ブームも一段落して今さらな感じがしますが、株式口座の一種:NISAについて書きたいと思います。
NISAとはどんな制度
NISAは、2014年1月からスタートした少額投資非課税制度です。
通常の株式口座とは違い、NISA口座での株式取引きは、株や投資信託(投信)などの運用益や配当金を一定額非課税にすることができます。
つまりNISAの最大のメリットは、NISA口座経由の取引は税金面で大きな優遇を受けることができる、ということです。
NISA導入の背景
日本のお国事情を考えると、なぜNISAを導入して、税収を減らすような施策を取ったのだろう?と不思議に思う人も多いはずです。
こんな理由があるようです。
日本はこれまで銀行預金を中心とした貯蓄率が高く国民性を持っていました。それが銀行を介して企業融資にまわることで、企業は設備投資などを行うことができていたため、結果的に家計が日本経済の成長を後押ししていました。
しかしバブル崩壊後、日本に超長期の景気低迷が襲いかかり、貯蓄額が徐々に減ってきているのです。このままでは経済成長を支える力が失われてしまいます。
そこで、イギリスで成功を収めているISAを手本にして、NISAが導入されることとなったというわけです。
NISAの導入により、
・個人の将来の資産形成を促す
・経済成長のために銀行貯金から株式投資へ、そして企業は直接投資の有効活用へ
といった狙いがあるそうです。
NISAの非課税投資の仕組み
NISA=非課税、税金の優遇とよく言われますが、具体的にどんな風に税金を減らすことができるのでしょうか?
年間の累積購入代金100万円までは非課税
つまり、年間の株式購入代金100万円までは、株式の売却益が出ようとも、一切の税金がかからないということです。
しかも、2016年より、非課税投資枠が100万円から120万円に変更され、投資家はさらに優遇を受けることになります。
例え話をすると、2016年は120万円の非課税投資枠を使いました、そこから生じる株式売却益には税金がかかりません。さらに2017年になったので、再度120万円の非課税投資枠を使えます、そこから生じる株式売却益には税金がかかりません、ということです。
配当金、分配金も非課税
非課税投資枠内の証券から生じる株式の配当金、投資信託の分配金についても、なんと非課税なんです!
すごいですね♪
ここまでNISA口座による取引の良いところばかり書いてきました。
でも以下のような制約もいくつかあるんですよ、ご注意くださいね。
非課税投資枠は翌年に繰り越せない
記載の通りですが、年間の非課税投資枠に達しなかった場合、その差額を翌年に持ち越して、非課税の優遇を受けようなんてできません。非課税枠は1年で100万円までと決まってる、ということです。(2016年からは上限が120万円に上がる)
NISA非課税口座にとどめられるのは5年間
つまりこういうことです。
ある株式を買いました。5年間保有期間が経過しました。5年を過ぎると、非課税口座にとどめておくことができないため、現金に戻すか、税金のかかる一般口座に移すかの選択に迫られるということです。
もう一つオプション的に使える選択肢として、その年度の非課税投資枠が残っていれば、その枠内に振り返ることもできます。
以上、NISA口座のメリットや運用上の注意点をいくつか書きました。
文章だと分かりづらいので、ぜひ下の図解で理解を深めてください。
(出展:楽天証券)
以上、本日はここまで。
次回は、NISA口座の開設方法について、私がメインで使っている楽天証券を使って説明したいと思います。
実は私も通常口座しか作ってないんですよ。
手続きが面倒で、、、なんて言ってたら、投資家失格ですね。儲けるべきところで儲け、支出を減らすべきところで減らさねば。
これを機会にNISA口座を開設します♪
それでは!
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