インデックス投信の積立運用の実績をブログで公開!を始めます。
※2017年11月7日に記事を更新し、11月末時点の運用実績を掲載しました
インデックス投資信託とは、日経平均、S&P500、ダウ平均のような株価指数(
わたし自身もインデックス投信には毎月積立投資を行っており、わたしの投資商品のポートフォリオで最も割合が高く、重要な資産となっています。
それでは、インデックス投信のポートフォリオと損益の推移をブログで公開したいと思います。
投資信託とは?
実績の公開を行う前に、そもそも投資信託について解説することから始めます。
投資信託とは、個人や法人の投資家から集めたお金を運用のプロが株式や債券等に投資し、その運用益から出資者の儲けが決まる金融商品のことです。
投資信託の手数料
プロに預けて資産運用してもらえるのは投資家にとって楽である反面、当然、手数料を払わなければなりません。
投資信託の手数料には3種類あります。
- 販売手数料
- 信託報酬
- 信託財産留保額
手数料の特性としては、①と③が購入時や売却時の1回のみで済むイニシャルコスト、②は保有期間に対して保有資産の●%かかるというランニングコストとなります。
手数料は投信商品ごとに決まっており、投資額に対して上限で0%のものから3%台と様々で、投資信託を選ぶ際に重要な要素になります。
投資信託はノーロード商品を選ぶこと
手数料が高いと、せっかくの運用益も目減りしてしまうので、なるべく手数料を安い投資信託を選ぶことは基本中の基本です。
特に、①販売手数料や③信託財産留保額が無料であるものも多く、①販売手数料が無料の投資信託をノーロード商品と呼ぶことがあります。
ノーロードの代表的な商品として、特定の投資指数に連動するインデックス投資信託というものがあります。
運用益と同様に手数料の安さはパフォーマンスに大きな影響を与えるので、私自身もインデックス投信を選んでいます。
私の投信のポートフォリオ
実績公開する私の投資信託について、どのような基準でどんな投資信託を選んだのか?をご紹介します。
ポートフォリオと投資割合は?
インデックス投資信託でポートフォリオを組む際にまず悩むのが、どの分類(株式、債券、REIT、国内と海外)に対して、どんな配分で投資するか?という点です。
ポートフォリオに答えはありませんが、わたしは投資信託で年間利回り10%を目指したい!という思いがあるので、株式中心でリスク高めのポートフォリオを組んでます。
また、基本的に日本国内よりも海外に投資した方が利回りが魅力的になること、新興国よりも先進国の方がリスクが小さくなることから、海外先進国中心のポートフォリオにしています。
資産分類 | 割合 |
海外株式 | 50% |
国内株式 | 20% |
債券 | 20% |
不動産(REIT) | 10% |
スクリーニング条件と評価方法
上記ポートフォリオにあげた分類(海外株式、国内株式、債券、不動産)でそれぞれ1つずつインデックス投資信託を選びます。
楽天証券の投信スーパーサーチを使えば、様々な条件で投資信託を絞りこむことができます。
私は以下の3つの条件で各分類で5つずつインデックス投資信託を抽出しました。
- 1年以上の運用実績がある
- 販売手数料が0円(無料)である
- 各カテゴリで信託報酬費用が安いトップ5
上記スクリーニング条件で抽出されたインデックス投信について、さらに以下3つの観点で評価し、投資するインデックス投信銘柄を決めていきました。
- 信託報酬+信託財産留保額の安さ
- 過去1年と3年のパフォーマンス(収益率)
- 上記1,2の総合評価
おすすめのインデックス投資信託とは?
ここまでご紹介した方法でスクリーニングと評価を行った結果、下表の4商品が私のおすすめインデックス投資信託であり、実際に積立て投資を行っています。
資産分類 | 銘柄名 |
海外株式 | ニッセイ外国株式インデックスファンド |
国内株式 | 日経225インデックスe |
債券 | EXE‐i 先進国債券ファンド |
不動産(REIT) | EXE‐i グローバルREITファンド |
そして前述のポートフォリオの割合を当てはめてみると・・・
資産分類 | 銘柄名 | 割合 |
海外株式 | ニッセイ外国株式インデックスファンド | 50% |
国内株式 | 日経225インデックスe | 20% |
債券 | EXE‐i 先進国債券ファンド | 20% |
不動産(REIT) | EXE‐i グローバルREITファンド | 10% |
私はこのインデックス投信銘柄に対して、上図の割合で毎月積み立て投資を行っています。
ここまでざっとご説明したインデックス投資信託の選択方法を詳しく知りたい方は、ぜひ過去の投稿をご参照ください。
【インデックス投資信託の選定方法やおすすめ銘柄の投稿はこちら】 |
投資信託の積立て日は何日がいいの?
積立てを行う投資信託が決まったら、次に自動積立て日について考える必要があります。
手動で積み立てていくこともできますが、毎月手動で注文を入れるのはさすがに面倒ですし、毎月、今が安いのか?高いのか?なんて悩みたくないですよね
毎月の何日に積み立てるとパフォーマンスが良いのでしょうか?
投資信託は毎月何日に積立てるのが正解?
まずは同じ悩みを持つ他のブロガーさんの記事を調べてみました。
●バリュートラスト|価値を生む・未来を託す・投資を歩く
https://www.valuetrust.net/entry/2015/09220920.htm●10万円から始める少額資産運用サイト
http://www.instock-ex.net/fund/colume16.html
他のブロガーさんの多くは「投資信託の積立購入において特定の日が良いということは無い」という結論に達する傾向にあるようです。
しかしずっと投資信託を積み立ててきたわたしの直感として、日によって規則性が出ていると思うんです。
例えば、月末は株価や投信価格がその月内で高いような気がするんです。
パフォーマンスの高い積立て日を過去データから分析
そこで、私は過去データからパフォーマンスの高い積立て日を検証することにしました。
【分析条件】
- 対象投信:ニッセイ外国株式インデックスファンド
- 分析期間:1年と3年の2種類
- 分析方法:各月の平均投信価格との乖離から投信価格が高い日、低い日を見極める
結論:投資信託の積立日のベストとワーストは?
上記の分析で、1年分析と3年分析の両方のベスト・ワーストに登場した日をまとめると下表の通りです。
ベストランキング
日 | 1年分析 | 3年分析 |
11 | 1位 | 2位 |
12 | 2位 | 4位 |
7 | 4位 | 5位 |
ワーストランキング
日 | 1年分析 | 3年分析 |
31 | ワースト 1位 | ワースト 3位 |
25 | ワースト 2位 | ワースト 2位 |
21 | ワースト 5位 | ワースト 5位 |
上の「ベストランキング」の結果から、月の前半:特に11日が積立ての設定日にベストで、月の後半:特に31日はワーストであることが分かりました。
1年と3年で同じ傾向が出ているので、信ぴょう性があるのでは?と個人的には思います。
ただし、このデータ分析はあくまでニッセイ外国株式インデックスファンドをもとに出た分析結果なので、他のインデックス投信でも同じ結果になるとは限りません。
最近のニッセイ外国株式インデックスファンドの傾向として取り扱ってください。
【投信のベスト積立て日について詳しく知りたい方はこちら】 |
さて、ここからは本題の投資信託の実績の公開を始めます。
インデックス投資信託の実績を公開
各インデックス投資信託の月次の評価推移をまとめたが上のグラフで、2月の積立開始時点を0として、累計の評価損益を元本で割って%表示したものです。
10月末時点のインデックス投信のパフォーマンスを見ると、「日経225インデックスe」が「ニッセイ外国株式インデックスファンド」を逆転して+12%強の利益を上げています。
11月になってさらにその差は開き、「日経225インデックスe」の利回りが+14%強にも達しています。
日経平均株価の上昇が顕著に表れていますね。
その他、「EXE-i グローバルREITファンド」や「EXE-i先進国債券ファンド」も低成長ながらプラス収益を確保しています。
参考までに直近5か月の実績推移を下表の通りまとめました。
9月から急激に利益が増した感じがします。
インデックス 投信銘柄 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 |
ニッセイ外国株式インデックスファンド | 3.88% | 4.66% | 2.82% | 8.08% | 8.15% | 8.01% |
日経225インデックスe | 3.73% | 2.77% | 0.66% | 6.45% | 12.31% | 14.58% |
EXE-i 先進国債券ファンド | 2.85% | 2.59% | 2.09% | 3.11% | 2.93% | 2.30% |
EXE-i グローバルREITファンド | 2.74% | 3.30% | 2.08% | 5.24% | 3.34% | 4.12% |
合計 | 3.53% | 3.73% | 2.53% | 7.40% | 8.39% | 8.66% |
日経平均株価やNYダウと比較
私のおすすめポートフォリオが本当にいけてるのか?を検証するため、主要ベンチマークとの比較をご紹介したいと思います。
ここで用いるベンチマークは、日本を代表する株式指標:日経平均株価と、アメリカ市場のNYダウを使いたいと思います。
NYダウ・日経平均株価共に2月1日時点の始値を±0%とみなし、月末時点の株価をもとにパフォーマンスを%で計算します。
おすすめインデックス投信ポートフォリオ、日経平均株価、NYダウのパフォーマンス比較を行った結果は下グラフの通りです。
10月末時点では、NYダウと日経平均株価が肉薄し、おすすめポートフォリオが頭一つ下の収益率となり、11月もその差が広がっています。
世界的に株式の上昇が続いてますので、このような上昇の相場においては、分散投資、且つ積立ての安定的ポートフォリオのパフォーマンスが低く見えるのは仕方がないかと思います。
参考までに直近5か月のベンチマーク比較の推移を下表の通りまとめました。
銘柄 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 |
おすすめポートフォリオ | 3.53% | 3.73% | 2.53% | 7.40% | 8.39% | 8.66% |
日経平均株価 | 5.85% | 5.44% | 4.04% | 9.32% | 16.30% | 20.07% |
NYダウ | 7.48% | 10.88% | 10.69% | 14.64% | 17.69% | 22.19% |
とにかく、どのマーケットも好調ということですね(笑)
おすすめポートフォリオは長期投資を前提に考えていますので、じっくりと他のベンチマークを上回っていってほしいです。
以上、最新のインデックス投信の運用実績のご紹介でした。
証券会社が破たんしたら保有中の投信はどうなる?
「証券会社が破たんしたら、保有中の投資信託や預入金はどうなるか?」
少し話が脇道に反れますが、誰しも証券会社が破たんしたら、保有中の銘柄や預入金は無くなるんじゃないか!?って不安になることありますよね。
投資家の資産は信託銀行で保全される
一般的な証券会社は、投資家から預かった株式や投資信託などの資産について、自社の資産と別に信託銀行などで管理する義務があります。
つまり証券会社が破たんしても信託銀行で資産は守られるはずです。
しかし時々、分別管理の義務違反を犯している証券会社もあって、ニュースで大騒ぎすることがあります。
分別管理を怠った証券会社にあたってしまった場合、投資家に株式や投資信託等を返還できないケースが生じうるのですが、投資家が丸々損をしてしまうのでしょうか?
日本投資者保護基金による保全
証券会社の投資家保護制度として日本投資者保護基金というものがあります。
上記のように証券会社が分別管理を怠ったことで被害を被った投資家に対して、保護基金は1人1,000万円まで補償することになっています。
ここまでの内容をまとめると、証券会社が潰れてしまっても投資家の資産は以下のように保護されることになってます。
- 分別管理された信託銀行に引き継がれ、株式や投信が投資家に返還される
- 証券会社が分別管理していなかった場合でも、日本投資者保護基金により1人1,000万円まで補償してくれる
こうやって見ると、株式や投信に関わる投資家の資金はしっかり保護されていることが分かります。
しかしこの保護制度も国が認めた証券会社に限りますので、国内に届け出がない外国の証券会社や、そもそも許可を得ていない証券会社などに投資してしまうと、保護の適用外になってしまうので注意しましょう。
以上、本日はここまで。
それでは!
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コメント
こないだはソーシャルレンディングの税金の記事ありがとうございました!
いや、素晴らしい。
ソーシャルレンディングの会社の詳しい人や知恵袋の詳しい人に聞いてザックリフワッと理解してはいましたが、完璧な内容でした。
今回はそのお礼ともう一つ要件があります。
とあるブログの資産運用の精査をして頂きたいと思っています。
URL貼るより
あっきんブログで検索してもらうと一発ででます。
この資産運用がかなり強烈で私が見るところ真似出来るようやり方公開していて、年利20%とか達成してて、素晴らしいのですが金融庁に許可取らずEA販売したり、
やや怪しさもあるんです。
そこでAさんのご意見お聞きしたいと考えた次第です。
Aさんが良ければブログの記事にしてもらいたいぐらいです。
それが難しいならばメールでお返事頂けたらと思っています。
匿名希望さん
コメントありがとうございました。
ソーシャルレンディングと税金の件、こちらこそ記事のテーマを提案いただき、ありがとうございました!
さて「あっきんブログ」について初見だったのですが、素晴らしいブログだと思いました。
ここに書かれているのはリアルな投資体験談だと思います。
一方であっきんさんの投資の主力となっているFXトラリピについては、マーケットに大きな変化があった場合に大丈夫なのかな~?と懸念はあります。
またEA販売の件は、投資助言・代理業登録の必要ありのケースと無しのケースがあって、グレーなようです。心配ならば法律の専門家の意見を聞いた方がいいでしょうね。
ということで各論に対してはいろいろ意見はあるものの、投資ブロガーさんとしての情報発信力は素晴らしく、私も勉強させて頂きたいと思いました。
今後とも、当ブログをよろしくお願いいたします!