2017年9月のFX(外国為替相場)相場の分析・予想を投稿します。
前回2017年8月のFX相場の分析・予想では、落ち着いた相場環境ではあるものの、豪ドルや円に対して米ドルの軟化が目立つ為替変動でした。
そんななか、私は豪ドル>米ドル>円の順で通貨高が起きるのでは?と予想していました。
【前回、8月上旬時点の予想】 ↗やや上昇 米ドル・円(USD/JPY) |
それでは2017年8月のFX相場実績の分析と、9月以降のFX相場予想を行います。
対象とするFX通貨ペア
月例のFX相場の分析・予想の投稿では、米ドル・豪ドル・円の3通貨の組み合わせを対象にしています。
具体的には・・・
- 米ドル/円 USD/JPY
- 豪ドル/円 AUD/JPY
- 豪ドル/米ドル AUD/USD
です。
この通貨ペアを選んだ理由は、
- 取引量が多く流動性が高い!
- 日本人に人気が高い通貨
- 経済・景気に敏感な通貨であるため、世界の金融情勢を把握できる
- 政治・経済が安定した先進国であるため、カントリーリスクが小さい
最後の理由「カントリーリスクが小さい」は、北朝鮮情勢が緊迫する中で、日本円や米ドルはそうとも言えなくなってきてるのですが・・・
まあ細かいことは抜きにして、日本人がFXで取引するメジャー通貨ということで、米ドル・豪ドル・日本円の3通貨ペアを対象にしているとご理解ください。
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USD/JPYの分析
まずはUSD/JPYの分析から始めます。
上図は2017年9月5日朝方の月足チャートです。
チャート内のテクニカル指標は、上段:ローソク足、下段:MACD(オレンジ色と緑色の線)から構成されます。
それぞれテクニカル指標ごとに分析していきましょう。
ローソク足チャート
今回分析対象となる8月~9月のローソク足は上図の一番右の2つが該当します。
108円台前半から111円台前半のわずか3円前後で上下動し、非常に値幅の小さな展開となりました。
これだけ値幅が小さくなった理由は、連日ニュースで放送されている北朝鮮問題の緊迫化があげられるでしょう。
軍事衝突が起きるかどうかの動向に注目が集まっている影響か、マーケットもその行く末を見守るかのように動きが小さくなりました。
今後の動きですが、北朝鮮情勢の緊迫度が高まれば円高に、緊迫度が緩まれば円安にといった展開が続くものと思います。
ここ数か月で値幅が小さい時期が続いていてストレスが溜まっていることが想定されるため、次に為替が動くときは値幅が大きくなることが予想されます。
円高・円安のいずれにせよ、ドカンと動く相場に警戒が必要です。
下段:MACD
次にテクニカルチャート下段:MACDでの分析です。
2016年11月にゴールデンクロス※が生じてから、ずっと短期線(緑色)が長期線(オレンジ色)の上にある状態が続いてきました。
しかしこの7月~9月にかけて、MACDの短期線と長期線が交わってしまいました。
円高・円安どちらに動くべきか市場が迷っている状況で、予想がつきにくい展開となってきました。
今後のUSD/JPY予想
前回の投稿までの米ドル・円予想からレジスタンスラインとサポートラインは変更ありません。
上値目途となるレジスタンスラインが119円付近、下値目途となるサポートラインが108円付近にあると見ています。
8月に一時的に108円台前半まで円高が進んだ際も、しっかりと108円のサポートラインは有効に働いて円安方向へ反発しました。
ただしMACD分析で書いた通りマーケットは迷走中ですので、方向感は前回までの円安方向からニュートラルへ変更します。
AUD/JPYの分析
(上図:楽天FXのMarket Speed FXを使用)
つづいてAUD/JPYを分析します。
上段:ローソク足
AUD/JPYの8月~9月の相場も若干の円高となりました。
8月のAUD/JPYは88円台前半でスタートし、ジリジリと円高が進み、一時85円台中盤まで円高が進みました。
豪ドル安の要因はオーストラリア経済関連ではなく、こちらも北朝鮮問題に絡むリスク回避の動きによるものと考えられています。
下段:MACD
次にAUD/JPYのMACD分析です。
テクニカルチャート下段に表示されている通り、2016年11月のゴールデンクロス以降、緑色の短期線がオレンジ色の長期線を上回る流れが続いています。
USD/JPYに比べるとAUD/JPYの方がより円安方向へ進んでいる証拠で、上昇トレンド(円安トレンド)が継続していると考えてます。
今後の予想
豪ドル/日本円の上値・下値の目途は前回のFX相場予想から変更なく、上値目途となるレジスタンスラインは89~90円付近、下値目途となるサポートラインは80円付近と予想しています。
AUD/USDの分析
最後にAUD/USDの分析です。
上段:ローソク足
豪ドル/米ドルの8月~9月は、約240pips程の小さな値動きでおさまりました。
豪ドル高/米ドル安の動きが顕著で、高利回りな商品にお金が集まりやすいリスクオンの相場になっていることを示唆しています。
下段:MACD
最後にAUD/USDの下段:MACD分析です。
MACDの角度は浅いものの緑色の短期線と長期線が右肩上がりで、且つ短期線が長期線を上回って推移しているため、上昇トレンドが続いている状況です。
今後の予想
前回のFX相場予想から変わらず、豪ドル高/米ドル安が続くと予想し、レジスタンスライン:0.8200、サポートライン:0.7800と見ています。
実際、8月に豪ドル安になった際は0.7806あたりで反発しましたので、サポートラインが効いていることが確認できました。
FX・外国為替の相場予想 まとめ
→中立 米ドル・円(USD/JPY) ・・・(だが、頭の片隅では円安方向では?と思う)
↗やや上昇 豪ドル・円(AUD/JPY)
↗やや上昇 豪ドル・米ドル(AUD/USD)
※先月の予想から、米ドル・円(USD/JPY)を「やや上昇 → 中立」に変更しました
以上、本日はここまで。
それでは!
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