業務停止処分から立て直し中のみんなのクレジットから、新たなお知らせが届きました。
内容が衝撃的だったため、当ブログでも共有させていただきます。
※注意情報※ みんなのクレジットのファンドは返済遅延が生じているようなので、投資をする際はご注意ください(2017年9月20日時点) みんなのクレジット|7月返済に遅延発生!訴訟問題へ発展か? 2017/7/31 |
みんなのクレジット これまでの経緯
ソーシャルレンディング:みんなのクレジットが金融検査の結果、多数の管理不備がみつかったため、2017年3月~4月にかけて1カ月の営業停止処分が下されました。
関連記事:みんなのクレジット|行政処分が決定!1カ月の業務停止、そして社長交代へ |
そしてこの度7月5日に、金融検査で指摘受けた内容の詳細報告がみんなのクレジットからメールで届きました。
ホームページ上にこの情報は掲載されておらず、あくまで口座を持った会員のみに届いている模様です。
私は既にみんなのクレジットから全額お金を引き出してしまいましたが、口座は解約せずにキープしていたのが幸いして、メールが届いた模様です。
関連記事:みんなのクレジット|無事に資金が返金されたことをブログでご報告 |
メールの中には、これまで明かされなかった赤裸々な重要事実がつらつらと書かれてました。
さすがに、みんなのクレジットは詐欺を犯したんじゃないの!?と疑わざるを得ない内容でした。
伊藤忠商事も出資中のソーシャルレンディングCrowdcredit
みんなのクレジットからのお知らせ内容
金融検査の結果、証券取引等監視委員会から受けた指摘を大きく分類すると、以下の2点でした。
- 金融商品取引契約の締結、または勧誘において誤解を生じさせる行為
- 業務運営について投資者保護上問題がある状況
3月に、みんなのクレジットから金融検査の結果に対する見解が既に出されておりましたが、今回7月5日に届いたメールの内容は、3月に語られなかった多くの重大事実が書かれていました。
以下、新たな事実を中心に詳細を見ていきましょう。
1, 金融商品取引契約の締結、または勧誘において誤解を生じさせる行為
1, の指摘について、その内容は次のA~Bの2点に分かれます。
A,貸付先について誤解を生じる表示
みんなのクレジットが取り扱うファンドの貸付先が親会社である株式会社甲やグループ会社に集中していた、というのは金融検査の結果が出た直後にも報告がありました。
今回のメール報告では、その「集中」の内容について言及されていました。
なんと!融資残高ベースで全体の97.6%も親会社グループに貸出していたことが明らかになったのです。
さらに、貸付金の返済についても、不動産事業等による収益から返済する旨をウェブサイトに表示しておりましたが、実際には他ファンドからの貸付金から返済されていました。
【新たな事実】
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B,担保について誤解を生じる表示
ウェブサイトに掲載する広告においては、「不動産ローンファンド」という名目で資金を募集し、あたかも不動産を担保にするかのような形になっていましたが、実際は「有価証券」を中心とした担保になっていました。(これはファンド募集画面にも説明があったので問題ないかと・・・)
一方で、口座開設の勧誘Webページには「担保は融資時に融資金額の120 %以上の価値を保全」と表記をしていながら、実際に120%以上の価値は守られていませんでした。
それどころか、「担保付き」と表示していながら実際には担保が設定されていないファンドさえあった。
なお担保として設定されていたのは未公開の親会社株式だったので、親会社の経営破綻等の発生時に担保権の実行による貸付金の回収可能性は極めて低い状況あった。
広告ページに貸出額の120%以上の担保を設定することを記載している以上、これを守らないのは言語同断です。
ましてや「担保付き」案件なのに担保設定さえしてないのは、詐欺行為では?と悪意さえ感じます。
【新たな事実】
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2, 業務運営について投資者保護上問題がある状況
2, の指摘について、その内容は次のA~Eの5点に分かれます。
A, ファンド償還資金に他ファンド出資金が充当される状況
投資家から募集した出資金により貸し付けられた資金が、親会社の代表であった白石の指示により、既存のファンドの償還資金に充当されていた。
【新たな事実】
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B,キャッシュバックキャンペーンにファンド出資金が充当されてた
みんなのクレジットといえば「キャッシュバックキャンペーン」と言われるほどにキャッシュバックざんまいでしたが、キャンペーン費用の原資の一部は親会社からの協賛金だった。
しかも親会社の協賛金はみんなのクレジット経由で借り入れたファンド出資金から捻出されていた。
親会社はファンドを借り入れる際は別の事業に使うことを明記しているのに、実際はグループ子会社:みんなのクレジットでお金を集めるためにばら撒くエサになっていたということです。
【新たな事実】
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C, 白石前代表がファンド出資金を個人的支払いに流用
グループの代表であった白石氏は、ファンド資金を親会社の社員に指示をして、自身の預金口座並びに自身の債権者に送金をさせていた。
【新たな事実】
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D, 甲グループの増資にファンド出資金が充当されている状況
投資家から募集した出資金が、グループの代表であった白石氏の指示により親会社に全額貸し付けられた後、グループ会社や関係会社の増資に充当され、グループ会社間において貸借が繰り返されていた。
【新たな事実】
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E, ファンド借入を返済することが困難な財務状況
みんなのクレジットのファンド出資金の最大の貸付先である親会社は、2016年5月 から同年11月の間に累積赤字を増加させており、2016年8月から同年10月において債務超過の状態にあった。
しかし同じタイミングである2016年5月~11月にかけても親会社、及びグループ会社への貸付は継続されていたため、短期借入金が流動資産を大きく上回る状況になった。
みんなのクレジットの現在の貸付状況
ここまでの内容でも既に呆れてしまう状況ですが、それに加えて報告メールの最後に、とてもヤバい事実が書かれていました。
詳細は以下の通りです。
2017年年6月28日の償還前の6月20日時点において、グループ会社への貸出残高33億4450万円のうち、みんなのクレジットが抵当を付した保全資産は5億9263万円
つまり保全資産は親会社、及びグループ会社への貸付全体の約17.7%!と極めて低い状態にあるのです。
親会社の経営が順調にいき、貸出残高の約33億円がすんなり返済されれば担保は不要です。
しかし、親会社、及びグループ会社は2016年に多額の赤字を出しており、本業が順調であるように見えません。
貸出残高約33億円のうち、保全資産の約6億円に加えてどれくらいが投資家の手元に戻ってくるのでしょうか?不安でなりません。
白石前代表への訴訟も含め、投資家のファンド資金の回収に全力を尽くしてほしいです。
以上、本日はここまで。
それでは!
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