THEOと税金|ロボアドバイザー:THEOに確定申告は必要か?

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3月15日に確定申告の締め切り日を迎えましたが、対象者のみなさまは確定申告を済ませましたか?

わたしも先日投稿したのように、確定申告を国税庁のサイトで作成し、印刷したものを税務署に郵送して済ませました。

その際に悩んだのが、ロボアドバイザー:THEOって確定申告への記入が必要なのかしら?という点です。


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THEOと確定申告(税金)の関係

THEOで資産運用をしている人は、全員が確定申告をして税金計算をしなければならないのでしょうか?

詳しく見てみましょう。

確定申告の一般的な話

THEOと確定申告(税金)の関係を語る前に、まず一般的な確定申告の話をします。

収入金額が2,000万円以下のサラリーマンの方は、給与以外の所得が20万円以下の場合、確定申告を不要とすることができる

上記を解説すると・・・

2,000万円以上も給与収入があると確定申告は必須ですが、読者のみなさま大半が対象外だと思います(笑)

そして2,000万円以下の給与所得で、且つ給与以外で20万円以上の収入がある場合、確定申告が必要です。

例えばブログでアフィリエイト収入が20万円以上あっても、確定申告が必要ということです。

そうすると、THEOと確定申告の関係における論点は、THEOによる売買益が20万円以上の場合に確定申告が必要か否か?ってことになります。

THEOの売買益が20万円以上の場合は確定申告が必要?

この問いに答えるために理解が必要な点として、THEOの確定申告の必要有無は開設した口座の区分によって異なるという点です。

THEOの証券口座には以下の3種類があり、投資家は申し込み時にどのタイプの口座にするか選んでいます。

  1. 特定口座(源泉徴収あり)
  2. 特定口座(源泉徴収なし)
  3. 一般口座

この口座種類によって、売買益が20万円以上の場合に確定申告が必要か否かの判断が分かれてきます。

ちなみに、みなさまはどれを選んだか覚えてますか?

忘れた!という人は、THEOのマイページから確認してみましょう。

マイページ右上のメニューボタン「三」から、「設定」を押し、「お客様情報」を押すと下図の情報が出てきます。

わたしは上図の通り特定口座(源泉徴収あり)となっていますが、それぞれの口座種類と確定申告の関係はどのようになっているでしょうか?

1.特定口座(源泉徴収あり)

原則、確定申告をする必要はありません。

ETF売買の都度、お金のデザイン社が譲渡益から税金を源泉徴収し税務署に納税しています。

売買益が20万円以上であっても、確定申告は不要ということです。

2.特定口座(源泉徴収なし)

THOEで20万円以上の売却益があった場合、原則、確定申告が必要となります。

THEOから1年間の譲渡損益を掲載した「年間取引報告書」が交付されるので、それをもとに確定申告の手続きを行うことができます。

3.一般口座

他の株式投資等の売買益と合わせて20万円以上の売却益があった場合、原則、確定申告が必要となります。

投資家自身で年間の譲渡損益を計算し、確定申告を行う必要があります。

確定申告して得するケース

上記の通り、THEOで「1.特定口座(源泉徴収あり)」を選んでいれば、原則、確定申告は不要となります。

しかし、あえて確定申告することで税金を取り戻せるお得なケースがあります。

ケース1.他の株式等の取引で損失が出ている場合

複数の証券会社の損益を通算して損失になる場合は、THEOの売買益で源泉徴収された税金が還付される場合があります。

ケース2.昨年までの株式等の損失について繰越控除を受ける場合

上場株式等を譲渡した場合に生じた損失のうち、その年の譲渡益から控除しきれない金額については、翌年以降3年間にわたって損失額を繰り越すことができます。

翌年以降で上場株式等の売買益が出た場合に、過去年度の損失から控除することによって、所得控除することができます。

ただし、損失が出た年に確定申告をすることが条件となるため、損失の確定申告をしていなければ、この制度は使用できません。

ケース3.外国税額控除

これは海外ETFでポートフォリオを組むTHEOならではのケースです。

実は海外ETFから生じる分配金の10%は海外でも税金徴収されています。

つまり分配金に対して海外で10%、国内でも20%と二重課税になるわけですが、確定申告で「外国税額控除」をつかうことにより、前者の10%が戻ってくる場合があります。

外国税額控除のやり方については割愛しますが、こちらのWebサイトが参考になるかと思います。

↓↓じゅん@投資家志望の投資日記
//www.junvestment-diary.com/entry/2017/03/06/211303

まとめ THEOと確定申告(税金)の関係

  • THEOには3つの口座区分があり、特定口座(源泉徴収あり)以外の2つの口座区分では、原則、確定申告が必要である
  • ただし、他の株式取引との合計で売買益が20万円未満であれば、確定申告しなくても問題ない
  • 特定口座(源泉徴収あり)の場合は確定申告は不要だが、あえて確定申告をすることで税金を取り戻せるケースがある
  • 特に外国税額控除は海外ETFでポートフォリオを組むTHEO特有であり、多くの投資家が税金を取り戻すチャンスがある(分配金の10%程度)

以上、本日はここまで。

それでは!

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