毎月、FX(外国為替)について相場の分析と予想を行ってますが、数日前に大変嬉しいフィードバックをいただきました。
いつもA氏さんの予想を参考にしてます。
過去の記事で「FXの短期予想は難しいけど、長期の方向性なら高い確率で読むことができる」といった趣旨を書かれていたことがありましたが、A氏さんのFXの投稿を毎月欠かさず見てて、まさにその通りだなと思います。
嬉しいご報告があります。
9月にA氏さんの言葉を信じてUSD/JPYを108円台前半で買いました。
一時的に107円台に突入して不安になりましたが、その後にリバウンドが起きて112円台で売り抜けました。
短期間で4円分も稼ぐことができ、本当に感謝の言葉しかありません。
お名前:匿名希望
いや~、たまたま当たって良かったです(笑)
こういった嬉しいコメントを頂けると、ブログ記事を書いてて本当に良かったと思いますし、ますます真剣に分析しようと思うようになります。
匿名希望さん、ありがとうございます。
さて、ここからは本題に入ります。
今回は2017年10月のFX(外国為替相場)相場の分析・予想について書きます。
前回2017年9月のFX相場の分析・予想では、落ち着いた相場環境ではあるものの、米ドル/円が徐々に切り下がっていることが見て取れました。
長らく続いた米ドル/日本円の円安トレンドが転換し、円高へ舵を切る可能性があるかも?と懸念し、米ドル/日本円の予想を「中立」に変更しました。
そんななか9月~10月にかけて米ドル・豪ドル・日本円はどのような推移を辿ったのか?これからの見通しはどうなのか?
最新チャートを使ってテクニカル分析に基づき予想を行いましょう。
【前回、9月上旬時点の予想】 →中立 米ドル・円(USD/JPY)・・(頭の片隅では円安方向では?と思う) |
【過去のFX相場の分析・予想の記事はこちら】 FX|米ドル・豪ドル・円 現状分析と今後の予想(2017年8月) |
対象とするFX通貨ペア
普段、この投稿を読んでくださってる方にはお馴染みですが、この相場分析・予想の投稿が対象にする通貨についておさらいです。
毎回、米ドル・豪ドル・円の3通貨の組み合わせを対象にしています。
具体的には・・・
- 米ドル/円 USD/JPY
- 豪ドル/円 AUD/JPY
- 豪ドル/米ドル AUD/USD
です。
FXをやっている人ならば、ポピュラーな通貨を選んで分析・予想していることが直観的に分かるかと思います。
なおこれらを選んだ理由で広く投資家にとってポピュラーであるという理由以外では、
- 取引量が多く流動性が高い!
- 経済・景気に敏感な通貨であるため、世界の金融情勢を把握できる
- 政治・経済が安定した先進国であるため、カントリーリスクが小さい
といったことがあげられます。
最後の理由「カントリーリスクが小さい」ですが、今の日本は「カントリーリスクが大きい」国の1つかもしれません。
北朝鮮情勢が緊迫する中で、ミサイルが日本国内に飛んできてもおかしくない状況です。
人によってはユーロは?ポンドは?といった意見もあるでしょうが、いったんは米ドル・豪ドル・日本円というメジャーな3通貨ペアを対象にしてます。
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米ドル・円の分析
まずは米ドル・円の分析から始めます。
上図は2017年10月6日夕方の月足チャートで、チャート内のテクニカル指標は上段:ローソク足、下段:MACD(オレンジ色と緑色の線)で構成されます。
ローソク足チャート
ローソク足チャートから見ていきましょう。
今回の分析対象は9月~10月で、ローソク足は上図の一番右の2つが該当します。
9月の米ドル・円は上旬~8日にかけて円高が進み、久々に108円を割り込んで107円台前半を付けました。
しかし、そこから一気にリバウンド相場が始まって一時113円台中盤まで円安が進み、9月末時点では112円台中盤でマーケットを終えました。
以上から、9月は107円台前半から113円台中盤までの6円幅で上下動し、ここ数か月の中では値幅の大きな展開となりました。
下段:MACD
次にテクニカルチャート下段:MACDでの分析です。
2017年7月~9月にかけて、MACDの短期線と長期線が交わって進んでいおり、円高・円安どちらに動くべきか市場が迷っている状況にも見えます。
しかし長期線(オレンジ色)は若干ながら上向きになっているため、上昇(円安)に向かうのでは?と見ています。
なぜ米ドル・円は113円台まで反発したのか?
ところで、なぜ9月に円高 → 米ドル高へと転換したのか?また、この先はどうなるか?について考えてみたいと思います。
ファンダメンタルズでドル・円の関係における最大の決め手は、日米長期金利差との相関性です。
9月8日を境に米国の長期金利が上昇したことで10年物国債の利回り(下図参照)が急上昇し、それが米ドル高への転換を招きました。
(引用:m2j Money Square https://www.m2j.co.jp/mp/my_fxacademia/read/yoshida_weekly.php?id=2379)
米国の長期金利が上昇した要因は、9月FOMCで早期米利上げ観測が再燃したことが大きかったと言われています。
そして次に気になるのが、この先の米国の長期金利の行方であり、米長期金利上昇 → 米ド高・円安の流れが続くか?という点です。
米国の長期金利の行方は諸説あって正解はありません、
私の個人的な意見として、物価や賃金推移の情報を見る限り米国は緩やかに金利を上げ続ける一方で日本は金利を上げることができないだろうと考えてます。
つまり、私は緩やかな円安方向は続くと考えてます。
今後のUSD/JPY予想
前回9月の投稿までの米ドル・円予想からレジスタンスラインとサポートラインは変更ありません。
上値目途となるレジスタンスラインが119円付近、下値目途となるサポートラインが108円付近にあると見ています。
9月8日に一時的に107円台前半まで円高が進んだものの、ストップロスを巻き込んだ一時的な相場の歪みであり、108円のサポートラインのままで良いと考えてます。
ただし円安に進んだにしても、MACD分析で書いた通り流れは緩やかなものになるでしょう。
豪ドル・円の分析
次に2つ目の通貨ペア:豪ドル・円を分析します。
上図は2017年10月6日夕方の豪ドル・円の月足チャートで、チャート内のテクニカル指標は米ドル・円と同様で上段:ローソク足、下段:MACDの構成です。
上段:ローソク足
豪ドル・円の9月~10月の相場は若干の円安が進み、一時的に豪ドル・円は90円台を付けました。
9月の豪ドル・円は87円台前半でスタートし、概ねずっと円安方向に進んでいき、一時90円台まで円安が進みました。
その後反転して円高に進み、9月末時点では88円台前半で終えています。
豪ドル高の要因は、米国をはじめとした世界的な株高の影響で、リスクオン時の投資マネーが流入しやすい豪ドルにお金が集まったことが考えられます。
オーストラリア自体に豪ドル高を招く個別要因は特になかったと考えられます。
下段:MACD
次に豪ドル・円のMACD分析です。
テクニカルチャート下段のMACDを見てわかるように、2016年11月のゴールデンクロス以降、緑色の短期線が上、オレンジ色長期線が下の平行な形をキープしています。
一般的には豪ドル・円がしっかり円安トレンドが出ている証拠と言われています。
そのため、一時的に円高に振れたりした時は押し目買いのチャンスだと私は考えて豪ドル関連の商品に投資します。
今後の予想
豪ドル/日本円の上値・下値の目途は前回のFX相場予想から変更なく、上値目途となるレジスタンスラインは90円付近、下値目途となるサポートラインは80円付近と予想します。
9月に一時的に90.30円を付けて90円を超えたものの、すぐに反落してしまったため、まだ上値のレジスタンスラインは守られたと見ています。
AUD/USDの分析
最後に3つ目の通貨ペア:豪ドル・米ドルを分析します。
上図は2017年10月6日夕方の豪ドル・米ドルの月足チャートで、チャート内のテクニカル指標は米ドル・円と同様で上段:ローソク足、下段:MACDの構成です。
上段:ローソク足
豪ドル/米ドルの9月~10月は豪ドル安、米ドル高で推移し、9月の月初に比べて月末は150pipsほどマイナスとなりました。
豪ドル安・米ドル高の要因ですが、米ドル・円の分析でも言及した米国の長期金利上昇が影響したと考えられます。
下段:MACD
続いて豪ドル・米ドルのMACD分析です。
9月は豪ドル安に進んだものの、MACDは引き続き緑色の短期線と長期線が右肩上がりになっており、まだ上昇(豪ドル高)のトレンドが続いている状況とみています。
タイミングを見計らって押し目買いのチャンスかもしれません。
今後の予想
前回のFX相場予想から変わらず、豪ドル高/米ドル安が続くと予想し、レジスタンスライン:0.8200、サポートライン:0.7800と見ています。
実際、9月に豪ドル安になった際は0.7800あたりで反発しましたので、サポートラインが効いていると思われます。
FX・外国為替の相場予想 まとめ
↗やや上昇 米ドル・円(USD/JPY)
↗やや上昇 豪ドル・円(AUD/JPY)
↗やや上昇 豪ドル・米ドル(AUD/USD)
※先月の予想から、米ドル・円(USD/JPY)を「中立 → やや上昇」に変更しました
以上、本日はここまで。
それでは!
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