投資信託|シャープレシオで低リスク・高リターン銘柄を見つけよう!

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リスク・リターンの関係から、コスパの良い投資信託を見つけるための指標:シャープレシオについてご紹介したいと思います。

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ローリスク・ハイリターンを探す指標?

投資信託を選ぶときには収益率(リターン)ばかりが気になりますが、同時にリスクについても考慮に入れておく必要があります。

金融におけるリスクとは、単純に翻訳した「危険」という意味ではなく、値動きのブレ幅を示す言葉です。

利益・損失の両方が大きくなる可能性があれば、リスクは高いことになります。

投資信託の投資家にとって理想的なのは、期待収益率が高くリスクが小さい投資信託を買うことでしょう。

しかし、世の中そんな都合の良い投資信託はなく、平均収益率が高ければリスクも高いのが一般的です。

そうすると投資家はローリスク・ローリターン、ハイリスク・ハイリターンを必ず受け入れる必要があるのでしょうか?

実はシャープレシオを使えば、リスクの割に平均収益率が高い投資信託を見つけることが可能となります。

シャープレシオとは?

シャープレシオとは過去の平均収益率をリスク(値幅)で割った値で、シャープレシオの値が高いほど、少ないリスクで高い収益率を過去に得てきたことを示します。

シャープレシオの計算式

具体的な計算式は以下の通りです。

【シャープレシオの計算式】

平均収益率(%)÷リスク(%) 

計算が苦手だな~・・・なんて不安に思う方に朗報です。

多くのネット証券会社で、投資信託ごとに平均収益率、リスク、シャープレシオは公開されていますので、自分で計算する必要はありません。


(図引用:楽天証券マイページのとある投信の情報)

シャープレシオの計算例

2つの投資信託を例にあげて、シャープレシオについて詳細を確認してみましょう。

  • 投信A:平均収益率10%/年、リスク20%
  • 投信B:平均収益率3%/年、リスク10%

上記の例を図に表すと、下図の通りです。

投信Aのシャープレシオ

投信Aのシャープレシオは、10%÷20%=0.5です。

また統計学上、平均収益率にリスクを加味した範囲、すなわちー10%から+30%の範囲内におさまる確率は約67%と言われています。

投信Aに投資する場合の心構えとしては、最悪-10%の含み損になることを覚悟のうえ平均収益率+10%を目指し、運良ければ+30%になるチャンスもある、ということになります。

投信Bのシャープレシオ

投信Bのシャープレシオは、3%÷10%=0.3です。

統計学上では平均収益率にリスクを加味した範囲、すなわちー7%から+13%の範囲内におさまる確率は約67%と言われています。

投信Bに投資する場合の心構えとしては、最悪-7%の含み損になることを覚悟のうえ平均収益率+3%を目指し、運良ければ+13%になるチャンスもある、ということになります。

投信A, Bのシャープレシオの例から言えること

投信Aと投信Bのシャープレシオは「投信A 0.5 > 投信B 0.3」となるため、シャープレシオのパフォーマンスは投信Aの方が高いと言えます。

しかし、みんなが投信Aに投資すべきか?と言うと、そうとも言い切れません。

例えば含み損の最大値の観点で考えると、「投信A -10% < 投信B -7%」となり、より安全性を重視したい人は投信Bを選んだ方が良いかもしれません。

投信A, Bの例から言えることは、リスク・リターンを考える場合、効率の良さを知る指標としてシャープレシオは重要ですが、実際に何%の損を受け入れることを覚悟すべきか、絶対値でも検証が必要ということです。

シャープレシオを使う場合の注意点

最後に、シャープレシオを使う場合の注意点をいくつかご紹介します。

同分類の投資商品でシャープレシオの比較を行うべし

リスクが大きければ平均収益率も大きいというのが投資の鉄則で、債券はリスクも平均収益率も小さく、株式は共に大きい傾向にあります。

また投資先が国内か海外かによってもリスクと平均収益率の傾向は異なります。

そのため、シャープレシオは同分類の投資商品で比較することが大切と言うことができます。

例えば、「国内株式の投資信託の中でシャープレシオを比べる」、「海外債券の投資信託の中でシャープレシオを比べる」といった具合です。

シャープレシオはあくまで過去データである

シャープレシオはパフォーマンスの高い投信を示す指標ですが、決して万能なわけではありません。

特にシャープレシオの計算で使われる数値は過去の実績であり、将来を予想するものではないことに注意が必要です。

当然、投資信託の収益率は年によって大きく変動しますので、収益率が高かった投信(シャープレシオが高かった投信)が、翌年は急落なんてこともありえます。

あくまで過去データとして参考程度にすべきですし、なるべく長期間のシャープレシオの推移を見た方がよいでしょう。


以上、本日はここまで。

シャープレシオで比較しながら投資信託をリサーチすれば、同一分類内で低リスク・高リターンな投信を見つけることができるかもしれませんね!

シャープレシオで投資信託ランキングなんて作ってみたくなりました。

それでは!

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