このブログで何度も運用実績を紹介してきたロボアドバイザー:THEOですが、2017年8月24日にフルモデルチェンジを予定していることが発表されました。
THEOの運営会社:お金のデザイン社のプレスリリースによると、”User First”の思いをTHEOへ反映させるためのモデルチェンジで、「使いやすく・わかりやすく・誰にも使ってもらう」ために、THEOの設計をゼロから見直したということです。
モデルチェンジの中には最低投資額10万円→1万円への引き下げされる他、投資家にとって魅力的な内容が含まれていましたので、当ブログで情報共有したく記事にしました。
THEOフルモデルチェンジ その内容は?
今回のTHEOの変更点は、「フルモデルチェンジ」という仰々しい宣伝文句にも納得できるほど、中身のある内容となってます。
変更点は大きく分けて3つあります。
1、最低開始金額を1万円に引き下げ
THEOの最低開始金額が1万円に変更となりました。
サービススタート以来、最低開始金額は10万円となっており、わたしも10万円でスタートしました。
THEOの口座を持つと1万円から始められる積立てサービスが現行でもありますが、THEO口座開設事態は最低でも10万円が必要です。
ライバルのWealthNaviはいまだに30万円を最低開始金額としているので、お金のデザイン社は10万円でも十分に妥当と考えていたのかもしれません。
しかし、投資家の思いは違いました。
THEOを運営するお金のデザイン社が2015年に実施した調査結果によると、下図の通り投資家が希望する投資開始金額は5万円以下が70.3%という結果でした。
(引用:お金のデザインHP https://www.money-design.com/news/2017-08-07)
より多くの人にTHEOを始めてもらうには今の最低開始金額:10万円ではダメだと考え、1万円へ引き下げる決断をされたのでしょう。
より多くの人に資産運用を届けたいとする「お金のデザイン社」の思いが伝わってくる変更ですね。
2、投資方針のもとになる質問事項の簡易化
より多くの投資家が使うようになると、より簡易にスタートできる仕組みが必要です。
THEOを利用開始するにあたり、投資家が5つの質問に答えることで投資方針が提案され、その内容を元に海外ETFでポートフォリオが組まれます。
たった5つの質問に答えるだけなので、いかにも楽なように感じますが、実はこの質問の中に金融専門用語が多分に含まれており、万人向けになっていない部分がありました。
この課題を解決するため、下表のように簡易的な質問となるよう変更されました。
質問 | 変更前のTHEO | 新しいTHEO |
1 | 年齢 | 年齢 |
2 | 資産運用の経験 | 現在の年収 |
3 | 元本の安全性の重要視の度合い | 毎月の貯金の目安 |
4 | 投資した資産が値下がりした時の行動 | 現在の金融資産額 |
5 | インフレが起きた際の資産価値減少への懸念の度合い | THEOをいくらから始めたいか |
確かに右の「新しいTHEO」であれば、誰でも回答できるやさしい質問になっていると思います。
また、年齢に応じた平均的な数値を表示してくれる機能も搭載される予定で、より判断しやすい内容となるようです。
3、THEOにおまかせモードの搭載
新たに「THEO におまかせ」モードが搭載されました。
従来のTHEOのポートフォリオもある程度「おまかせ」と言える状態だったと思いますが、プレスリリースの内容を読む限りでは、おまかせ度合いがより高い機能が搭載されたと解釈できました。
「おまかせ度合いがより高い機能」とは、投資家のプロファイルに基づき運用方針を決定する機能が加わった点があげられます。
従来のTHEOは5つの質問の回答結果から運用方針(案)が提示されていましたが、「THEOにおまかせ」モードにすると投資家のプロファイル情報にもとづき運用方針が作られ、資産配分が算出されます。
プロファイルとは年収や年齢などを指しますが、これらは時が経つに従い変動することになるため、1年に1回、年齢や市況に応じて資産配分を自動変更してくれるそうです。
年収や年齢に応じて、THEOが考える最適な資産運用方針を提示してくれるというわけですね。
ここまで踏み込んだ提案をする投資システムは、業界初ではないでしょうか?
既存の投資家も「THEOにお任せ」モードに変更することが可能ということなので、8/24に新機能がリリースされたら、ぜひ試してみたいと思います。
以上、本日はここまで。
それでは!
コメント