前回の投稿では、年に1回の祭典:投信ブロガーが選ぶFund of the Year2016について書きました。
ランキングのトップ10のうち7つはインデックス投信が占めており、販売手数料が無く信託報酬が低い投信に人気が集まっていることを改めて確認できました。
このブログでもインデックス投信のポートフォリオや銘柄選択に関する記事を約2年前に書いたのですが、Fund of the Year2016の銘柄を見て、私の記事の情報が古いことに気が付きました。
そこで今回は2017年最新の情報を使って、おすすめのインデックス投信銘柄について書きたいと思います。
マイ理想のポートフォリオ
インデックス投信でポートフォリオを組む際にまず悩むのが、投資商品の分類が株式、債券、REIT、国内と海外、、、など複数あるなか、どんな割合で投資していくかという点です。
正直、ポートフォリオに答えはありません。
投資家はそれぞれの考えを持って、リスクと期待リターンを計算して、これがベストなはず!と答えを出していますが、期待の範疇を超えません。
そんな答えも無いなか、最も頼りなのが自分の価値観だとわたしは思います。
リスクを抑えたければ債券中心になるでしょうし、収益を重視したければ株式中心になるでしょう。
わたしはどんな金融商品に対しても年間利回り10%を目指したい!という思いがあるので、インデックス投信を選ぶ際は海外株式を中心にして、相応のリスクを受け入れています。
私が実際に採用しているポートフォリオの内訳は、海外株式:5、国内株式:2、債券:2、不動産:1になっています。
おすすめインデックス投信銘柄を再検討
スクリーニング条件
まずは以下の条件で比較するインデックス投信5銘柄を抽出します。
- 楽天証券で購入可能なインデックス投信
- 1年以上の運用実績
- 各カテゴリのトップ5
評価方法
上記スクリーニング条件で抽出したインデックス投信5銘柄を以下の観点で評価します。
- 信託報酬+信託財産留保額の安さ
- 過去1年と3年のパフォーマンスの総合評価
海外株式インデックス投信の比較
投信名 | 管理費 | 信託財産 留保額 | パフォーマンス | |
1年 | 3年 | |||
ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.216% | 0.00% | 13.9% | 9.6% |
たわらノーロード 先進国株式 | 0.243% | 0.00% | 14.3% | |
三井住友・DC全海外株式インデックスファンド | 0.270% | 0.00% | 14.8% | 9.1% |
EXE‐i 先進国株式ファンド | 0.324% | 0.00% | 14.5% | 9.4% |
SMTグローバル株式インデックスオープン | 0.540% | 0.05% | 14.1% | 9.8% |
1年のパフォーマンスで見れば「三井住友・DC全海外株式インデックスファンド」が良いようにも見えますが、3年で見れば、管理費の安さと合わせて考えるとニッセイ外国株式インデックスファンドが1番のように思います。
日本株式インデックス投信の比較
投信名 | 管理費 | 信託財産 留保額 | パフォーマンス | |
1年 | 3年 | |||
ニッセイTOPIXインデックスファンド | 0.194% | 0.00% | 10.2% | |
日経225インデックスe | 0.205% | 0.00% | 13.0% | |
三井住友・DC日本株式インデックスファンドS | 0.205% | 0.00% | 10.3% | 10.2% |
たわらノーロード 日経225 | 0.211% | 0.00% | 12.8% | 9.4% |
ニッセイJPX日経400インデックスファンド | 0.211% | 0.05% | 9.7% |
日本株式のインデックス投信は管理費が0.02%内にひしめく大混戦です。
そんななか1年パフォーマンスで最も優れる日経225インデックスeが良いのではないでしょうか。
海外債券インデックス投信の比較
投信名 | 管理費 | 信託財産 留保額 | パフォーマンス | |
1年 | 3年 | |||
ニッセイ外国債券インデックスファンド | 0.184% | 0.00% | -7.3% | 1.9% |
たわらノーロード 先進国債券 | 0.216% | 0.00% | -7.2% | |
三井住友・DC外国債券インデックスファンド | 0.227% | 0.00% | -7.2% | 2.1% |
EXE‐i 先進国債券ファンド | 0.424% | 0.00% | -4.6% | 3.4% |
SMTグローバル債券インデックスオープン | 0.540% | 0.05% | -7.5% | 1.8% |
管理費だけで見ればニッセイ外国債券インデックスですが、パフォーマンスでみればEXE-i 先進国債券ファンドが群を抜いてます。
管理費とパフォーマンスの総合で見ると、EXE-i 先進国債券ファンドが良いのではないでしょうか。
海外REITインデックス投信の比較
投信名 | 管理費 | 信託財産 留保額 | パフォーマンス | |
1年 | 3年 | |||
ニッセイグローバルリートインデックスファンド | 0.292% | 0.00% | 5.4% | 12.0% |
EXE‐i グローバルREITファンド | 0.362% | 0.00% | 6.7% | 11.4% |
たわらノーロード 先進国リート | 0.378% | 0.00% | 5.5% | |
SMTグローバルREITインデックスオープン | 0.594% | 0.05% | 5.3% | 12.8% |
野村インデックスファンド・外国REIT | 0.594% | 0.30% | 5.5% | 12.8% |
管理費とパフォーマンス1年・3年を考慮すると、EXE‐i グローバルREITファンドが良いかなと思います。
結果発表 おすすめインデックス投信
海外株式インデックス投信:ニッセイ外国株式インデックスファンド
日本株式インデックス投信:日経225インデックスe
海外債券インデックス投信:EXE‐i 先進国債券ファンド
海外REITインデックス投信:EXE‐i グローバルREITファンド
ちなみに2年前に選定した際は、
海外株式インデックス投信:外国株式インデックスe
海外REITインデックス投信:SMTグローバルREITインデックスオープン
海外債券インデックス投信:外国債券インデックスe
だったので、総入れ替えの結果となりました。
※2年前は日本株式インデックス投信は選定しませんでした。
以上、本日はここまで。
2年間気にしないでいたら、インデックス投信市場は劇的に変わっていました。
たまにはこうして銘柄選定をやり直して、最も条件の良いインデックス投信でポートフォリオを組みなおす必要性を感じました。
それでは!
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