2017年3月~4月の営業停止処分からの復帰を目指すみんなのクレジットでトラブル発生です!
2017年7月に満期を迎えたファンドの償還金が返済されていない模様です。
返済遅延トラブルについて、みんなのクレジットのホームページには何も公表されていない状況ですが、複数の投資家が全く同じことを言っていて、その中には著名な「けにごろう」氏もいるので、情報の信ぴょう性は高いでしょう。
みんなのクレジットでいったい何が起きているのでしょうか?
※注意情報※ みんなのクレジットのファンドは返済遅延が生じているようなので、投資をする際はご注意ください(2017年9月20日時点) みんなのクレジット|重要なお知らせ!これって詐欺じゃないの? 2017/7/6 |
7月28日満期を迎えるファンドの元本が返済されない
金融検査の結果、みんなのクレジットは3月~4月にかけて1か月の営業停止処分を受けたのは記憶に新しいところです。
営業停止処分が明けてからも、体制の再構築などを理由に営業活動はストップしていたものの、運用中ファンドの分配金や、期日到来ファンドの償還金の返済は行ってきました。
私も4月末に最後のファンドの期日が訪れ、無事に返済してもらえました。
【参考記事】 みんなのクレジット|無事に資金が返金されたことをブログでご報告! 2017/5/3 |
しかし、事件は7月28日に満期を迎えたファンドの返済でおきました。
《第74号》 不動産ローンファンドの元本返済ストップ
上図の74号 不動産ローンファンドが7月28日に期日を迎えましたが、元本が返済されないというのです。
第74号は分配金の支払いはありましたが、元本の返済がありませんでした。
この件について、みんなのクレジットへ問合せ中です。
単なる手続きの遅延などであればよいですが。
参考:けにごろう氏のブログ http://kennygorou931.blog84.fc2.com/blog-entry-892.html
実は、みんなのクレジットはかねてより1~2日程度の返済遅延は散見されていたそうなので、今回も事務手続き上の遅れか?と「けにごろう氏」は見ていた模様です。
しかし、今回はマジで遅延していることが判明しました。
一部の投資家による妨害?
みんなのクレジットから、7月28日に元本が返済されなかった理由が別途メールで送られているようです。(該当ファンドを所有していない私にメールは届いてない)
その内容を紐解くと、、、
- 23名ほどの一部の投資家が融資先に直接的な資金回収の動きをしている
- その結果、融資先企業の不動産売買取引ができなくなっている
- 融資先企業の営業がストップすれば、ソーシャルレンディングのファンド償還金も滞らざるを得ない
4月にみんなのクレジットが営業停止処分となった際に「被害者の会」が結成されて、法的手続きに参加するとかしないとかいった話がありました。
その延長か定かではありませんが、とにかく「23名の投資家のせいで数百人~数千人の投資家に迷惑がかかってるんだ!」と、みんなのクレジットが以下のような文面で怒ってます。
今回の一部投資家の方々による弊社融資先へのアクションによって融資先の決済等の業務に支障をきたし、結果今回の他数千人の投資家様への償還や配当に極めて多大な悪影響をもたらすこととなりました。
このことは、最悪の場合アクションを起こされた方々が逆に法的対応の対象となり得る可能性も不本意ながら生じます。
いやいや、怒りたいのは散々噓をつかれてきた投資家のほうですが、、、。
今後、償還を迎えるファンドへの影響は?
今後、償還を迎えるファンドに影響があること必至でしょう。
なぜなら、みんなのクレジットはグループ会社への融資が9割を超えていたということで、1企業の営業停止がグループ各社に悪影響を及ぼす可能性があり、いろんなファンドで返済遅延がおきることが想定されるためです。
7月28日以降の償還予定の案件についても、予断を許さない状況にあるでしょう。
みんなのクレジットの返済遅延から得られる教訓
今回のみんなのクレジットの不祥事や返済遅延の最大のポイントは、ガバナンス不全にあると私は考えてます。
ガバナンスが効いてなかったからこそ、以下のような管理不行き届きを招きました。
- ファンドの120%相当の評価額の担保と広告していたものの、実際は20%にも満たず、担保設定されてない案件さえあった
- 投資家から募った資金が当時の代表:白石氏の私的目的に流用された
- ファンド資金が別のファンドの申込みキャンペーンに流用された、、、等
【参考記事】 みんなのクレジット|重要なお知らせ!これって詐欺じゃないの? 2017/7/6 |
みんなのクレジットのケースを見ていると、オーナー:白石氏の力が強すぎて歯止めがきかなかった印象を受けます。
その点、第3者でしっかりした企業から出資を受けているmaneoやクラウドクレジットは、ガバナンスという点においては安心できるのかなと思います。
ファンドの見極め以前に、ソーシャルレンディング事業者の見極めが重要である最たる例として、今後活かしていく必要性を感じました。
以上、本日はここまで。
それでは!
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