コンピューターが投資家の嗜好に合わせて最適な株式・投信・ETFなどを提案する仕組みをロボアドバイザーといいます。
このブログでもTHEOや楽ラップというロボアドバイザーの運用実績を公開していますが、新たな投資サービスとしてわたしはロボアドバイザーに期待してます。
SBI証券のマイページを見ていると「ファンドロボ」という名の、いかにもロボアドバイザー的なサービスがあることを知りました。
そこで、SBI証券のファンドロボについても調べてみました!
ファンドロボとは?
SBI証券のファンドロボとは、いくつかの簡単な質問に答えることで投資家のこだわりポイントをSBIロボが把握し、数多くある投資信託の中からぴったりな投資信託1本を探す話題のロボアドサービスです。
世界No.1の投資信託評価機関であるモーニングスター社の最新評価データを元に商品選定を行っているそうです。
ファンドロボの使い方
SBI証券のファンドロボのホームページから無料で診断を始めることができ、診断開始からわずか数分で結果を得ることができます。
それでは実際のファンドロボの診断を見てみましょう。
ファンドロボ診断
SBI証券のファンドロボのホームページにある「診断スタート」ボタンから診断を開始します。
Q1,あなたの年齢を教えてください。
Q2,今回の購入資金はどのようなお金ですか?
Q3,今までに株や投資信託などを購入したことはありますか?
Q4,投資への関心度で近い物をおしえてください。
Q5,100万円を1年間投資した場合の利益と損失のイメージでちかいものは?
Q6,NISA口座での購入を予定していますか?
結果発表
上記のQAを終えると、結果発表となります。
まずは上図の通りおススメの運用スタイルが提示されます。
私は「積極派」と診断されました。
ロボの下に(16)とあるのは、おすすめ投信のうちSBI証券内で取扱のある投資信託の数のようです。
次に上の2つの図の通り、投資したいエリアとカテゴリーを選ぶように指示があります。
積極派の私には16本の投信がおススメされていますが、国内株式と海外株式から選択できるようです。
今回は投資エリア・カテゴリーともに「おまかせ」としました。
これが最終画面でおススメのファンドが表示されます。
今回私のケースでは2つの投資信託が表示されました。
「高成長インド・中型株式ファンド」と「T&D インド中小型株ファンド 『愛称:ガンジス』」ということで、どちらもインド株式のファンドでした。
ファンドロボが行うのはおススメ投資信託を表示するこの画面までで、購入したいなら自分自身で勝手にやってください、という仕組みです。
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まとめ SBI証券のファンドロボはイケてる?
結論です。
SBI証券のファンドロボはイケてない!です。
その大きな理由として以下の3つが上げられます。
診断結果がブラックボックス
ファンドロボの診断結果がなぜそうなったのか?説明が全くありません。
なぜ「積極派」と判断されたのか?「積極派」に対してなぜこの投資信託が良いと言えるのか?
THEOや楽ラップはそのあたりの説明がそれなりに丁寧になされるので、SBI証券のファンドロボに欠けていると思います。
売買・管理の運用を任せることができない
ファンドロボはおすすめの投資信託を表示することしかしてくれず、投資信託の売買・管理は投資家にゆだねられます。
おススメの投信やETFを抽出するだけでなく、売買・管理も任せられるTHEOや楽アップは楽ちんですね。
おススメ投資信託は手数料が加味されてない
今回「高成長インド・中型株式ファンド」と「T&D インド中小型株ファンド 『愛称:ガンジス』」の2ファンドを調べてみると、手数料がめちゃくちゃ高いことが分かりました。
投資信託購入時の販売手数料が投資金額×3.24%、運用管理費にあたる信託報酬が運用金額×2%(毎年)もかかります。
例えば100万円投資して、その投資信託の評価額が変わらないと仮定した場合、初年度の手数料は約5万円、2年目以降も2万円程度も手数料がかかります。
そんな高い手数料の投資信託を進めてくるなんて、ちょっと悪意さえ私は感じてしまうのですが。
以上、本日はここまで。
SBI証券のファンドロボは、私にとっては期待外れのサービスでした。
それでは!
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