月例のFXの予想と分析をはじめます。
今回は2017年11月のFX相場の分析・予想について書きます。
前回2017年10月のFX相場の分析・予想では、やや円高基調にあった米ドル/円がリバウンドして円安に振れて一時113円台中盤まで進みました。
長らく続く米ドル/日本円の円安トレンドの継続を確信し、米ドル/日本円の予想を「やや上昇」としました。
それから1か月、10月上旬~11月上旬にかけて米ドル・豪ドル・日本円はどのような推移を辿ったのか?
最新チャートを使ってテクニカル分析に基づき予想を行いましょう。
【前回、10月上旬時点の予想】 ↗やや上昇 米ドル・円(USD/JPY) |
【過去のFX相場の分析・予想の記事はこちら】 FX|米ドル・豪ドル・円のよく当たる分析・予想をブログで公開(2017年10月) |
対象とするFX通貨ペア
この相場分析・予想では、毎回、米ドル・豪ドル・円の3通貨の組み合わせを対象にしています。
つまり、
- 米ドル/円 USD/JPY
- 豪ドル/円 AUD/JPY
- 豪ドル/米ドル AUD/USD
の3通貨ペアです。
日本人のFX投資家の中ではポピュラーな通貨ペアです。
なおこれらを選んだ理由で広く投資家にとってポピュラーであるという理由以外では、
- 取引量が多く流動性が高い!
- 経済・景気に敏感な通貨であるため、世界の金融情勢を把握できる
- 政治・経済が安定した先進国であるため、カントリーリスクが小さい
といったことがあげられます。
ユーロやポンドも日本におけるFXの代表的な通貨ペアですが、いったんは米ドル・豪ドル・日本円を選んで分析対象にしてます。
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USD/JPY(ドル・円)の分析
まずはUSD/JPY(ドル・円)の分析から始めます。
上図は2017年11月3日終値時点の月足チャートです。
図内で使用しているテクニカル指標は上段:ローソク足、下段:MACD(オレンジ色と緑色の線)です。
それぞれのテクニカル指標を詳しく見ていきましょう。
ローソク足チャート
今回の分析対象は10月上旬~11月上旬で、ローソク足では上図のうち一番右の2つが該当となります。
10月の米ドル・円は9月の円安の流れが続き、久々に114円台中盤をつけました。
10月末の終値時点では113円台中盤まで円高に戻ったものの、11月に入ってからコンスタントに114円台をつけるようになりました。
ローソク足が右上の方向に階段を作っていることから、米ドル・円は上昇(円安)局面にあると言えます。
下段:MACD
次にテクニカルチャート下段:MACDでの分析です。
2017年7月~10月にかけてMACDの短期線と長期線が交わって進んでいるため、円高・円安どちらにも動く可能性があるように見えます。
しかし長期線(オレンジ色)と短期線(緑色)ともには上向きになっているため、ローソク足チャート同様に上昇(円安)に向かうのでは?と見ています。
今後のUSD/JPY(ドル・円)予想
前回10月の投稿までの米ドル・円予想から変更なく、上値目途となるレジスタンスラインが119円付近、下値目途となるサポートラインが108円付近にあると見ています。
上値めどは119円台ではあるものの、まずは114.50円をはっきり超えることが、次の上値目途を目指すきっかけになるでしょう。
AUD/JPY(豪ドル・円)の分析
次にAUD/JPY(豪ドル・円)を分析します。
上図は2017年11月3日終値時点のAUD/JPY(豪ドル・円)の月足チャートです。
チャートで用いるテクニカル指標はUSD/JPYと同様で上段:ローソク足、下段:MACDです。
上段:ローソク足
9月に一時90円台まで円安が進んでいたAUD/JPYですが、10月は円高傾向が続き一時86円台中盤まで落ち込みました。
その後反転して若干ながら円安に戻し、10月末時点では87円台前半で終えています。
11月に入ってからも、86円~87円の値幅が小さい中での攻防が続いてます。
次の上値目途となる90円を前にして一服しているようにも見えます。
下段:MACD
次に豪ドル・円のMACD分析です。
テクニカルチャート下段のMACDによると、2016年11月のゴールデンクロス以降、短期線(緑色)が上、長期線(オレンジ色)が下の平行な形をキープしています。
10月は少しばかり円高に動いたものの、MACDの形からしても豪ドル・円がしっかり円安トレンドの中にいると考えられます。
今後の予想
AUD/JPY(豪ドル・円)の上値・下値は前回のFX相場予想から変更ありません。
上値目途となるレジスタンスラインは90円付近、下値目途となるサポートラインは80円付近と予想します。
10月は少し円高に振れて、11月に入っても87円近辺を上下していますが、いくいくはレジスタンスラインの90円を目指して動くものと見ています。
AUD/USDの分析
最後にAUD/USD(豪ドル・米ドル)を分析します。
上図は2017年11月3日終値時点のAUD/USD(豪ドル・米ドル)の月足チャートです。
チャート内のテクニカル指標は上段:ローソク足、下段:MACDです。
上段:ローソク足
AUD/USD(豪ドル・米ドル)の10月~11月は豪ドル安、米ドル高で推移し、10月の月初に比べて月末は約180pipsほどマイナスとなりました。
豪ドル安・米ドル高の要因は、米国の長期金利上昇の確率が高まったとの観測が出る中で、豪ドルと米ドルの金利差が縮小することが意識されたことが考えられます。
下段:MACD
続いて豪ドル・米ドルのMACD分析です。
10月は豪ドル安に進んだ結果、MACDは引き続き短期線(緑色)と長期線(オレンジ色)が交わる形になっており、トレンド転換が意識される水準に到達しています。
過去のチャートを見ると、2017年5月と2016年12月にも短期線と長期線が交わるようなことがおきています。
その時は交わった直後に短基線が上向きに変わり、上昇トレンドが継続されました。
過去の傾向が続くと見るならば、今は押し目買いのチャンスとなります。
今後の予想
前回のFX相場予想:豪ドル高/米ドル安を変更し、「中立」とさせていただきます。
変更の要因は、やはりMACDの短期線と長期線が交わったことで、先行きが見えにくくなっていることがあげられます。
米国の長期金利が今後緩やかに上がることが予想されるなか、豪ドルには金利が上昇する予兆がないことから、「下落」となってもおかしくないとも考えてます。
レジスタンスライン:0.8200、サポートライン:0.7300と見ています。
FX予想のまとめ
↗やや上昇 米ドル・円(USD/JPY)
↗やや上昇 豪ドル・円(AUD/JPY)
→中立 豪ドル・米ドル(AUD/USD)
※先月の予想から、豪ドル・米ドル(AUD/USD)を「やや上昇→中立」に変更しました
以上、本日はここまで。
それでは!
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