外国為替相場:FXの月例の相場予想を始めます。
前回のFX相場の予想では、落ち着いた相場環境で為替変動の動きは小さくなっていました。
そんななか、私は円安/ドル高/豪ドル高が進むと予想しました。
【前回、7月上旬時点の予想】 ↗やや上昇 米ドル・円(USD/JPY) |
それでは7月のFX相場実績の分析と、8月からのFX相場を予想します。
対象のFXペア
このFX相場予想の投稿では米ドル・豪ドル・円の3通貨の組み合わせで相場予想を行います。
具体的には・・・
USD/JPY 米ドル/円
AUD/JPY 豪ドル/円
AUD/USD 豪ドル/米ドル
です。
この通貨ペアを選んだ理由は、
- 取引量が多く流動性が高い!
- 日本人に人気が高い通貨ばかり
- 経済状況など景気に敏感な通貨であるため、世界の金融情勢を把握できる
- 政治・経済ともに安定した先進国でカントリーリスクが小さい
以上より、米ドル・日本円・豪ドルの3通貨ペアを対象に予想を行います。
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USD/JPYの分析
まずは米ドル・円の分析から始めます。
上図は2017年8月7日時点の月足チャートです。
チャート内のテクニカル指標は、上段:ローソク足、下段:MACD(オレンジ色と緑色の線)を使ってます。
それぞれ見ていきましょう。
ローソク足チャート
今回分析対象となる7月~8月のローソク足は上図の一番右の2つが該当します。
110円台前半から114円台中盤を上下する展開となりました。
今後の動きですが、トランプ大統領の不透明な政策に不安が出れば円高に、米国の金利上昇圧力が強まれば円安にといったわかりやすい展開が続くものと思います。
米国の金利が上昇すれば米ドルと円の金利差が生じることになり、より高金利な米ドルが買われるためです。
ここ数か月ローソク足の長さが短いため、かなりのストレスが溜まってきていると思われます。
円高・円安のいずれにせよ、そろそろドカンと動く相場がやってくるのではないでしょうか。
下段:MACD
次に下段に表示したテクニカルチャート:MACDで分析してみます。
2016年11月のゴールデンクロス※以来、短期線(緑色)が長期線上(オレンジ色)にある状態が保たれてきました。
しかしこの7月~8月にかけて、ついにMACDの短期線と長期線が交わってしまいました。
まさに市場が円高・円安どちらに動くべきか、迷っている状況にあります。
今後のUSD/JPY予想
前回の投稿までの米ドル・円予想と変わらずといった感じです。
上値目途となるレジスタンスラインが119円付近、下値目途となるサポートラインが108円付近にあると見ています。
引き続き、108円~119円のレンジでの推移と予想します。
MACDでも書いた通りマーケットはやや迷走しているようにも見えます。
しかし後述する豪ドル/日本円においてはリスクオンの流れが鮮明に出ているため、豪ドル/日本円と相関度が高い米ドル/日本円も引き続き上昇が続くのでは?とみています。
AUD/JPYの分析
(上図:楽天FXのMarket Speed FXを使用)
次に豪ドル・円を分析します。
上段:ローソク足
AUD/JPYの7月~8月の相場は大きく円安が進行しました。
7月の豪ドル/日本円は86円台でスタートし、徐々に切りあげていった結果、高値で一時89円台中盤を付けました。
米ドルによる金利の上昇を意識して、高金利通貨である豪ドルもつられて買われた模様です。
下段:MACD
上図の下段に表示されている豪ドル/日本円のMACDは、2016年11月のゴールデンクロス以降、短期線が長期線を上回る流れが続いています。
はっきりとした上昇トレンド(円安トレンド)の兆候が出ていると考えてます。
今後の予想
豪ドル/日本円の上値・下値の目途は前回のFX相場予想から変更なく、上値目途となるレジスタンスラインは89~90円付近、下値目途となるサポートラインは80円付近と予想しています。
上値目途のレジスタンスライン:89円~90円に近づいてきました。
90.25あたりをはっきり上回れば、より上の円安ステージへ進むことになるでしょう。
近々、豪ドル/日本円のレジスタンスラインのブレイクが起きるか?
注目です。
豪ドル/米ドルの分析
最後に豪ドル/米ドルの分析です。
この通貨ペアは、今年に入ってもっとも傾向が見えにくかったのですが、7月に大きな動きがありました。
上段:ローソク足
豪ドル/米ドルの7月~8月は、約500pips程の範囲で大きな値動きが起き、2017年に入ってからは最大の値動きとなりました。
全般的に豪ドル高/米ドル安の動きが顕著で、リスクオンの相場になっている模様です。
リスクオンということは、高金利通貨や株式などのリスクが高くてもリターンが期待できる金融商品にお金が集まることを示唆しています。
下段:MACD
上図の下段:MACDを見ると、角度は浅いものの短期線と長期線が右肩上がりで、且つ短期線が長期線を上回って推移しているようです。
この形であれば、多少の下落があったとしても、押し目で上昇トレンドは続くのでは?と予想できます。
今後の予想
前回のFX相場予想では「方向感もなく上昇・下落を繰り返すのでしょう」と予想しましたが、7月の動きによって豪ドル高/米ドル安が鮮明になりました。
今後はレジスタンスライン:0.8200、サポートライン:0.7800の間で推移するのでは?と予想しています。
FX・外国為替の相場予想 まとめ
↗やや上昇 米ドル・円(USD/JPY)
↗やや上昇 豪ドル・円(AUD/JPY)
↗やや上昇 豪ドル・米ドル(AUD/USD)
※先月の予想から、豪ドル・米ドル(AUD/USD)を「中立 → やや上昇」に変更
以上、本日はここまで。
それでは!
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