ネットネット株｜日本株式で割安株をスクリーニングした結果(2017年4月)

バリュー投資法のネットネット株に関する月例投稿を始めます。

ネットネット株とは、故・ベンジャミン・グレアム氏が提唱したバリュー投資の1手法です。

このブログでは、毎月一定の条件でスクリーニングした株式銘柄から、ネットネット株に該当する割安株を探しています。

しかしネットネット株の計算条件がかなり厳しく、約30銘柄に到達するも、いまだに見つかっていない状況ですが、今月は見つかるのでしょうか？

ネットネット株とは？

ネットネット株はベンジャミングレアム氏が提唱するバリュー投資の考え方で、1900年台中盤に考えられた古い考え方ですが、いまだに影響力は強く、多くの投資家に使われています。

例えば日本人の著名な投資家で「かぶ1000」さんという人もネットネット株投資法を独自アレンジした手法を用いて、元手の40万円を2億5,000万円に増やしたことで有名になりました。

ネットネット株の計算方法について簡単におさらいします。

過去の投稿で何度も紹介しているので、既に理解している人は次の段落へ進んでください。

グレアム氏が提唱したネットネット株の条件は、”現金等の流動資産から負債総額を引いた額の3分の2が時価総額より多い”銘柄を指します。

＜計算式＞

ネットネット株＝（流動資産－総負債）×66.7%＞時価総額

この数式のコンセプトは、企業の純粋な資産に対して株価が下回る、つまり割安な株を見つけるというものです。

グレアム氏のネットネット株を、日本人投資家「かぶ1000」さんはさらに厳しい基準でアレンジし、現代版のネットネット株の計算方法を編み出しました。

「かぶ1000」さんのネットネット株の計算式は、”在庫評価額を除いた正味流動資産に投資有価証券を加え、貸倒引当金や負債合計を引いた額が時価総額よりも多ければ割安とみなす”というものです。

このブログでは、「かぶ1000」さんのネットネット株投資法に基づき、バリュー株を探索することにしてます。

日本株を総当たりでネットネット株の計算式を当てはめるのは非現実的なので、絞り込みが必要となります。

わたしが独自に編み出した指数の組み合わせで、スクリーニングを掛ける事にしています。

スクリーニングツールとしては、楽天証券口座を持っている人ならみんな使用可能なスーパースクリーナーという機能を用いました。

※コンセンサスレーティングとは・・・アナリストによる5段階投資診断（5.強気～ 1.弱気）の平均スコア

上記のスクリーニング条件で検索した結果、22銘柄ほど抽出されました。

配当利回りの高い順に並べて、上位5社についてネットネット株の計算を進めました。

ただし過去の投稿で一度計算した企業は除いています。

ネットネット株の計算結果は下表の通りです。