日経平均株価の分析・予想について、月例レポートを投稿します。
今回の投稿では、日経平均株価の2017年6月の分析、及び2017年7月以降の予想について書きます。
先にネタバレになりますが、6月に入り日経平均株価は20,000円の大台を突破しました。
この記事を投稿する7月に入っても20,000円の勢いをキープしており、株価は次のステージに突入したのでは?という予感さえ漂ってます。
それではテクニカル指標:ローソク足とMACDを用いた分析を始めます。
※この投稿は筆者A氏の個人的な見解です。投資を勧誘するものではありません。投資は自己責任で行ってください。
前回2017年6月時点 日経平均の分析と予想
(図:楽天証券のアプリ:Market Speed)
上図は先月6月上旬に日経平均株価を予想した際のローソク足チャートです。
上値の目途となるレジスタンスラインは、黄色矢印から引かれたラインの上:20,000円付近と予想していました。
一方で下値の目途となるサポートラインは2本あって、1本目が青色の矢印から引いたラインの上:17,500円付近、2本目のサポートラインが赤色の矢印から引いたラインの上:14,000円前後と予想していました。
最新版!2017年7月時点の日経平均株価の分析と予想
(図:楽天証券のアプリ:Market Speed)
上図は7月4日時点の日経平均株価のローソク足チャートです。
右から2つのローソクが分析対象となる6月~7月のローソク足です。
6月は全体的には落ち着いた相場だったのでローソク足の幅は大きくありませんでした。
しかし基本的に株価上昇の傾向が続き、ついに20,000円を突破し、月末においても20,000円台をキープしました。
7月4日の終値時点においても20,000円を上回っています。
当面のレジスタンスラインと見ていた20,000円をはっきりと上回る状況が続いているため、日経平均株価は次のステージに進んだのでは?というのが、私の見解です。
年初にジョージソロスやジムロジャーズによる2017年の世界株式相場の予想をご紹介しましたが、彼らが悲観した株価暴落のシナリオは今のところ丸っきりハズレています。
参考記事:2017年株式上昇?暴落?|バフェット、ソロス、ロジャーズが語る相場の行方 |
レジスタンスライン・サポートライン
ここまで何度も書いた通り、6月下旬から日経平均株価は当面の上値目途:レジスタンスラインの20,000円を突破した状況にあるため、完全なブレイクでは?と見ています。
そのため、今回の投稿から上値と下値の値幅を引き直したいと思います。
まず上値目途:レジスタンスラインですが、直近高値で2015年6月につけた21,000円弱がありますので、21,000円を上値目途と見ています。
一方で下値目途:サポートラインですが、ここ数カ月のレンジ相場の下値である18,100円が該当するかと考えてます。
以上より、上図の通り黄色矢印から引いた線がレジスタンスラインで21,000円付近、青色↘から引いた線がサポートラインで18,100円付近ということになります。
MACD分析
(図:楽天証券のアプリ::Market Speed)
続いてMACDチャートを分析してみましょう。
MACDは相場の方向性を測る際によく用いられ、多くの投資家に愛用されるメジャーなテクニカル指標です。
上図は7月4日 時点の日経平均株価のMACDです。
昨年2016年11月頃にゴールデンクロス(紫色の短期線が緑色の中長期線を下から上へ突破する)が生じ、そのまま短期線が上、長基線が下の上昇相場の形を保っています。
私は年初から一貫して「大局的には株価が上昇局面にある」と言い続けていますが、7月までは予想通りの相場になっています。
4月のように、日経平均株価が一時的に18,000円台前半をつけようものなら、押し目買いを入れたいと考えてます。
米国の金利上昇が与える株価への影響は?
2017年3月、米国の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を0.25%引き上げるとともに、今後も継続的な利上げを見込むことが示唆されました。
このニュースを受け、金融引き締め=株価の下落といった見解を一部のエコノミストが発信する事態が起きました。
金利の上昇は本当に株価の下落を招くのでしょうか?
金利上昇と株価の関係
(参考:http://blog.livedoor.jp/business_cycle/archives/52047160.html)
上図は1988年~2014年における米国の株価と長期金利の関係をまとめたものです。(格付け会社のS&P社の資料)
この資料によると、一部のエコノミスト達が言う金利上昇=株価の下落どころか、金利上昇=株価上昇という真逆の側面が見えるかと思います。
上図でもう1つ注目すべき点として、株価のピークよりも長期金利のピークの方が先行していると言う点です。
実際に2000年1月長期金利ピークに対して2000年8月株価がピークを付けており、2007年6月長期金利ピークに対して2007年10月株価ピークを付けています。
このことから金利と株価の関係の答えを導き出すと、以下の通りでしょう。
- 足元の金利上昇は景気回復に先行する動きであり、株価は上昇する
- いつか迎える金利のピークの数か月後に、株価のピークも訪れる
つまり、金利の動向を見ていれば、株価のピークを見定めて売却できる可能性があるということです。
あくまで過去事例に過ぎませんが、過去数回で同じことが起きていることを考慮すると、有力な情報として頭に留めておくことをおすすめします。
ですから、今は私も強気で株や投信を買い進めています。
以上、本日はここまで。
それでは!
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