ネットネット株｜バリュー株投資法でお宝銘柄を探すぞ！(2017年1月)

月例のネットネット株投資法によるバリュー株探しに関する投稿を始めます。

ネットネット株とは、米国の有名投資家ベンジャミン・グレアムが提唱するバリュー投資法です。

ネットネット株は古典的な投資手法ではありますが、現在も多くの人が参考に投資しています。

例えばネットネット株投資法を参考にしている日本人投資家：かぶ1000さんは、ネットネット株を自分なりにアレンジした手法を使って、40万円の元手を2億5,000万円にまで増やしたとして、様々な雑誌に取り上げられています。

そこで私も日本株式のなかから「ネットネット株」の法則に一致するバリュー株を見つけたいと考えるようになり、毎月調査を行っています。

それでは、2017年1月のネットネット株探索を開始します！

バリュー投資法：ネットネット株とは

ネットネット株を始めて聞く人もいるでしょうから、まずはネットネット株について概要説明します。

何度か月例投稿を読んだことがある人は、読み飛ばして次の段落へ進んでください。

ネットネット株とは、アメリカの経済学者のベンジャミン・グレアム氏が提唱した株式銘柄の選別手法になります。

ベンジャミン・グレアムは「バリュー投資の父」とも呼ばれており、超著名投資家：ウォーレン・バフェットの育ての親でもあると言われています。

グレアム氏が提唱していたネットネット株の条件は、現金等の流動資産から負債総額を引いた額の3分の2が時価総額より多い、という条件を満たした銘柄を指します。

グレアムのネットネット株＝（流動資産－総負債）×66.7%＞時価総額

この算式の意図は、企業が所有する純粋な資産に対して株価が大きく下回っている、ということです。

これ以上の株価下落リスクが低く、安全域が大きい銘柄と言えます。

グレアムが提唱したネットネット株を日本の個人投資家「かぶ1000」さんがアレンジして、さらに厳しく基準を設けた現代版のネットネット株投資法があります。

現代版アレンジの内容とは、「正味流動資産に在庫評価額を入れずに、有価証券を含んだ額から貸倒引当金や負債合計を引いた額が、時価総額よりも多ければ割安とみなす」というものです。

このブログでは、ベンジャミングレアム氏ではなく「かぶ1000」さんのアレンジ版ネットネットの手法に基づき、お宝株を探したいと思います。

ネットネット株を探すうえで、日本株を手当たり次第調べていくわけにはいかないので、ある程度絞り込みが必要です。

そこでわたしが独自に割安株を示す指数を検索条件を考え、スクリーニングを掛ける事にしています。

株式銘柄のスクリーニングツールとして、楽天証券のマイページから使用できるスーパースクリーナーという機能を用いました。

PBR：1倍以下
PER：15倍以下
予想配当利回り：2%以上（前回の3%以上から修正）
コンセンサスレーティング※：中立よりも高い

※コンセンサスレーティング：ブローカーアナリストによる5段階投資診断（5.強気、4.やや強気、3.中立、2.やや弱気、1.弱気）の平均スコア。

上記のスクリーニング条件を使いスーパースクリーナーにかけた結果、53銘柄ほど抽出されました。

配当利回りの高い順に並べて、上位5社についてネットネット株の計算を進めました。

ただし過去の投稿で一度計算した企業は除きます。

【先月までに計算した以下の株式銘柄は除く】