日経平均株価|現在の分析と今後の予想!(2017年6月版)

株式

日経平均株価の分析・予想について、月例レポートを投稿します。

今回の投稿では、日経平均株価の2017年5月の分析、及び2017年6月以降の予想について書きます。

ここ数カ月、日経平均株価は20,000円の手前で足踏みする状況でしたが、5月からの1カ月でどのような動きを見せたでしょうか?

テクニカル指標:ローソク足とMACDを用いて分析を行います。

※この投稿は筆者A氏の個人的な見解です。投資を勧誘するものではありません。投資は自己責任で行ってください。


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前回5月時点の分析と予想


(図:楽天証券のアプリ:Market Speed)

上図は先月5月上旬に投稿した際の日経平均株価のローソク足チャートです。

上値の目途となるレジスタンスラインは、黄色矢印から引かれたラインの上:20,000円付近と予想していました。

一方で下値の目途となるサポートラインは2本あり、1本目が青色の矢印から引いたラインの上:17,500円付近、2本目のサポートラインが赤色の矢印から引いたラインの上:14,000円前後と予想していました。

2017年6月 日経平均株価の分析と予想


(図:楽天証券のアプリ:Market Speed)

上図は6月7日時点の日経平均株価のローソク足チャートです。

右から2つのローソクが分析対象となる5月~6月のローソク足です。

5月は株価上昇が起きましたが、やはり20,000円を目前にして足踏みが続きました。

しかし6月に入って一気に株価が上昇し、6月2日には20,100円台を付けるようになりました!

ジョージソロスやジムロジャーズが予想した2017年株価暴落のシナリオは、今のところ大ハズレな状況ですね。

参考記事:2017年株式上昇?暴落?|バフェット、ソロス、ロジャーズが語る相場の行方

レジスタンスライン・サポートライン

6月2日に株価が上値目途:レジスタンスラインの20,000円を突破しましたが、まだ完全なるブレイクだと考えておりません。

レジスタンスラインを少しだけ超えるフェイクの可能性もあります。

次ステージ進むには、例えば21,000円近くまで上昇し、はっきりとレジスタンスラインを突破したことを確認する必要があると考えてます。

サポートラインも変わらず、1本目が青色矢印から引いたライン:17,500円付近、2本目は上図の赤色矢印から引いたライン上:15,000円付近にあると見ています。

MACD分析


(図:楽天証券のアプリ::Market Speed)

続いてMACDチャートを分析してみましょう。

MACDは相場の方向性を測る際によく用いられ、メジャーなチャートとして多くの投資家に愛用されています。

上図は6月7日 時点の日経平均株価のMACDです。

昨年2016年11月頃にゴールデンクロス(紫色の短期線が緑色の中長期線を下から上へ突破する)が生じました。

ゴールデンクロスとは、相場が上昇トレンドへ変わることを示唆しており、11月以降の日経平均株価の好調ぶりはご存知の通りかと思います。

2017年6月時点で見てもMACDの紫色の短期線が上、緑色の中長期線が下のはっきりとした構図になってまずので、大局的には株価が上昇局面にあると言えます。

4月のように、日経平均株価が一時的に18,000円台前半をつけようものなら、押し目買いを入れたいと個人的には考えてます。

好調な株式市場はどこまで続くのか?

現在の株式市場は世界的に見ても好調で、株価は右肩上がりの状況が続くのでは?と思われがちです。

しかし油断は禁物です。

景気には「波」が存在し、今は株式にとって良い「波」の流れになっているだけです。

そのうち「波」の方向が変わることに注意が必要です。

景気の循環論

景気には波があり、それは繰り返すように循環していると言われています。

具体的には、

回復→好況→後退→不況→回復

と循環しています。

IMF(国際通貨基金)や世界銀行、OECD(経済協力開発機構)などの機関が定期的に見通しを出す「GDP成長率」を見ていれば、景気動向を確認することができます。

景気の回復、好況局面ではGDP成長率が上昇し、後退、不況局面では下落する傾向があります。

景気の回復→好況局面における金融商品の動き

景気が回復→好況となる局面では消費が拡大するため、企業活動も活発になり、一般的には株価が上昇します。

製造業も活発に生産活動を行い、設備投資の気運も高まるため、原材料や原油などエネルギーの需要が高まるため、商品市場も上昇します。

一方で企業は資金調達しやすくなるため、債券価格は下がり金利が上昇します。

ただし、信用格付けが低く利回りが高いハイ・イールド債は例外で、倒産のリスクが後退することが投資家から評価されて、価格の上昇が起きます。

景気の好況が過熱化すると物価が上昇します。

過度な物価上昇は家計を圧迫するため、各国の中央銀行は政策金利を引き上げるなどの金融引き締め政策を実施し、物価上昇を抑制します。

景気の後退→不況局面における金融商品の動き

景気の後退→不況局面では、企業の業績が悪化するため、一般的に株価が下落します。

中央銀行は政策金利を下げてお金の流れをスムーズにし、景気を刺激しようとします。

投資家は安全に利回りを確保できる債券を保有しようとするので、債券価格が上昇し、債券金利は低下します。

消費意欲が後退すると企業の生産活動も停滞するため、商品や原油の価格が下落します。

資源国や新興国の通貨や債券、株式も同時に売られます。

景気の循環論における現在地

現在の世界経済を見ていると、全般的に株価が好調で、物価や不動産の価格も明確に上昇している状況です。

現在値は好況にいるのでは?と考えてます。

今後、物価の上昇が加速して各国の政策金利が上がり始めた時は、株価の下落、引いては景気の後退局面に入ってくることを警戒する必要があると考えます。

以上のことから、直近でNYダウ平均や日経平均が一時的に大きな下落を見せようものなら、押し目買いを入れたいと個人的には考えてます。


以上、本日はここまで。

それでは!

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コメント

  1. ぽぱたん より:

    【予想】
    2取引日後(8月15日?)の21時前後
    ドル円=108円50銭
    日経平均先物=19220円
    投資は自己責任☆

    • A氏 より:

      ぽぱたんさん

      コメントありがとうございます。

      15日の21時までに円高、株安が進むという予想ですか。
      いいですね。
      短期的な調整であれば歓迎です。

      はい、投資は自己責任で。

      これからも当ブログをよろしくお願いします。

    • A氏 より:

      ぽぱたんさん

      8月15日の21時前後ですが、

      ドル円=110円40銭台
      日経平均先物=19,700円台

      ということで、ハズレです。

      しかし、短期相場で値を当てるのは至難の業ですから仕方ないかと。

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