前回の投稿では、2017年最新の情報をもとにポートフォリオに組み込むインデックス投信の見直しを行いました。
2015年上旬に調査した銘柄で積立てしてきましたが、実は2年のあいだにインデックス投信市場は変化していて、もっと手数料の安いインデックス投信が出ていることに気づきました。
さて銘柄選びの次に考えるべきは、積立投信は何日が良いか?という点です。
そこで今回は過去実績データの分析を通じて、最適な積立日を解明しました!
【インデックス投資信託の運用実績に関する記事はこちら】
● 逆に毎月の積立てで最も悪い日も分かる
さっそく結論!積立投信は何日が良いか?
分析した結果、インデックス投信の積立てに最も良いのは11日ということが分かりました。
また11日に限らず、各月の前半~中盤にかけて投資した方が良い傾向にあるようです。
逆に月の後半:特に31日は投信の積立日で最も悪い(ワースト)ことが分かりました。
次章から分析の過程を解説します。
積立投信は何日が良いか?を分析してみた(詳細解説)
わたし自身も毎月インデックス投信を積み立てていて、毎月何日に積み立てると良いか?について悩んできました。
最初は「えいや!」で月初に積み立てる設定をしていました。
しかし、何となく月末・月初は価格が高くなるような気がして、15日や20日にしたり・・
いろんなことを試してきましたが、感覚的にやってても分からなかったので、他のブロガーの意見を参考にしてみようと考えました。
他のブロガーの見解
他の投資家ブロガーさんの記事を見ても、似たような疑問を持たれているようです。
●バリュートラスト|価値を生む・未来を託す・投資を歩く https://www.valuetrust.net/entry/2015/09220920.htm
●10万円から始める少額資産運用サイト http://www.instock-ex.net/fund/colume16.html |
これらのブログを参照すると、「特定の日が良いという事実は無い」という結論に達する傾向にあるようです。
しかし、ずっと購入してきた筆者の直感では、日によって優劣が出ていると確信めいた思いがありました。
ドレッシング買い理論
積立投信で最も良い日に対する1つのヒントとして、ドレッシング買い理論と呼ばれる現象があります。
ドレッシング買いとは、運用機関がファンド評価をよく見せるために、月末や決算期末に運用対象となっている株式などに買い注文を入れることをいいます。
ドレッシング買い理論が本当なら、月末にかけて投資信託に買い注文が集まり、投信の価格は高くなるため、月末・月初は避けるべきでしょう。
過去1年のデータ分析(2016年1月~2016年12月)
「投資信託は毎月何日に積立てるのが良いのか?」
この問いの答えを出すために、データ分析を行ってみることにしました。
【分析条件】
対象投信:ニッセイ外国株式インデックスファンド
分析期間:1年と3年の2種類
分析方法:各月の平均投信価格との乖離から投信価格が高い日、低い日を見極める
まずは過去1年の分析から始めます。
上図は2016年1年で、ニッセイ外国株式インデックスファンドの各月の平均と各日の価格とのかい離を表したグラフです。
プラスになると平均投信価格よりも安い日を表すためポジティブな日、マイナスになると平均投信価格よりも高い日を表すためネガティブな日であると理解してください。
グラフからは6日~12日あたりが投信価格が割安で、月の後半の方が投信価格が割高になっていることが分かります。
過去1年のベスト5
過去1年において、10日前後の日が投信価格が安く、積立設定日に向いていることが分かります。
過去1年のワースト5
過去1年において、月末近くの日が投信価格が高く、積立設定日に向いていないことが分かります。
過去3年分析(2014年1月~2016年12月)
続いて、過去3年で同様の分析を行ってみました。
下図から分かるように、5日~16日あたりが投信価格が割安で、月の後半の方が投信価格が割高になっていて、先ほどの過去1年間のデータ分析と似た傾向にあることが分かります。
過去3年のベスト5
過去3年において、10日前後の日が投信価格が安く、積立設定日に向いていることが分かります。
過去3年のワースト5
過去1年において、月末近くの日が投信価格が高く、積立設定日に向いていないことが分かります。
結論:投資信託の積立日のベストとワーストは?
上記の分析で、1年分析と3年分析の両方のベスト・ワーストに登場した日をまとめると下表の通りです。
ベストランキング
ワーストランキング
月の前半:特に11日が積立ての設定日にベストで、月の後半:特に31日はワーストであることが分かりました。
過去1年データと3年データで同じ傾向が出ているので、信ぴょう性があるのでは?と個人的には思います。
最後に、このデータ分析の結果の取り扱いで2つ注意点があります。
- このデータはニッセイ外国株式インデックスファンドをもとに分析したため、他のインデックス投信では違う傾向が出る可能性がある
- 直近3年間は米国を中心に相場の全体感が上向き傾向だったのですが、不況期のデータ分析をすると違った傾向が出るかもしれない
あくまでその時点のニッセイ外国株式インデックスファンドの傾向として取り扱ってください。
投資信託 VS ソーシャルレンディング!
私の投資ポートフォリオで1番大きいのはこの投稿の本題でもある投資信託ですが、最近、ソーシャルレンディングの投資割合が急速に増えてきています。
自分の金融資産のポートフォリオの内訳は下のグラフの通りですが、投資信託が最大で64%を占めており、次いでソーシャルレンディングとなっています。
どっちが利回りが高い?
投資家であればすぐに気になるのが、「結局、どっちが利回り高いのよ?」ってことです。
そこで2016年の1年を通じて、私が運用した投資信託とソーシャルレンディングのどちらが利回りが高いのか調べてみました。
比較する投資信託は国内・外、株式・債券等をバランスよく配分したポートフォリオで、ソーシャルレンディングは実績NO1のmaneoです。
結果は下図の通りです。
2016年12月末時点では、どっちが上回っているのか超ビミョーで、詳しく調べたところいずれも利回り4%~5%ほどで、ほぼ同水準でした。
ソーシャルレンディングなかなか侮れない存在ですね。
ソーシャルレンディングを提供する事業者
2017年10月時点でソーシャルレンディング事業者は20を超えるとも言われますが、私も実際に投資している、代表的な事業者を紹介しておきます。
例えば・・・
1つ目のFunds(ファンズ)は、2019年1月にサービスリリースしたばかりの新しいソーシャルレンディングですが、総額7,000万円超第一号ファンドがわずか15分そこらで完売するなど業界で一番話題になっている事業者です。 Fundsを運営するファンズ社はみずほフィナンシャルグループから出資を受けるなど、業界内・外から高い評判を得ています。 |
2つ目のクラウドクレジットは、海外事業者への融資に特化したソーシャルレンディングであり、海外ならではの高利回り案件がずらりと並びます。 また伊藤忠商事などの優良企業から出資を受けるなど、業界内・外からの評判も高い事業者です。 |
3つ目のOwnersBookは不動産専門のソーシャルレンディング事業者であり、2017年9月には運営会社のロードスターキャピタル社が東証マザーズ市場に上場しました。 |
ソーシャルレンディングは、まだまだ新興の投資商品ではありますが、初期からビジネスをしている会社は既に5年以上も実績を出しています。
ソーシャルレンディングで投資する人も毎年大幅に増加しており、これからも勢いは増していくと見られていますので、ご自身の投資ポートフォリオに加えることを検討してはいかがでしょうか?
以上、本日はここまで。
さっそく、投資信託の自動積立日を11日に変えよっと。
それでは!
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