(この遅延案件は2017年11月時点で解決済みです、詳しくはこちらの記事をご参照)
maneoで緊急事態が発生しました!
ソーシャルレンディング最大手のmaneoで、返済の遅延案件が発生しました。
maneoの発表する内容を読む限り、デフォルトが生じる可能性も示唆されています。
(引用:maneo https://www.maneo.jp/apl/information/news?id=3611)
先日、みんなのクレジットに対する金融検査の厳しい結果について投稿しましたが、悪いニュースが続く時は続くもんですね。
ソーシャルレンディング業界最大手のmaneoで衝撃的なリリースがありました。
現在、maneoから発表されている情報をまとめてみました。
【maneoの元本償還に関する参考記事】 maneo|初めて投資元本が返ってきた!ソーシャルレンディングmaneo体験談 【maneoの過去の運用実績に関する参考記事】 |
延滞発生の概要
本件は同一の事業者:AV社に対する融資であり、maneoにおいては「事業性資金支援ローンファンド」として募集されていました。
AV社の事業とは教育関連サービスであり、業界大手のFC本部に加盟しているそうで、「FC本部加盟者の中でもトップクラスの実績と信用を得ていた」そうです。
延滞リスクの発生!
貸付期間は3年ということで、ソーシャルレンディングでは比較的長めの返済期間が設定されており、債務者より2017年2月28日までは問題なく返済を受け、投資化にも分配されていた模様です。
しかし、maneoは2017年3月中旬に本件融資における延滞の懸念を認識しました。
債務者から何らかのニュースやプレスリリースが出されたのでしょうか?
債務者との連絡は継続できているそうですが、今後貸し付けを継続するか否か、十分に状況を把握できていないそうです。
対象ファンド:3案件
(引用:https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=280)
本件が関係するmaneoファンドは以下の3案件です。
ご自身が保有するファンドが該当しないか、ご確認ください。
- 案件名 事業性資金支援ローンファンド43号
貸付実行日 2015年11月6日
融資金額 35,000,000円
最終返済日 2018年11月28日
URL https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=280
残高 22,689,544円 - 案件名 事業性資金支援ローンファンド44号
貸付実行日 2015年11月6日
融資金額 22,258,152円
最終返済日 2018年11月28日
URL https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=281
残高 14,429,337円 - 案件名 事業性資金支援ローンファンド51号
貸付実行日 2015年11月11日
融資金額 12,740,000円
最終返済日 2018年11月28日
URL https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=291
残高 8,227,813円
担保・保証はあるの?
ソーシャルレンディングにおいてデフォルト(貸倒れ)が発生した時に元本を守ってくれるのは担保や保証です。
本件において、担保や保証は設定されておらず、本ファンドでデフォルト(貸倒れ)が生じた場合、元本を守ってくれるものは何もなかったことになります。
もちろん投資募集の際にもその旨が記載されており、投資家もリスクを承知のうえで投資したはずです。
でも、実は担保があった!
何じゃそれ!って話ですが、、、
maneoのリリースによると、投資家にはお知らせしてなかったが、実は連帯保証契約と不動産に対する抵当権設定の2つの担保・保証を取っていたことが明らかになっています。
maneoが投資家に知らせなかった理由は、これらの保全措置を行っても融資金の全額を担保できるものとは言い難く、投資家の誤解を招かないためということでした。
普通は「担保・保証あります!」とアピールした方が投資家資金は集まるのですが、融資金の全額は守れないから・・・と、投資家の気持ちになった配慮ということです。
maneo、なんていいやつなんだ!と好感度アップですね。
でも本質的には、延滞案件を出さないように融資審査をしっかりやってくださいね。。。
投資家の資金は戻ってくる?
現時点では回収については不明の状況です。今後、あらゆる手段で回収を試みます。
2017/03/29 お知らせ「【延滞発生に関するご報告】」|maneo(マネオ)|ソーシャルレンディング2017/03/29 お知らせ「【延滞発生に関するご報告】」です。maneoはソーシャルレンディングのパイオニアとして、お金を媒介とした密度の高いコミュニケーションインフラの創出を目指します。
maneoは回収を試みるとは言っているものの、上記の担保・保証をもってしても融資の全額を回収できないことは確かのようです。
つまり事業者AVが事業立て直してデフォルトを回避しない限り、本件はいくらかの元本損失が生じるのでは?と推察されます。
今後の回収の状況は、maneoのマイページを通じて随時、情報共有されるそうです。
- 該当ファンド保有の投資家に対しては
①定期的にメールで報告
②「my maneo」内の「メッセージ」にも同内容を掲載 - 該当ファンドを保有しない投資家に対しては
①「マーケット情報」ページの「事業性ローンデフォルト発生金額 推移」で報告
②不定期で「お知らせ」にて回収状況を報告
(この遅延案件は2017年11月時点で解決済みです、詳しくはこちらの記事をご参照)
以上、本日はここまで。
今後も、maneoの延滞発生について注視し、随時情報アップデートしていきます。
それでは!
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