メキシコペソ/円取引の概要
メキシコペソを円で買う場合で考えてみます。
2017年11月15日時点で、1ペソ/円の為替レートは5.87円です。
また「くりっく365取引所」における取引単位は10万通貨単位ですので、最低単位の取引金額は587,000円です。(5.87×100,000)
最大レバレッジ25倍で考えると、必要証拠金として約24,000円が必要です。
証拠金10万円程度を口座に入れて10万通貨購入すれば、比較的安定的と言われるレバレッジ5倍~6倍で運用できます。
スワップポイントは平均117円!
メキシコペソ/円を10万通貨購入した際、スワップポイント(預金の利子にあたる)は1日平均で117円です。※2
1か月換算で約3,500円、1年間換算で約42,000円です。
1日のスワップポイント | 約117円 |
1か月のスワップポイント | 約3,500円 |
1年のスワップポイント | 約42,000円 |
先ほども書いた通り、比較的安定的と言われるレバレッジ5倍~6倍で運用すれば、10万円の証拠金(預け金)ですみます。
つまりメキシコペソ/円を10万円預け入れれば年間42,000円のスワップポイント(利子)を得られるのですから、すごく魅力的ですよね!
しかしレバレッジ5~6倍だからと言っても通貨危機のようなビックイベントが起きるとあっという間に損失が大きくなりますので、しっかりとしたリスク管理が必要です。
※2, くりっく365の11月14日までの実績
メキシコペソを取り扱うFX業者
メキシコペソ投資に対する興味が高まってきましたか?
最後にメキシコペソの取り扱いがあるFX業者を3つご紹介します。
1、岡三オンライン証券(キャッシュバックキャンペーン中!)
最初は岡三オンライン証券です。
1923年に創業の老舗企業で、長く証券会社を続けてきた実績と安定感があります。
FX業者としては、高機能なツールと豊富なマーケット情報の提供に力を注いでいます。
現在、当ブログは岡三オンライン証券とタイアップキャンペーン中で、「もれなく5,000円のキャッシュバック」を得るチャンスです。(期限:2018年1月31日)
2、外為オンライン証券
次に外為オンラインをご紹介します。
外為オンラインは、「iサイクル注文」というFX自動売買の仕組みが注目されています。
必要なのは最初の設定だけで、あとは設定したルール通りに24時間自動で注文を繰り返してくれます。
感情に左右されることなく、ルール通りに自動でコツコツと、細かい利益を積み上げます。(逆に損失にも注意が必要ですね)
3、フジトミ
最後にフジトミをご紹介します。
フジトミは使いやすく、見やすいこだわりのFX取引システムを持っており、PCだけでなく、iPhoneやAndroidoのアプリも提供してくれます。
こちらも「最大で9,000円のQUOカード」を得るキャンペーン中です。(期限:2018年1月31日)
まとめ
今回の投稿のまとめです。
- 日本の公的FX取引所にあたる「くりっく365」でメキシコペソの取り扱いがスタートした
- メキシコは政策金利が7%と高金利な一方で、S&Pの格付けが「A」ランク、GDPの成長を継続するなど、高金利通貨国の割には安定した国である
- とはいえ高金利通貨=高リスクであることは否めないため、まずは低レバレッジで最低購入単位の10万通貨から始めてみるのがおすすめ
FXの高金利通貨は値動きが激しいので高いリスクが伴います。
レバレッジさえ抑えて投資すれば損失は限定できるため、まずは最低単元でメキシコペソ投資を始めてみてはどうでしょうか。
以上、本日はここまで。
それでは!
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