私も投資しているソーシャルレンディングのCrowdcredit(クラウドクレジット)からニュースリリースが出ました。
その内容とは、全ファンドの運用状況の公開!!という、ソーシャルレンディング業界では他に類を見ない画期的な発表です。
クラウドクレジットの運用状況マップを公開!
クラウドクレジットは2014年6月に開業して以来、110を超えるファンドを投資家に提供してきました。
そして今月12月1日、クラウドクレジットの全ファンドに係るグループ会社貸付(ノンリコースローン)の運用状況(2016年10月末時点)の一覧が公表されました。
詳細はクラウドクレジット社のニュースリリースをご参照ください。
(引用:クラウドクレジット社のニュースリリース)
運用状況の一覧表
クラウドクレジットの運用状況マップを表にまとめてみました。
商品分類 | ファンド 本数 | 返済状況 |
ペルー債務者支援 | 26 | 問題なし |
欧州3か国個人ローン | 36 | 問題なし |
イタリア個人ローン | 2 | 返済遅延あり、期待利回りを下回る恐れ |
北欧個人ローン | 6 | 返済遅延あり、期待利回りを下回る恐れ |
東欧事業者向けローン | 11 | 問題なし、完済実績あり |
カメルーン事業者向けローン | 15 | 問題なし、完済実績あり |
バルト三国自動車リース | 5 | 問題なし |
マイクロローン事業者ローン | 8 | 問題なし |
リトアニア個人ローン | 3 | 問題なし |
上表の通り、一部のファンドで返済遅延や期待利回りの低下といったリスクが潜在化しつつあることが分かります。
この表の内容をまとめると以下の通りです。
期日通りに完済済みファンド
「カメルーン事業者向けローン」と「バルト三国自動車リース」は既に完済実績があり、且つ現在のファンドでも問題が起きていないようです。
期日通りに返済中ファンド
「ペルー債務者支援」、「欧州3ヵ国個人ローン」、「東欧事業者向けローン」、「カメルーン事業者向けローン」、「バルト三国自動車リース」、「マイクロローン事業者ローン」、「リトアニア個人ローン」は期日通りに返済中で、特に問題も起きてないようです。
しかし「ペルー債務者支援」と「欧州3か国個人向けローン」については、投資対象資産のパフォーマンスの変動が比較的大きいため、別途運用報告会等も通じて投資対象資産のパフォーマンスが開示されているそうです。
期日より早期に返済中ファンド
「東欧事業者向けローン」と「カメルーン事業者向けローン」は期日より早期に返済中となっています。
前倒しということは資金安全性の面では嬉しい話でしょうが、返済期間が短くなる分だけ利子が減る、つまり投資前に予定していた期待利回りを下回るかもしれませんね。
要注意!期日より遅れて返済中ファンド
「イタリア個人ローン」、「北欧個人ローン」は期日より遅れて返済中となっています。
しかも両ファンドは運用利回りが運用開始当初の期待利回りを下回ることが想定されているということで、期日遅れ・利回り低下のダブルパンチとなっているようです。
貸倒れファンド
今のところ、クラウドクレジットでは貸倒れファンドは無いようです。
【クラウドクレジットの事業者評価に関する記事はこちら】 |
以上、本日はここまで。
100本以上のファンドを組成してきたクラウドクレジットが、運用状況を公開したことについて投稿しました。
冒頭でも書いた通り、全案件の投資状況を公開するというのは、ソーシャルレンディング業界では画期的な動きと言えます。
maneo等の他のソーシャルレンディング業者も、もっと情報公開を積極的に進めて欲しいですね。
それでは!
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